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「ほら、何も問題ないじゃん。付き合おう」
朝霧はすぐに首を振った。
「は? 何で? 」
即答した朝霧を見つめる夏川の視線が、剣呑さを帯びる。
「だって俺達出会ったばかりじゃないか。お互いのことを何も知らないし」
おもむろに夏川がベッドの上で正座する。
「夏川良平。29歳。都内で俺がセレクトした食品を扱う店を3店舗経営してる。出身はコロンビアで高校までそこにいた。大学は日本のU大。両親は未だにコロンビア在住。あっ、でも純日本人。顔立ちがくどいせいかハーフっぽいってよく言われるんだけどね。一人っ子。趣味は食べること、旅行、バスケ、サーフィン、映画鑑賞くらいかな。O型独身。婚姻歴無し。子供もいない。あとは? 何が知りたい? 」
すらすらと自己紹介する夏川を朝霧はじっと見つめた。
29歳で社長。おまけにこのルックスなら、さぞや今までモテててきただろう。
そんな男が何故自分みたいな年のいった男に告白するのか、朝霧は本気で理解できなかった。
こちらに期待するような眼差しを向けている夏川から朝霧はそっと目を逸らした。
「自己紹介は分かった。ありがとう。けど、そういうことじゃないんだよ。そもそも俺、他人とずっとべったりしているのは苦手だし。一人じゃないと眠れないし」
「いや、熟睡してたじゃん」
「きっ、昨日は疲れていたから。普段はそんなことなくてっ。いや、だからそういうことじゃなく、ともかく俺はせめてもっとお互い知り合ってから、お付き合いはすべきではないかと」
「ああ、もう面倒くさいな。帝は俺のこと嫌いなわけ? だから付き合えないの? 」
朝霧はきゅっと己の唇を噛むと、首を振った。
「嫌いじゃない」
その言葉に夏川が満面の笑みを浮かべる。
「だけどやっぱり付き合うのは無理だ。確かに体の相性はいいかもしれないが、それだけで付き合うなんてできないよ。俺達年齢も、なんだったら性格も全然違うと思わないか? もし仮に付き合ったとしても、長続きしない気がする」
朝霧の答えに夏川は眉間の皺を深くした。
朝霧はすぐに首を振った。
「は? 何で? 」
即答した朝霧を見つめる夏川の視線が、剣呑さを帯びる。
「だって俺達出会ったばかりじゃないか。お互いのことを何も知らないし」
おもむろに夏川がベッドの上で正座する。
「夏川良平。29歳。都内で俺がセレクトした食品を扱う店を3店舗経営してる。出身はコロンビアで高校までそこにいた。大学は日本のU大。両親は未だにコロンビア在住。あっ、でも純日本人。顔立ちがくどいせいかハーフっぽいってよく言われるんだけどね。一人っ子。趣味は食べること、旅行、バスケ、サーフィン、映画鑑賞くらいかな。O型独身。婚姻歴無し。子供もいない。あとは? 何が知りたい? 」
すらすらと自己紹介する夏川を朝霧はじっと見つめた。
29歳で社長。おまけにこのルックスなら、さぞや今までモテててきただろう。
そんな男が何故自分みたいな年のいった男に告白するのか、朝霧は本気で理解できなかった。
こちらに期待するような眼差しを向けている夏川から朝霧はそっと目を逸らした。
「自己紹介は分かった。ありがとう。けど、そういうことじゃないんだよ。そもそも俺、他人とずっとべったりしているのは苦手だし。一人じゃないと眠れないし」
「いや、熟睡してたじゃん」
「きっ、昨日は疲れていたから。普段はそんなことなくてっ。いや、だからそういうことじゃなく、ともかく俺はせめてもっとお互い知り合ってから、お付き合いはすべきではないかと」
「ああ、もう面倒くさいな。帝は俺のこと嫌いなわけ? だから付き合えないの? 」
朝霧はきゅっと己の唇を噛むと、首を振った。
「嫌いじゃない」
その言葉に夏川が満面の笑みを浮かべる。
「だけどやっぱり付き合うのは無理だ。確かに体の相性はいいかもしれないが、それだけで付き合うなんてできないよ。俺達年齢も、なんだったら性格も全然違うと思わないか? もし仮に付き合ったとしても、長続きしない気がする」
朝霧の答えに夏川は眉間の皺を深くした。
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