229 / 307
162
しおりを挟む
部屋に着くと、怜雄がカードキーを差し込み、扉を開ける。
俺はツインの広い部屋に入ると、まず窓際に走った。
「うわー。夜景すごいなー。」
大きな窓にべたりと掌と額を付け、俺は外を眺めた。
怜雄はそんな俺を後ろから抱きしめ、耳元で言う。
「さっきのレストランでも夜景は見たろ?」
「さっきとは見え方が違うし。ほら、観覧車。」
暗闇に咲く大輪の花のようなそれは、水面にも彩りを与え、その光景は人工的なのに、幻想的だった。
俺のはしゃいだ様子に怜雄は気を良くしたのか、笑顔で言った。
「ケーキもあるぞ。食べるか?」
怜雄の問いかけに、俺が頷くと、部屋の隅に置かれたワゴンを持ってきてくれる。
ワゴンにはバラの砂糖菓子でデコレーションされた大きなケーキが載っていて、上に「優。ハッピーバースデー。」とピンクの文字で書いてある。
俺が目を輝かせてそれを見つめていると、怜雄が人差し指で生クリームを掬い、俺の口元に持ってくる。
俺は怜雄の指を銜えると、舌を絡めた。濃厚なクリームの味が口の中に広がる。
「生クリームプレイする?」
怜雄の質問に俺は首を振った。
「今夜は普通に抱いてほしい。」
「了解。」
怜雄が俺を抱きしめ、口づける。
俺も怜雄の首に腕を回し、その唇をむさぼった。
お互いの唾液が首まで垂れるくらいキスをすると、満足して唇を離した。
「ケーキ食べよっか。」
俺がそう言って切り分けようと包丁をとると、怜雄が俺の手からそれを奪った。
「俺がやる。」
怜雄はケーキを二きれ、俺用に大きいの、自分用に小さいのを切ると、皿に倒れないよう器用に載せた。
俺はツインの広い部屋に入ると、まず窓際に走った。
「うわー。夜景すごいなー。」
大きな窓にべたりと掌と額を付け、俺は外を眺めた。
怜雄はそんな俺を後ろから抱きしめ、耳元で言う。
「さっきのレストランでも夜景は見たろ?」
「さっきとは見え方が違うし。ほら、観覧車。」
暗闇に咲く大輪の花のようなそれは、水面にも彩りを与え、その光景は人工的なのに、幻想的だった。
俺のはしゃいだ様子に怜雄は気を良くしたのか、笑顔で言った。
「ケーキもあるぞ。食べるか?」
怜雄の問いかけに、俺が頷くと、部屋の隅に置かれたワゴンを持ってきてくれる。
ワゴンにはバラの砂糖菓子でデコレーションされた大きなケーキが載っていて、上に「優。ハッピーバースデー。」とピンクの文字で書いてある。
俺が目を輝かせてそれを見つめていると、怜雄が人差し指で生クリームを掬い、俺の口元に持ってくる。
俺は怜雄の指を銜えると、舌を絡めた。濃厚なクリームの味が口の中に広がる。
「生クリームプレイする?」
怜雄の質問に俺は首を振った。
「今夜は普通に抱いてほしい。」
「了解。」
怜雄が俺を抱きしめ、口づける。
俺も怜雄の首に腕を回し、その唇をむさぼった。
お互いの唾液が首まで垂れるくらいキスをすると、満足して唇を離した。
「ケーキ食べよっか。」
俺がそう言って切り分けようと包丁をとると、怜雄が俺の手からそれを奪った。
「俺がやる。」
怜雄はケーキを二きれ、俺用に大きいの、自分用に小さいのを切ると、皿に倒れないよう器用に載せた。
3
あなたにおすすめの小説
【完結済】俺のモノだと言わない彼氏
竹柏凪紗
BL
「俺と付き合ってみねぇ?…まぁ、俺、彼氏いるけど」彼女に罵倒されフラれるのを寮部屋が隣のイケメン&遊び人・水島大和に目撃されてしまう。それだけでもショックなのに壁ドン状態で付き合ってみないかと迫られてしまった東山和馬。「ははは。いいねぇ。お前と付き合ったら、教室中の女子に刺されそう」と軽く受け流した。…つもりだったのに、翌日からグイグイと迫られるうえ束縛まではじまってしまい──?!
■青春BLに限定した「第1回青春×BL小説カップ」最終21位まで残ることができ感謝しかありません。応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。
どうせ全部、知ってるくせに。
楽川楽
BL
【腹黒美形×単純平凡】
親友と、飲み会の悪ふざけでキスをした。単なる罰ゲームだったのに、どうしてもあのキスが忘れられない…。
飲み会のノリでしたキスで、親友を意識し始めてしまった単純な受けが、まんまと腹黒攻めに捕まるお話。
※fujossyさんの属性コンテスト『ノンケ受け』部門にて優秀賞をいただいた作品です。
お荷物な俺、独り立ちしようとしたら押し倒されていた
やまくる実
BL
異世界ファンタジー、ゲーム内の様な世界観。
俺は幼なじみのロイの事が好きだった。だけど俺は能力が低く、アイツのお荷物にしかなっていない。
独り立ちしようとして執着激しい攻めにガッツリ押し倒されてしまう話。
好きな相手に冷たくしてしまう拗らせ執着攻め✖️自己肯定感の低い鈍感受け
ムーンライトノベルズにも掲載しています。
挿絵をchat gptに作成してもらいました(*'▽'*)
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
俺の親友がモテ過ぎて困る
くるむ
BL
☆完結済みです☆
番外編として短い話を追加しました。
男子校なのに、当たり前のように毎日誰かに「好きだ」とか「付き合ってくれ」とか言われている俺の親友、結城陽翔(ゆうきはるひ)
中学の時も全く同じ状況で、女子からも男子からも追い掛け回されていたらしい。
一時は断るのも面倒くさくて、誰とも付き合っていなければそのままOKしていたらしいのだけど、それはそれでまた面倒くさくて仕方がなかったのだそうだ(ソリャソウダロ)
……と言う訳で、何を考えたのか陽翔の奴、俺に恋人のフリをしてくれと言う。
て、お前何考えてんの?
何しようとしてんの?
……てなわけで、俺は今日もこいつに振り回されています……。
美形策士×純情平凡♪
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる