スパダリかそれとも悪魔か

まめ太郎

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「そういえば、優って大学でちゃんと勉強してる?女の子口説いたりして、遊んでるんじゃない?」
 俺が席に戻ると突然そんなことを言いだした怜雄を睨みつけた。
「うん。優君は真面目に勉強してるよ。英語苦手だったのに、高校の時すっごい教え方の上手な先生に出会って、英語が好きになったって聞いたけど。」
 舞奈が、ワイングラスを軽く振りながら俺に言う。
「へえ、そんなこと言ってたんだ。実はその先生って俺なんだよね。そんな風に思ってくれてたなんて嬉しいなあ。」
 俺をにやにや見つつ、怜雄が言う。俺は顔を赤くしてうつむいた。
「ええっ、御剣君に教えてもらってたの?うらやましい。」
 木野が立ち上がって言う。

「でも、御剣、神崎って英語クラスでビリだったんだろ。それをどうやって教えたら、英文科受かるまでになるんだ?」
 庄野が聞く。
「ああ、それは、問題解かせて間違えるごとに・・・。」
「いや、それよりさあ。昨日、クラブで木野そっくりな子見かけたんだけど。」
 俺は急いで話題を変えようと、大声で怜雄の話を遮った。

「あっ、それたぶん私だ。昨日彼氏と一緒に行ったから。」
 今までの木野だったら、クラブなど行くタイプには見えなかったが、今日の服装なら、クラブで踊っていても不思議じゃない。

「ねえ、彼氏の話、聞かせてよ。写メないの?」
「あるよ。私が写り良くないから恥ずかしいんだけど。」
 木野はそう言って舞奈に自分のスマホを渡した。
「おお。ワイルド系だね。すごいかっこいいじゃん。」
 俺に舞奈がスマホを手渡してくる。

 画面には、黒髪で、パーマをかけた筋肉質の男が木野の肩をだきピースサインをしている。黒のタンクトップから覗く分厚い胸板には、ハートマークのタトゥーが入っていた。

「レイジ・・・。」

 俺の隣から一緒に画面を覗きこんでいた怜雄がぼそりと漏らす。
「えっ、もしかして、御剣君、レイジ君の知り合い?」
 木野が怜雄に尋ねると、怜雄が画面から顔を背け言った。
「いや、以前少し話したことがあるだけだ。」
「そうなんだ。レイジ君お友達多いから、御剣君とも知り合いなのかと思った。」
 木野がにこにこと笑いながら言う。
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