絵を描くキカイ

connection

　以上が、私の伴侶の母、つまり義母の記憶。
　私の伴侶は「はいはい、やってろ」と言っているが、私に言わせれば自分たちも相当やらかしている。
　そんな義母と彼女は性格が正反対。良くも悪くも情熱的で真っ直ぐだった義母と、何かと穿った見方をする彼女。なぜ、そんな性格になったのかは分からない。幼い頃に何かあったのかもしれない。
　それでも十六歳の彼女は、義母と同じように…………いや、それは私も同じか。
　とにかく、私たちは夢を持っていた。