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つぶつぶ
こだわり
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「ほらぁ!」
どや顔で言う私に吹き出すアイツ。
くそ。
腹立つな。
「何が?」
しれっと言い返す所も、何かすでに負けを意味してる。
そんなことない。
負けてない。
いまのとこ。
天気も良いし、ベランダでごはんをなんて張り切っていたのは午前中。
途中でコーンスープの話になった。
というのも、奴が大量にとうもろこしをもらってきたから。
それが妙に重なった。
職場から、実家から、友達から。
じゃあそれを中心にした食事を、ってなるじゃんか。
ただ、茹でたもの。
とうもろこしごはんに。
焼きもろこしに。
そう、問題のコーンスープに。
ミキサーでガーってやるのは同じなのに。
そこに牛乳を足して。
それから、そのままなのかこすのか。
私はこした方がおいしいと思ったのに。
奴はそのままでもおいしいよって。
そのまま平行線で。
じゃあ、別々で良いやってなって。
今ここ。
「おいしいでしょ?」
悔し紛れに言う私に余裕なコイツ。
「うん、そのままでもね?」
ぐう。
確かに。
お互いに何でこうなったのか。
いや、私だけか。
向こうは、最初からそのままでも良いって言っていた。
他の味を足さなくても、塩もコンソメもいらないって。
やり始めると、楽しくなっちゃう私の癖。
作り始めたら、『もっと』『こうした方が良い』が出てきちゃって。
「ね、食べようよ」
穏やかな声に「うん」と返事をする。
綺麗に拭いた椅子やミニテーブル。
セッティングはしてくれていた。
私がむきになって料理している間に。
「ありがとう」
本当はごめんなのに。
先に謝らなきゃいけないのに。
「どういたしまして」
穏やかな声に、もそもそと食べ始める。
「おいしいね」
「…うん」
「お休みの日なんだから、のんびりしようよ?」
「そうだね」
こんな日も、確かに良い。
2人で過ごす日だから。
どや顔で言う私に吹き出すアイツ。
くそ。
腹立つな。
「何が?」
しれっと言い返す所も、何かすでに負けを意味してる。
そんなことない。
負けてない。
いまのとこ。
天気も良いし、ベランダでごはんをなんて張り切っていたのは午前中。
途中でコーンスープの話になった。
というのも、奴が大量にとうもろこしをもらってきたから。
それが妙に重なった。
職場から、実家から、友達から。
じゃあそれを中心にした食事を、ってなるじゃんか。
ただ、茹でたもの。
とうもろこしごはんに。
焼きもろこしに。
そう、問題のコーンスープに。
ミキサーでガーってやるのは同じなのに。
そこに牛乳を足して。
それから、そのままなのかこすのか。
私はこした方がおいしいと思ったのに。
奴はそのままでもおいしいよって。
そのまま平行線で。
じゃあ、別々で良いやってなって。
今ここ。
「おいしいでしょ?」
悔し紛れに言う私に余裕なコイツ。
「うん、そのままでもね?」
ぐう。
確かに。
お互いに何でこうなったのか。
いや、私だけか。
向こうは、最初からそのままでも良いって言っていた。
他の味を足さなくても、塩もコンソメもいらないって。
やり始めると、楽しくなっちゃう私の癖。
作り始めたら、『もっと』『こうした方が良い』が出てきちゃって。
「ね、食べようよ」
穏やかな声に「うん」と返事をする。
綺麗に拭いた椅子やミニテーブル。
セッティングはしてくれていた。
私がむきになって料理している間に。
「ありがとう」
本当はごめんなのに。
先に謝らなきゃいけないのに。
「どういたしまして」
穏やかな声に、もそもそと食べ始める。
「おいしいね」
「…うん」
「お休みの日なんだから、のんびりしようよ?」
「そうだね」
こんな日も、確かに良い。
2人で過ごす日だから。
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