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あくびをかみ殺しながら冷蔵庫を開けると、母から声をかけられた。
「アレン、座りなさい」
「えっ、でも俺これから授業で」
「時間はとらせないから」
有無を言わせないような態度に、俺は渋々母の前の椅子に腰かけた。
朝食代わりのミルクを一口飲む。
「アレン、最近あなたヒューイとはどうなってるの? 」
「どうって普通だよ」
ヒューイと俺がタイになって三か月が過ぎていた。
タイになっておきながら普通って何だろうと自分でも思いながら、俺は母から視線を逸らせた。
「ヒューイと上手くいってないんじゃない? 貴方酷い顔色してるもの」
「俺の体調はヒューイには関係ないよ。あいつはちゃんと約束通り俺に血をくれている」
俺の言ったことは嘘ではなかった。
ヒューイは俺に近づくなと命令したあとも定期的に連絡を寄こし、俺を飢えさせることはなかった。
しかし俺達はあれ以来、吸血はしてもセックスはしていなかった。
お互い会話らしい会話もせずに吸血を行い、終わると義務的にお互いの屹立を扱き合う。
そんな時ですら、俺達の視線が交わることはなかった。
ヒューイとそういう状態になってから、俺は少しづつ体調を崩していった。
まず眠れない。
ベッドに入り、目を閉じ、何度も寝返りを打つ。
ようやく浅い眠りの中でとろとろとしていると、ふいに漠然とした不安が襲い、目を閉じていられなくなる。
そこから全く眠れずに朝を迎える。
それが俺の日常だった。
睡眠不足のせいで慢性的な頭痛や吐き気にも悩まされるようになった。
おかげで食欲もなく、体重は3キロ落ちてしまった。
やつれ、目の下に隈をつくる俺を痛ましそうに母が見つめる。
「タイの関係はね、ただ血を貰えばいいってわけじゃないの」
母の言葉に俺は眉を顰めた。
「アレン、座りなさい」
「えっ、でも俺これから授業で」
「時間はとらせないから」
有無を言わせないような態度に、俺は渋々母の前の椅子に腰かけた。
朝食代わりのミルクを一口飲む。
「アレン、最近あなたヒューイとはどうなってるの? 」
「どうって普通だよ」
ヒューイと俺がタイになって三か月が過ぎていた。
タイになっておきながら普通って何だろうと自分でも思いながら、俺は母から視線を逸らせた。
「ヒューイと上手くいってないんじゃない? 貴方酷い顔色してるもの」
「俺の体調はヒューイには関係ないよ。あいつはちゃんと約束通り俺に血をくれている」
俺の言ったことは嘘ではなかった。
ヒューイは俺に近づくなと命令したあとも定期的に連絡を寄こし、俺を飢えさせることはなかった。
しかし俺達はあれ以来、吸血はしてもセックスはしていなかった。
お互い会話らしい会話もせずに吸血を行い、終わると義務的にお互いの屹立を扱き合う。
そんな時ですら、俺達の視線が交わることはなかった。
ヒューイとそういう状態になってから、俺は少しづつ体調を崩していった。
まず眠れない。
ベッドに入り、目を閉じ、何度も寝返りを打つ。
ようやく浅い眠りの中でとろとろとしていると、ふいに漠然とした不安が襲い、目を閉じていられなくなる。
そこから全く眠れずに朝を迎える。
それが俺の日常だった。
睡眠不足のせいで慢性的な頭痛や吐き気にも悩まされるようになった。
おかげで食欲もなく、体重は3キロ落ちてしまった。
やつれ、目の下に隈をつくる俺を痛ましそうに母が見つめる。
「タイの関係はね、ただ血を貰えばいいってわけじゃないの」
母の言葉に俺は眉を顰めた。
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