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「お待たせ。こっちが柚子ね」
スリムな形のガラス瓶に入ったドレッシングを夏川が手渡す。
朝霧は礼をいい、ドレッシングをかけ、正面に座った夏川と目を合わせた。
「いただきます」
サラダを食べると、驚くほど柚子の香りが口いっぱいに広がった。
「このドレッシング美味しい」
「ああ、今週からそのドレッシング、うちの店でも取り扱えるようになったんだ。九州の農家さんが作っててね。こだわりがあるから数は量産できないけど、美味しいよね」
「うん、これは売れると思う」
朝霧の感想に、夏川が微笑む。
「俺もそう思う」
ラザニアはチーズがたっぷり使われていて、食べた時、朝霧は思わず「美味しい」と呟いた。
そんな朝霧を夏川が眩しそうに見つめる。
「午後は何かやりたいことある? 」
「掃除かな」
朝霧の答えに思わず夏川が吹きだす。
「何それ」
「だって、昨日、俺寝室の床……汚して」
思い出した朝霧の頬が赤くなる。
夏川はそんな朝霧に微笑みかけた。
「恥ずかしくて泣きながらおしっこしてる帝すごく可愛かった。俺、それ見たら興奮しちゃって……もう無理だって言ったのに、また復活しちゃって、ごめんね。帝、お腹苦しかったよね? 」
そんなこと聞かないで欲しいと朝霧は真っ赤な顔で首を振った。
「だから、寝室を掃除したい」
羞恥から蚊の鳴くような声で朝霧が訴える。
「いいって、そんなこと。もう綺麗になってたでしょ? ちゃんと部屋中水拭きしたから」
確かに床にはほこり一つ落ちておらず、ルームフレグランスのムスクの香りが薄く漂っていただけだった。
「本当にいつもごめんな」
朝霧は思いきり頭を下げた。
自分かぐーすか眠っている間に、夏川は部屋を片付け、朝霧の体を拭き、ランチの準備までしてくれたのだ。
いつものことながら、申し訳なさに朝霧は身の縮む思いだった。
スリムな形のガラス瓶に入ったドレッシングを夏川が手渡す。
朝霧は礼をいい、ドレッシングをかけ、正面に座った夏川と目を合わせた。
「いただきます」
サラダを食べると、驚くほど柚子の香りが口いっぱいに広がった。
「このドレッシング美味しい」
「ああ、今週からそのドレッシング、うちの店でも取り扱えるようになったんだ。九州の農家さんが作っててね。こだわりがあるから数は量産できないけど、美味しいよね」
「うん、これは売れると思う」
朝霧の感想に、夏川が微笑む。
「俺もそう思う」
ラザニアはチーズがたっぷり使われていて、食べた時、朝霧は思わず「美味しい」と呟いた。
そんな朝霧を夏川が眩しそうに見つめる。
「午後は何かやりたいことある? 」
「掃除かな」
朝霧の答えに思わず夏川が吹きだす。
「何それ」
「だって、昨日、俺寝室の床……汚して」
思い出した朝霧の頬が赤くなる。
夏川はそんな朝霧に微笑みかけた。
「恥ずかしくて泣きながらおしっこしてる帝すごく可愛かった。俺、それ見たら興奮しちゃって……もう無理だって言ったのに、また復活しちゃって、ごめんね。帝、お腹苦しかったよね? 」
そんなこと聞かないで欲しいと朝霧は真っ赤な顔で首を振った。
「だから、寝室を掃除したい」
羞恥から蚊の鳴くような声で朝霧が訴える。
「いいって、そんなこと。もう綺麗になってたでしょ? ちゃんと部屋中水拭きしたから」
確かに床にはほこり一つ落ちておらず、ルームフレグランスのムスクの香りが薄く漂っていただけだった。
「本当にいつもごめんな」
朝霧は思いきり頭を下げた。
自分かぐーすか眠っている間に、夏川は部屋を片付け、朝霧の体を拭き、ランチの準備までしてくれたのだ。
いつものことながら、申し訳なさに朝霧は身の縮む思いだった。
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