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木野の手にスマホが戻ると、木野はその画面を愛おしそうに撫でながら話し始めた。
「友達と夜歩いてたら、いきなり私の荷物がひったくられちゃって、その場に偶然居合わせたレイジ君が犯人捕まえてくれたんだ。それがきっかけで付き合うようになったの。」
木野と付き合ったきっかけの話を聞く限り、レイジとやらは良い奴そうだ。
見た目だけでチャライ奴と判断した俺は反省した。
「でも、レイジ君もてるし女の子の友達多いから、本当はすごく心配。私なんかじゃ全然釣り合ってないって分かってるし。」
確かにレイジは写メを見る限り、かなりのイケメンだった。モテるというのも分かる気がする。
「大丈夫だって。浮気してるとこ見たわけじゃないんでしょ。ひったくりを捕まえるようないい人が浮気なんかするわけないよ。」
先ほどまで木野の彼氏のことを口うるさい男と言っていたのに、舞奈が掌を返したように言う。
「うん。でも、急に他の女の子から電話が入ってそっち行っちゃたりもするんだ。レイジ君何かグループのリーダーやってるみたいだから、仕方ないんだけど。」
「えっ、それは酷くない?一回ちゃんと話し合ったほうがいいよ。」
「そうかな。」
舞奈の言葉にも、木野はどこか及び腰だ。
「グループって何のグループ?サークルみたいなの木野の彼氏、主催してるの?」
「うん、私も詳しいことは知らないんだけど、年齢も職業もばらばらの人たちが集まって一緒に楽しいことするグループって説明されて・・・。」
俺の質問にしどろもどろになりながら、木野が答える。
「なんか怪しくねえか。」
庄野がぼそりと言った。
「友達と夜歩いてたら、いきなり私の荷物がひったくられちゃって、その場に偶然居合わせたレイジ君が犯人捕まえてくれたんだ。それがきっかけで付き合うようになったの。」
木野と付き合ったきっかけの話を聞く限り、レイジとやらは良い奴そうだ。
見た目だけでチャライ奴と判断した俺は反省した。
「でも、レイジ君もてるし女の子の友達多いから、本当はすごく心配。私なんかじゃ全然釣り合ってないって分かってるし。」
確かにレイジは写メを見る限り、かなりのイケメンだった。モテるというのも分かる気がする。
「大丈夫だって。浮気してるとこ見たわけじゃないんでしょ。ひったくりを捕まえるようないい人が浮気なんかするわけないよ。」
先ほどまで木野の彼氏のことを口うるさい男と言っていたのに、舞奈が掌を返したように言う。
「うん。でも、急に他の女の子から電話が入ってそっち行っちゃたりもするんだ。レイジ君何かグループのリーダーやってるみたいだから、仕方ないんだけど。」
「えっ、それは酷くない?一回ちゃんと話し合ったほうがいいよ。」
「そうかな。」
舞奈の言葉にも、木野はどこか及び腰だ。
「グループって何のグループ?サークルみたいなの木野の彼氏、主催してるの?」
「うん、私も詳しいことは知らないんだけど、年齢も職業もばらばらの人たちが集まって一緒に楽しいことするグループって説明されて・・・。」
俺の質問にしどろもどろになりながら、木野が答える。
「なんか怪しくねえか。」
庄野がぼそりと言った。
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