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プロローグ

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 何がきっかけだったか知らないがいつしか…いや最初から頭がおかしかったいつものように登校する際周囲の反射する物を確認しては背後に誰がいるのかを見てしまったりもしも今後ろで歩いている人間が急に襲って来たらどうするかシュミレーションしたりしてしまう


はっきり言うと俺は異常だそれに気づいていてなおこの行動をしてしまっているもう末期なのだろうそうして歩くこと数十分後学校に着きホームルームの後一限が始まりその後


四限目の授業でテストを返され昼休みに突入した暇だしラノベでも読むかペラペラと読んでいた時
「なあ仲月」「何だ?」同じクラスのちょくちょく喋る多少は仲が良い奴に話掛けられた「お前って何でテストの点数悪いんだ?」


小説のしおりに使っていたテストの解答用紙【三十六点】を見られそう言われた「てか解答用紙をしおりに使うな」「資源の有効活用だあとさっきの答えだが」


「俺はただお勉強が出来ないだけだ」「けど俺お前がバカだと思えないんだが」
「そうか?」「まさかあれかわざと点数悪く取ってるとかいう奴なのか?


「そんな事するわけ無いだろ」
「何だろうなうちの学校のテストと俺が相性悪いのかもな」「何だそれ(笑)」


「てか、それ?何読んでるんだ?」
「ラノベ」「それは分かるが何系とかあるだろ?」


そう言ってそいつは表紙を覗いて「異世界系か」「まあそうだな」「面白いか?」「そうだな主人公のイレ―ナ、この子の能力が強すぎるな」「まああるあるだな」


「あとどうしてこの細腕でこんな力が出るのか俺には分からん」
「お前もう読まない方が良いんじゃないのか?適正無いぞ多分」「そうか」


「そう言えば気になってたんだが」「何だ?」「ちょっと前だったか、電柱に花が置いてあったが何かあったのか?」


「あれは確か事故で家族が亡くなったらしい」「そうか」「てか次の授業何だったっけ?」「ああ、次はな……」授業を流しながら受けていたらどんどん時間が進んで行き最終的に睡眠学習に手を出していた


そして学校終わり「悪い今日俺用事あるから一緒に帰れないわ」「そうか」そう言われたので足音を出来るだけ殺して一人帰っている途中「…確かここか」


今日話を聞いた電柱を見た「もう何も置かれて無いのか」「……」スッ不法投棄になるがまあ見逃してくれるだろうと勝手に自己解決した


「…良し帰って今日も適当にネットを漁るか…っとその前に見逃したアニメ見ないとな」
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