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「恋人の練習をする気、満々だな」
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「どれがいいのか、わかんなかったからさ。とりあえず、彼女とその家族に送るんでって適当に選んでもらったんだよ」
好きなもの、あるか? と譲が恭平の横から箱を覗き込み、問うてくる。髪が触れるほど近いことに、胸を跳ねさせればいいのか。彼女とその家族にと言った譲に、照れてみればいいのか。恭平は自分が耳まで赤くなっていることを自覚しながら、意識をケーキに集中しようと試みた。
こんなふうになるんなら、しょっぱなから手を出すんじゃ無かった。
譲の味と嬌声を知ってしまったことで、欲がリアルに恭平の意識に迫り、揺さぶりをかけてくる。
「譲は、どのケーキがいいんだよ」
「先に恭平が選べよ。恭平の為に買って来たんだし」
ぐっと喉奥に力を込めて、喜びに跳ねた心臓が飛び出してしまうのを防ぐ恭平に、譲はニコニコと普段どおりの顔を向けている。その言葉がどれほどの喜びを恭平に与えているのか、譲はまったく気付いていない。恭平の想いを、譲は知らないのだから。
「なら、俺はこのムースにする」
「ああ、やっぱり」
ほんの少し得意げな声に顔を上げれば、とろけるような笑みの譲がいた。
「それ、恭平が好きそうだなと思ってさ。それだけは、俺が選んだんだ」
無防備な親愛を浮かべる譲に、恭平の胸と股間がズクンと疼いた。だらしのない笑みがこぼれるのを堪えるために、恭平は唇をゆがめて奥歯を噛みしめ、皮肉な様子で鼻を鳴らした。
「恋人の練習をする気、満々だな」
「期間限定でも、フリでもさ、するならちゃんとしたいし。それに俺、恭平の好みは知ってるつもりでいるし」
だから、それだけは自分が選んだのだと言われて、恭平の我慢がプツリと切れた。
「譲」
「ん?」
無防備な譲の唇が、すぐ傍にある。
「女装してねぇけど」
「えっ」
譲が恭平の行動を理解する前に、素早く首に腕を伸ばして唇を押し付けた。
「ありがとな」
唇を息で撫でるようにささやけば、譲の満面に血が上った。
「きょっ、恭平」
裏返った声に嫌悪は無いと判断し、恭平はもう一度キスをしてから離れる。
「女の姿じゃ無かったら、気持ち悪いか?」
好きなもの、あるか? と譲が恭平の横から箱を覗き込み、問うてくる。髪が触れるほど近いことに、胸を跳ねさせればいいのか。彼女とその家族にと言った譲に、照れてみればいいのか。恭平は自分が耳まで赤くなっていることを自覚しながら、意識をケーキに集中しようと試みた。
こんなふうになるんなら、しょっぱなから手を出すんじゃ無かった。
譲の味と嬌声を知ってしまったことで、欲がリアルに恭平の意識に迫り、揺さぶりをかけてくる。
「譲は、どのケーキがいいんだよ」
「先に恭平が選べよ。恭平の為に買って来たんだし」
ぐっと喉奥に力を込めて、喜びに跳ねた心臓が飛び出してしまうのを防ぐ恭平に、譲はニコニコと普段どおりの顔を向けている。その言葉がどれほどの喜びを恭平に与えているのか、譲はまったく気付いていない。恭平の想いを、譲は知らないのだから。
「なら、俺はこのムースにする」
「ああ、やっぱり」
ほんの少し得意げな声に顔を上げれば、とろけるような笑みの譲がいた。
「それ、恭平が好きそうだなと思ってさ。それだけは、俺が選んだんだ」
無防備な親愛を浮かべる譲に、恭平の胸と股間がズクンと疼いた。だらしのない笑みがこぼれるのを堪えるために、恭平は唇をゆがめて奥歯を噛みしめ、皮肉な様子で鼻を鳴らした。
「恋人の練習をする気、満々だな」
「期間限定でも、フリでもさ、するならちゃんとしたいし。それに俺、恭平の好みは知ってるつもりでいるし」
だから、それだけは自分が選んだのだと言われて、恭平の我慢がプツリと切れた。
「譲」
「ん?」
無防備な譲の唇が、すぐ傍にある。
「女装してねぇけど」
「えっ」
譲が恭平の行動を理解する前に、素早く首に腕を伸ばして唇を押し付けた。
「ありがとな」
唇を息で撫でるようにささやけば、譲の満面に血が上った。
「きょっ、恭平」
裏返った声に嫌悪は無いと判断し、恭平はもう一度キスをしてから離れる。
「女の姿じゃ無かったら、気持ち悪いか?」
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※マシュマロ【https://bit.ly/3QSv9o7】
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