ココに入ったらタダのケダモノ

まめ太郎

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「そっ、そんなんじゃない。今日はリョウが来ないと思って、それで誘われて……でも」
「ああ、淫乱な体は疼いて仕方ないし? そもそも遅れた俺が悪いんだろって言いたいわけだ。あの男にのこのこついて行った自分を棚に上げてさ」
 朝霧はあまりに悪意のある夏川の言葉に、泣きだしそうになった。
 涙を堪えるように、ぐっと眉間に力をこめる。
 その表情を見て、リョウは呆れたように「はっ」と短く笑った。

「まあ、俺達の関係は結局単なるセフレだから。あんたが他の男を求めたって、俺は文句なんて言う資格がないのは分かっているんだけどね」
 ぽつりと呟くと、夏川はじっと動かなくなってしまった。

「リョウ? 」
 朝霧はそんな夏川に不安を覚え、手を伸ばした。
 夏川は伸ばした朝霧の手を、強く払うとにっこりと笑った。
「ごめんね。帝がどれだけ淫乱か知っていたのに。俺、放置しちゃって。お詫びに今日はうーんとサービスしてあげる」
「えっ? 」
 恐ろしいぐらい態度を変え、急に明るくなった夏川に朝霧はついていけずに、途惑った。
 そんな朝霧のスーツを夏川は手早く脱がすと、床に放る。
 朝霧の履いていた靴もスーツの上に乱暴に投げた。

 いつもなら朝霧がどれだけスーツを大切にしているか知っている夏川は、そんなことは絶対にしない。
 いつもと違う夏川に朝霧は怯え、体を硬くした。

 朝霧を全裸にした夏川は、自分は一切脱がずに、掌にたっぷりとローションを垂らすと、朝霧の体をひっくり返した。
 いきなり朝霧の蕾に指を入れ、中をほぐすように指を増やしていく。
 その間、夏川何も話さず、作業的に朝霧の内部を広げていった。

「リョウ? ん…リョ、あ」
 不安になって朝霧が振り返ると、夏川の瞳はいつものように楽し気でも、欲望を覚え、ぎらぎらしたものでもなく、ただ何の感情も浮かべていなかった。 
 それが朝霧の恐怖を更に煽る。
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