偽姫ー身代わりの嫁入りー

水戸けい

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リューイの手が、小ぶりだが形の良いフェリスの胸を掴む。

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「んっ、ふ……っ」

 身を捩るフェリスの指が、アレスティの髪に絡まる。奪うように口内を蹂躙してくるアレスティの目が悲しげで

(どうして?)

 息苦しさに滲む視界で、彼を見つめた。

「っは、ぁ」

 唇が解放され、顎を逸らして空気を貪る。アレスティの唇が顎に触れ、首に触れ、胸の頂に色づく実へと触れた。

「っ、ぅん」

 舌先で転がされ、フェリスの足がシーツの上を泳ぐ。じわりとした疼きが生まれ、胸から全身へと広がっていく。

「は、ぁ――」

 もどかしげに身を捩るフェリスの姿に、リューイが喉を鳴らし、夢の中に居るような顔でベッドの傍に寄った。

「フェリス」

 呼ばれ、顔を向けたフェリスの唇にリューイの唇が押し付けられる。甘やかすように何度も繰り返されるキスに、フェリスは目を閉じた。

「っ、あ」

 リューイの手が、小ぶりだが形の良いフェリスの胸を掴む。

「柔らかい。――フェリス」

「ぁ、あぁ」

 包み込むように手のひらで揉み込まれ、フェリスの肌が震えた。

「リューイ」

 手を伸ばし、リューイの頬に触れると手のひらに口づけられた。

「ぁ、あぁ」

 アレスティの手がフェリスの内腿に触れ、なぞる。ぞくぞくと背を逸らしたフェリスの腰下へ、アレスティが枕を置いた。

「初めて、だろう?」

 カッとフェリスの顔に熱が上る。

「怖がらなくてもいい」

「怖がってなんて……」

「俺に、アンタの全てを委ねりゃあいい」
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