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団欒のかたち
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「で、結局のところ、基くんは何も言わなかった、と?」
「あー、うん。基母が1人で話していたから」
「自分の子の様子が変なのに、そのままにしているのはひどいんじゃないの?それに、不審者っていうのも気になるし。中ちゃんは、大丈夫よね?怖い人とか、知らない人とかに話かけられていないわよね?」
宿題を済ませ、お風呂に入り、食事も済んだその空間。寝る前のちょっとした時間に3人の声が行き来する。
「ん-、被害には。ま、基母もそこまで気を付けているって、感じでもなかったし」
「そうだね。基くんのことも、不審者のこともあまり意味はなさそうだ。中たちの手前、何か話さないと立ち退けなかったんじゃないかな?多分」
「…パパは、基ママの味方をするのね?それに、ママの話を逸らしたわ、中ちゃん?」
「いや、ママ!僕は味方ってわけじゃ…。それに中だって、話を逸らしたわけじゃなくて…。ね?中」
「そうそう、静と元と3人で変質者を見つけたってだけ。終わっている話だし」
中の言葉に、2人の空気が止まる。
「えっ?変質者!いつの話なの?」
「んー、入学して1週間くらいの頃かな?ほら、1年生だけ早く下校する時、カメラを持って学校の側でうろうろしていて。静が『気持ち悪い』って防犯ブザー鳴らしたら、その人が走って逃げて、近くにいた大人たちに連れて行かれたって話。だから大丈夫」
「何てこと!ママにだけ教えてくれなかったのね?透くんてば、ひどいわ!」
「ママ?いや、薫ちゃん?その頃、新しいレシピができたから、早く試したいって張り切っていたから、中も心配かけたくなかったんだって」
「そうそう、ごめんね母?」
声のやり取りだけで、3人の距離は変わらない。お互いの顔が映る、パソコンの画面。そこが阿井家の集う場所だった。
「もう!いつも、2人してママのことを除け者にして!中ちゃんもひどいわ!」
「ごめん。母が忙しいと思って、無理して心配かけて母が倒れちゃったら嫌だから」
中の言葉に、薫が息を吞む。
「そうなの?」
「うん。母はいつも張り切るから、悪いと思って」
「中ちゃん、なんて優しい子なの!ありがとう。でも、ママは中ちゃんのことを1番心配しているから、中ちゃんが危険なことを教えてもらえなかったらとても悲しくなるのよ?」
「ごめんね、母」
「良いのよ」
薫の様子が落ち着いたことで、透がにこやかに切り出す。
「僕だってそうだよ?2人のことが心配で、だからいつも一緒に住もうって言っているじゃないか?」
「うん、無理」
「そうねえ、ごめんね透くん?」
透の提案をバッサリ断り、2人は笑みを浮かべる。
「これだもんね。ほんと3人とも平行線。誰も譲らないんだから。阿井家はみんなそろって頑固だね。良いじゃないか?ママも中も僕のところに引っ越してきたって…」
父さんが、困ったように向こうで笑った。
「だって、お仕事がねぇ…。ごめんね?パパ?」
「ここから引っ越すのは無理。うん」
母の言葉に続けて、自分も毎回伝えていることを重ねる。
確かめるように呟いた自分の言葉に、「うん、無理」と納得する。
父さんはしみじみと「うんうん」と頷いた。
「そうだよね。保育園までは、ママと暮らしていたり、僕のところに来たりしていたのに。急に今の家が良いって、動かなくなるから」
「そうね。いつも色んな所に連れて行っても、平気だったのに。入学前に、急に『引っ越すなら、ずっと引きこもる』って言いだして…。あの時の中ちゃん、本当に頑固だったわぁ」
母も思い出したように、苦笑を浮かべた。父さんもつられたのか、面白そうに笑った。
「そうそう。引っ越すなら、未来はニートだからって言って。そういう発想がユニークで、インパクトがあったよ。とても斬新な説得の仕方だっていうか…」
「あら?パパ。そこは中ちゃんの自立心の方に関心するべきよ」
「中の考え方が面白いから、何を言うのか少し楽しみにしているのは確かだなぁ」
話の矛先が自分に向かいそうな気配を感じ、小さく呼吸をする。
「はいはい。一応、やることはやっているよ。ちゃんと戸締りもしたし、気を付けてはいるけどさ。ま、もし何かあっても、それは運が悪かったってことで?」
「それで諦めがつかないのが、親ってものだよ?中?」
「そうよ!大事な中ちゃんに、何かあったらって、いつもいつも心配しているんだからね!」
母はいつも真剣だ。自分の母ながら、いつも勢いに圧倒される。
「ごめん。言い過ぎた。2人のおかげで、セキュリティは万全だから安心して」
「でもね、中ちゃん」
1度引っかかると、母の話は長くなる。気付かれないように、唾を呑み込み画面の母に視線を合わせる。
「ママね、いつも思っているのよ?ママが仕事をしていなければ、中ちゃんは寂しい思いをしなかったのにって。パパが家にいなくても、ママが側にいれば、こんなに心配しなくて済んだのにって…」
神妙な面持ちの母に、中はいつも通りの言葉を準備した。
「うん、でも母は仕事が大好きでしょ?母の仕事はすごく難しいし、母にしかできないレシピ作りは、すごい誇らしい。見ていて楽しいし嬉しいから、仕事を続けてほしいなって」
微妙に話をずらし、母がその話題に気持ちを持って行くのを待つ。
「中ちゃんが嬉しくなるの?」
「うん、もっと色んな研究をしてほしいって思うよ?だから大丈夫だって。母が心配してくれるように、青木さんが毎日来てくれるし、何かある度にすぐグランマが来るし。それに何より、ホームセキュリティが入っているから」
青木さんは家事をしに来る人で、グランマは母の母だ。
2人ともパワフルで、豪快に可愛がってくれる。
「じゃ、今日の報告も終わったし、そろそろ寝るよ?」
「待って、中」
今度は父さんだ。できるだけ、気付かれないように、「何?」と聞き返す。
父さんが言うセリフも、用意しているような言葉で毎回聞くのは正直飽きた。
「先月は結局帰れなかったけれど、今月こそは必ず」
「うん。父さんも気にしないで良いから。帰れる時に帰って来れば、済むことで…」
「いや、ダメだ!約束を守れない男は、男じゃない。毎回のように、中に期待させるだけさせて、帰って来れないなんて…」
「や、期待しても、父さんしか責任者がいないんだから、仕方がないと思うよ?本当の男は、やる時にきちんと、でしょ?」
「…はい。中には敵わないよ、全く」
「パパと、中ちゃんばっかりずるい。ママも中ちゃんと秘密を作りたいわ」
母の言葉に溜め息を付く。
「うん、また今度ね」
「でもね、中。本当に困った時は、ちゃんと言うんだよ?ぼくらは、中のお父さんと、お母さんなんだから」
「うん、とりあえず今のところは大丈夫。ありがとう。こうやって、2人の顔が見れて、あったことを話せれば、十分だよ?」
「じゃあ、また明日ね、中ちゃん」
画面の向こうで、母が手を振る。
「うん、おやすみなさい」
自分も同じように、2人に手を振り通信を切る。濃いグレーの画面には、自分の顔しか映らなくなった。ずっと座っていたからか、体からポキポキという音がした。ベッドに寝転がり、リモコンで部屋の電気を消すと、回りの音が大きく聞こえた。
何だか今日は、少しだけ風が強い。マンションの上の階に住んでいると、風で部屋が揺れるのを感じることができる。気のせいじゃなくて、部屋ごとゆらゆらと天井が揺れるんだ。
まるで大きな揺り籠のようだと思いながら、そっと自分の耳を両手で塞いだ。
「あー、うん。基母が1人で話していたから」
「自分の子の様子が変なのに、そのままにしているのはひどいんじゃないの?それに、不審者っていうのも気になるし。中ちゃんは、大丈夫よね?怖い人とか、知らない人とかに話かけられていないわよね?」
宿題を済ませ、お風呂に入り、食事も済んだその空間。寝る前のちょっとした時間に3人の声が行き来する。
「ん-、被害には。ま、基母もそこまで気を付けているって、感じでもなかったし」
「そうだね。基くんのことも、不審者のこともあまり意味はなさそうだ。中たちの手前、何か話さないと立ち退けなかったんじゃないかな?多分」
「…パパは、基ママの味方をするのね?それに、ママの話を逸らしたわ、中ちゃん?」
「いや、ママ!僕は味方ってわけじゃ…。それに中だって、話を逸らしたわけじゃなくて…。ね?中」
「そうそう、静と元と3人で変質者を見つけたってだけ。終わっている話だし」
中の言葉に、2人の空気が止まる。
「えっ?変質者!いつの話なの?」
「んー、入学して1週間くらいの頃かな?ほら、1年生だけ早く下校する時、カメラを持って学校の側でうろうろしていて。静が『気持ち悪い』って防犯ブザー鳴らしたら、その人が走って逃げて、近くにいた大人たちに連れて行かれたって話。だから大丈夫」
「何てこと!ママにだけ教えてくれなかったのね?透くんてば、ひどいわ!」
「ママ?いや、薫ちゃん?その頃、新しいレシピができたから、早く試したいって張り切っていたから、中も心配かけたくなかったんだって」
「そうそう、ごめんね母?」
声のやり取りだけで、3人の距離は変わらない。お互いの顔が映る、パソコンの画面。そこが阿井家の集う場所だった。
「もう!いつも、2人してママのことを除け者にして!中ちゃんもひどいわ!」
「ごめん。母が忙しいと思って、無理して心配かけて母が倒れちゃったら嫌だから」
中の言葉に、薫が息を吞む。
「そうなの?」
「うん。母はいつも張り切るから、悪いと思って」
「中ちゃん、なんて優しい子なの!ありがとう。でも、ママは中ちゃんのことを1番心配しているから、中ちゃんが危険なことを教えてもらえなかったらとても悲しくなるのよ?」
「ごめんね、母」
「良いのよ」
薫の様子が落ち着いたことで、透がにこやかに切り出す。
「僕だってそうだよ?2人のことが心配で、だからいつも一緒に住もうって言っているじゃないか?」
「うん、無理」
「そうねえ、ごめんね透くん?」
透の提案をバッサリ断り、2人は笑みを浮かべる。
「これだもんね。ほんと3人とも平行線。誰も譲らないんだから。阿井家はみんなそろって頑固だね。良いじゃないか?ママも中も僕のところに引っ越してきたって…」
父さんが、困ったように向こうで笑った。
「だって、お仕事がねぇ…。ごめんね?パパ?」
「ここから引っ越すのは無理。うん」
母の言葉に続けて、自分も毎回伝えていることを重ねる。
確かめるように呟いた自分の言葉に、「うん、無理」と納得する。
父さんはしみじみと「うんうん」と頷いた。
「そうだよね。保育園までは、ママと暮らしていたり、僕のところに来たりしていたのに。急に今の家が良いって、動かなくなるから」
「そうね。いつも色んな所に連れて行っても、平気だったのに。入学前に、急に『引っ越すなら、ずっと引きこもる』って言いだして…。あの時の中ちゃん、本当に頑固だったわぁ」
母も思い出したように、苦笑を浮かべた。父さんもつられたのか、面白そうに笑った。
「そうそう。引っ越すなら、未来はニートだからって言って。そういう発想がユニークで、インパクトがあったよ。とても斬新な説得の仕方だっていうか…」
「あら?パパ。そこは中ちゃんの自立心の方に関心するべきよ」
「中の考え方が面白いから、何を言うのか少し楽しみにしているのは確かだなぁ」
話の矛先が自分に向かいそうな気配を感じ、小さく呼吸をする。
「はいはい。一応、やることはやっているよ。ちゃんと戸締りもしたし、気を付けてはいるけどさ。ま、もし何かあっても、それは運が悪かったってことで?」
「それで諦めがつかないのが、親ってものだよ?中?」
「そうよ!大事な中ちゃんに、何かあったらって、いつもいつも心配しているんだからね!」
母はいつも真剣だ。自分の母ながら、いつも勢いに圧倒される。
「ごめん。言い過ぎた。2人のおかげで、セキュリティは万全だから安心して」
「でもね、中ちゃん」
1度引っかかると、母の話は長くなる。気付かれないように、唾を呑み込み画面の母に視線を合わせる。
「ママね、いつも思っているのよ?ママが仕事をしていなければ、中ちゃんは寂しい思いをしなかったのにって。パパが家にいなくても、ママが側にいれば、こんなに心配しなくて済んだのにって…」
神妙な面持ちの母に、中はいつも通りの言葉を準備した。
「うん、でも母は仕事が大好きでしょ?母の仕事はすごく難しいし、母にしかできないレシピ作りは、すごい誇らしい。見ていて楽しいし嬉しいから、仕事を続けてほしいなって」
微妙に話をずらし、母がその話題に気持ちを持って行くのを待つ。
「中ちゃんが嬉しくなるの?」
「うん、もっと色んな研究をしてほしいって思うよ?だから大丈夫だって。母が心配してくれるように、青木さんが毎日来てくれるし、何かある度にすぐグランマが来るし。それに何より、ホームセキュリティが入っているから」
青木さんは家事をしに来る人で、グランマは母の母だ。
2人ともパワフルで、豪快に可愛がってくれる。
「じゃ、今日の報告も終わったし、そろそろ寝るよ?」
「待って、中」
今度は父さんだ。できるだけ、気付かれないように、「何?」と聞き返す。
父さんが言うセリフも、用意しているような言葉で毎回聞くのは正直飽きた。
「先月は結局帰れなかったけれど、今月こそは必ず」
「うん。父さんも気にしないで良いから。帰れる時に帰って来れば、済むことで…」
「いや、ダメだ!約束を守れない男は、男じゃない。毎回のように、中に期待させるだけさせて、帰って来れないなんて…」
「や、期待しても、父さんしか責任者がいないんだから、仕方がないと思うよ?本当の男は、やる時にきちんと、でしょ?」
「…はい。中には敵わないよ、全く」
「パパと、中ちゃんばっかりずるい。ママも中ちゃんと秘密を作りたいわ」
母の言葉に溜め息を付く。
「うん、また今度ね」
「でもね、中。本当に困った時は、ちゃんと言うんだよ?ぼくらは、中のお父さんと、お母さんなんだから」
「うん、とりあえず今のところは大丈夫。ありがとう。こうやって、2人の顔が見れて、あったことを話せれば、十分だよ?」
「じゃあ、また明日ね、中ちゃん」
画面の向こうで、母が手を振る。
「うん、おやすみなさい」
自分も同じように、2人に手を振り通信を切る。濃いグレーの画面には、自分の顔しか映らなくなった。ずっと座っていたからか、体からポキポキという音がした。ベッドに寝転がり、リモコンで部屋の電気を消すと、回りの音が大きく聞こえた。
何だか今日は、少しだけ風が強い。マンションの上の階に住んでいると、風で部屋が揺れるのを感じることができる。気のせいじゃなくて、部屋ごとゆらゆらと天井が揺れるんだ。
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