スパダリかそれとも悪魔か

まめ太郎

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 四月、俺は無事に2年に進級した。

 2年になったからと言ってクラス替えもないし、転入生もいないので特に代わりばえしない。
 3年だった会長は卒業し、大学へと進学した。
 卒業式の日、もっと怜雄との別れを惜しむかと思ったら、どことなくほっとしたような会長の顔が印象的だった。
 生徒会長とファンクラブの会長の兼任はよほどプレッシャーがあったのだろうか。
 新しい会長は、またもや怜雄のファンクラブの会員で、俺たちの生徒会補佐の身分は継続されていた。
 風紀委員長には村田という空手の猛者が就任し、こいつも怜雄のファンクラブの会員らしい。どんなタイプからでも、もてるやつだと感心する。

 6月の試験で平均以下の点数を取ると大学進学に響くため、怜雄にはやくから家庭教師を依頼していた俺は、無事すべての教科で平均をクリアし、なんと学年全体で98位という成績を収めた。

 テストが終われば7月の体育祭の準備に追われる。

 希峰学園は7月に体育祭、10月に文化祭が毎年行われるが、正直どちらもそれほど盛り上がらない。
 文化祭は山奥の学校まで見学に来る奇特な人間等めったにいないせいで、ほとんど生徒とその家族だけの行事となりこじんまりと終わるし、体育祭も7月の暑い中、体育の延長戦という雰囲気で、競技も少ないし、応援団もいない。外部の見学は禁止されている。

 それでも文化祭に比べて、体育祭の方がまだ活気がある。
 優勝したクラスに食堂のスペシャルランチ一人10食分のプレゼントがあるためだ。
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