スパダリかそれとも悪魔か

まめ太郎

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「ああ、なんか俺も優のエロい声聞いてたら変な気分になっちゃった。」
 結城はそんな風に言いながら、隣に座る小柄な男子生徒の顔をするりと撫でた。
「結城様。」
 頬を撫でられた生徒は、うっとりとした顔をして、結城の足の間に座り込み、結城のズボンの前をくつろげ、けっこうな大きさの性器を取り出すとぱくんと口に銜えた。

「ちょ、お前ら何してんの⁈こんなとこですることじゃないだろ。」
 俺は驚きのあまり、声を大にして叫んだ。

「誰のせいで俺が興奮しちゃったと思ってんの。」
 結城の声は感じているためか低くかすれていた。
   俺は何も見ないように怜雄の胸に額を擦り付け目を閉じた。
 怜雄があやすようにそんな俺の頭を撫でる。

「いいよ。満(ミチル)。すげえうまい。」
 そう言った直後結城が小さくうめいて、達したようだった。
 俺が恐る恐る顔を上げると、もう結城のズボンは整えられていて、満と呼ばれた少年が自分の口元をそっと拭っていた。
「はは。優、そんな恥ずかしがんなよ。お前らだっていつもしてるだろ。」
 結城が紅茶に手を伸ばしながら言う。 
「そんなこと、してない。」
 俺は顔を真っ赤にしながら言い返した。
「えっ、優、お口でご奉仕しないの?怜雄だってしてほしいよなあ。」
 結城がからかうように言う。

「別にやろうと思えばいつでもできるから、急ぐ必要もない。」
 返答が若干怖くて、怜雄の膝から降りようとしたが、がっしりとした腕が俺の体にまわされていて、抜け出せそうになかった。
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