47 / 241
47
マンションの前にタクシーが着くと、朝霧は夏川に引きずり降ろされるようにして歩道に立った。
腕を強く掴まれ、その痛みに朝霧は思わず顔を顰。
そのままマンションのエントランスを通り抜け、2人でエレベーターに乗る。
どうしてこんなことになってしまったのか。
酒に酔っていたせいもあってうまく朝霧の思考はまとまらなかった。
確かに、夏川が朝霧と別れるつもりだったとしても、現時点で2人はセフレの関係を継続中だった。
最初に朝霧は他の男と寝ないことを夏川と約束していた。
その約束を破ったかのように見える行動をしてしまったのは良くなかった。
朝霧が謝罪のため、口を開こうとした時、ちょうどエレベーターが止まる。
また朝霧は腕を強く引かれた。
ベッドの上では散々色々なことをしてきた2人だが、こんな乱暴に扱われたのは初めてだと、朝霧は思った。
たとえ朝霧をいたぶる時でさえ、夏川の行為には優しさがあった。
玄関に入り、このままでは良くないと、朝霧は夏川のスーツを掴んだ。
夏川にはそれが抵抗しているように感じたらしい。
眉を顰め、朝霧を自らの肩に担ぎあげる。
「リョウ、靴、靴」
朝霧も夏川も靴を履いたままだ。
夏川はそんなことどうでもいいというように、そのまま寝室に向かった。
朝霧を乱暴にベッドに降ろす。
「リョウ、俺」
「先週、疲れていたみたいだから、気を使って抱かなかったのに。まさかそれが裏目にでるなんてね」
夏川の声色はゾッとするようほど冷たいものだった。
「一週間抱かなかっただけで、もう帝は男漁りしちゃうんだね。我慢できなかった? 」
夏川の視線が、雰囲気が、恐ろしくて。
朝霧は声を発することができなかった。
ただ震えながら黙って首を振る。
「もしかして俺の体で年下の良さに気付いたから、あいつにも付いて行ったわけ? あいつ俺より背は低そうだったけど、筋肉すごかったもんね。帝はああいうのが好みなんだ。」
朝霧は首を振り続ける。
「なんとか言えよっ」
夏川の怒声が寝室に響き渡った。
腕を強く掴まれ、その痛みに朝霧は思わず顔を顰。
そのままマンションのエントランスを通り抜け、2人でエレベーターに乗る。
どうしてこんなことになってしまったのか。
酒に酔っていたせいもあってうまく朝霧の思考はまとまらなかった。
確かに、夏川が朝霧と別れるつもりだったとしても、現時点で2人はセフレの関係を継続中だった。
最初に朝霧は他の男と寝ないことを夏川と約束していた。
その約束を破ったかのように見える行動をしてしまったのは良くなかった。
朝霧が謝罪のため、口を開こうとした時、ちょうどエレベーターが止まる。
また朝霧は腕を強く引かれた。
ベッドの上では散々色々なことをしてきた2人だが、こんな乱暴に扱われたのは初めてだと、朝霧は思った。
たとえ朝霧をいたぶる時でさえ、夏川の行為には優しさがあった。
玄関に入り、このままでは良くないと、朝霧は夏川のスーツを掴んだ。
夏川にはそれが抵抗しているように感じたらしい。
眉を顰め、朝霧を自らの肩に担ぎあげる。
「リョウ、靴、靴」
朝霧も夏川も靴を履いたままだ。
夏川はそんなことどうでもいいというように、そのまま寝室に向かった。
朝霧を乱暴にベッドに降ろす。
「リョウ、俺」
「先週、疲れていたみたいだから、気を使って抱かなかったのに。まさかそれが裏目にでるなんてね」
夏川の声色はゾッとするようほど冷たいものだった。
「一週間抱かなかっただけで、もう帝は男漁りしちゃうんだね。我慢できなかった? 」
夏川の視線が、雰囲気が、恐ろしくて。
朝霧は声を発することができなかった。
ただ震えながら黙って首を振る。
「もしかして俺の体で年下の良さに気付いたから、あいつにも付いて行ったわけ? あいつ俺より背は低そうだったけど、筋肉すごかったもんね。帝はああいうのが好みなんだ。」
朝霧は首を振り続ける。
「なんとか言えよっ」
夏川の怒声が寝室に響き渡った。
あなたにおすすめの小説
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
エリート上司に完全に落とされるまで
琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。
彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。
そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。
社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。