ひとりよがりなFalse Face

水戸けい

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譲の手首を掴み、持ち上げる。

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「あはっ、ぁ、んぅうっ」

 あふれる液を指に絡め、陰茎に塗り付けるように扱けば、強張っていた譲の腰が揺れた。それに合わせて双丘の谷に擦り付ける恭平の牡も、欲液をこぼし譲の尻を濡らす。

「ぁはっ、は、はぁあ、ふっ、ぁう」

 そのまま、自分と譲を追い詰めた。

「っく」

「んぁ、はぁうううっ」

 恭平が弾け、譲が放つ。譲の液を手で受けて、彼の尻に放った自分の液を、陰茎で塗り広げる。つん、と先が譲の秘孔に触れて、そこが驚いたように動いた。

 貫きたい。

 情動を堪え、身を離す。尻を突き出し肌を朱に染め震える譲は、たまらなく官能的だった。ごくりとつばを飲み込んで、譲のトランクスを引き摺り下ろす。

「あっ」

 慌ててそれを止めようとした譲の手は間に合わず、彼は羞恥にギュッと身を縮こめた。譲の指先が、恭平の放った欲に触れて濡れる。それに、不思議そうに譲が肩越しに目を向けた。

「俺の、だ」

 譲の手首を掴み、持ち上げる。

「恭平の」

「そう。俺のだ」

 ぼんやりと呟いた譲に繰り返せば、譲はゆる慢に身を起こして恭平に捕まれている手を眺め、顔を寄せて舌を伸ばした。

「っ! 譲」

 指についた恭平の欲液を舐める譲に、下肢が疼く。譲の体内に、恭平の一部が落ちていく。譲自ら、それを体内に受け入れている。

 甘美なめまいを覚えた恭平に気付く様子も無く、譲は顔をずらし、放ったばかりの恭平の下肢に顔をうずめた。

「あ――」

 ぬめりを感じ、それが譲の舌だと認識すると同時に、あたたかな口内に飲まれた。譲の口内に含まれた陰茎は、舌と上あごでやわやわと揉まれて熱を蘇らせる。

「ふっ、ん、ちゅ、はふ、んぅ」

 御世辞にもうまいとは言えない譲の舌技。それでも懸命に求めているのだと、恭平を高ぶらせようとしているのだと、伝わってくる。快楽よりも胸の滾りに恭平の牡は反応し、見る間に硬く熱く凝った。

「ぁふっ、う、ん」

 膨らんだ恭平を含み切れず、譲が口内で持て余す。それでも離さず吸い上げる譲の頬が、怒張した牡の形にゆがんだ。
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