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はじまり~魔法使い編
9.儀式
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朝早く起きた俺たちは供給されたパンを食べた後は着替えて広場に向かう。
向かっている途中でこの都市区に住んでいる人の話し声が聞こえた。
『あれってまさか広場に向かおうとしてないかしら?』
『子供まで使うなんて、なにが起きているかたまったものじゃないな』
他の人も俺たちのことを心配しているがその言葉を聞きながら進むと広場に着く。
『これで全員か?』
『はい、しかし兵長これで良いのですか?』
『しょうがないだろう、貴族や王の命令だ、我らは恨まれ役が相応しい』
兵士と兵長が俺たちの事を気遣っていた時にリブロムの声が聞こえる。
「にしても難民が大量にいるな、これじゃまるで捨て駒だぞ」
他の人に気付かせないため急いで鞄を抱えて黙らせる。
「ムグ!?」
『今何か聞こえたか?』
『気のせいだろ』
少し聞かれたけど何とかばれずに済んだ。
「リブロムお前どうやって入ったのかよ!」
「響が出し忘れたでしょ」
翔に言われて昨日の事を思い出して、次からは本棚にしまおうと思ったときに兵長が銅像の前に立ち宣言する。
「これから魔法使いの儀式を行う! 今から辞めたいものはこの場から去るが良い!」
少し経つと他の人が少しずつ広場から離れて俺達を含めて百人の子供しか残らなかった。
「今から行う儀式の内容は魔法使いとって必要な右腕の結合と術式基盤を移植するだけだが右腕を引き離せば儀式は不合格なる」
右腕は知っているけど術式基盤は何かと思うと俺と少し年上の人が教えてくれる。
「術式基盤は禁術を発動する際に代償を軽減するために生み出された魔道具で、他にも詠唱をする時にサポートする機能も備わっているから覚えた方が良いよ」
教えてくれた人は黄色が混じった金髪で髪型はショートだけど少しははねていて目はサファイアの様に碧眼で顔はとてもよく大人になれば白馬の王子になりそうな少年だった。
「あんた誰だ?」
見れば誰もが見続けてしまうのになぜか見覚えが無い。
「失礼、僕の名前はアーサー・ペンドラゴンでアーサーと呼んでくれ」
俺達も自己紹介した後はアーサーと言う人も魔法使いになるために剣術や魔法を勉強したらしい。
「アーサーさんは術式基盤について知っていますか?」
翔がアーサーに質問する。
「僕を育ててくれた人は魔法使いで師匠何だ」
だから術式基盤をしていると納得すると百人分の右腕と十字架を携えている神父が兵長の隣に並ぶ。
「これより魔法使いの儀式である魔道之右腕の結合の儀を行いますので最初に受ける方は?」
辺りを見て観ると誰も銅像の前に出て来ない。
「魔道之右腕は言葉に出来ない位激痛が伴いしばらく右腕を動かせないし初めて大衆に行いうから怖くて行けられないからね」
だから誰も行かないのか。
「だったら最初に俺が行くぜ」
誰もやらないなら俺が行かなきゃいけないし、あの不快感が越える事なんて無いだろうと思い銅像に向かうが月が俺の右腕を掴む。
「お兄ちゃん無理しないで」
月が心配してくれて少し不安が和らぐ。
「君の妹はいい子だね」
「月を狙うなよ」
「狙わないよ」
多少アーサーと談笑したら自分の右腕に翳して銅像の前進む。
「貴方が最初の方ですか?」
「アア、早くやってくれ」
俺は覚悟の言葉を言うと正方形の手術台に乗って横になり拘束器具を付けられる。
「これから魔道之右腕を結合するので少し耐えてくだいよ」
「分かった」
神父はそう言うと荒布を右肩に強く巻き付けていると片目のおっさんが居た。
「久しぶりだな」
「アア、しかしそれでいいか?」
「俺は必ず魔物を全員殺す」
「そうか」
おっさんはそう言うと俺の右腕を掴み右腕と肩の関節を外す。
「イッ!?」
骨が折れる音がして肩の先の感覚が無くもだえ苦しんでいると切れ味がするどそうな肉切り包丁を関節に目掛けて振り下ろし肉を切り落とす音がしたと同時に右腕が切り落とされる。
「グァー!」
切口がとても熱く自分の血が大量に出て苦しむと神父が福音を唱えつつ魔道之右腕を傷口に付けると茨を腕の中に入れこまれるような痛みが襲い拘束器具和外したくなるが歯を食いしばって耐える。
するとようやく痛みが治まる神父が近づく。
「結合の儀は終わりましたが次は術式基盤を埋め込みますが痛みはそれほどありません」
神父が取り出すのは左右縦千二つとところどころに斜め線が付いているが緑電が流れていて右腕に当てるとそのまま差し込んでいく。
「ウッ!」
痛みはあるがさっきみたいなほどではなく自分の肌に虫が這いずるような感覚が残るが少し経てばこれで儀式が終わった。
「これで儀式は終わりあなたも見習の魔法使いです」
神父が包帯を使って俺の右腕に巻きつけた後は薬が入った瓶を飲ませる。
「これは痛みを軽減するための薬ですので安心してください」
そう言うと少しずつ痛みが和らいで行くと拘束器具はずれて月たちの所に行くと月が心配する。
「お兄ちゃん大丈夫!?」
「少し地味に痛みが残るけどヘッチャラだ」
月は少し安心しているとリブロムが顔を出す。
「これが今の魔法使いのなり方か、少しは良くなったな」
「如何ゆうことだ、リブロム?」
「それは後で教えてやるぜ」
そういうとカバンの奥に隠れる。
「今何か聞こえたような?」
アーサーがいたのを忘れて急いでごまかした後は他の人が儀式を受けて月と翔《ショウ》も何とか耐える事が出来た。
そして全員分終えたら兵長が噴水の前に立って言う。
「これで魔法使いの儀式を終えるが明日の早朝お前たちは八星魔術師の豪錬アグニス様による訓練期間を経てようやく魔法使いになれるから絶対に忘れず衣服は自分で用意するように」
そう言うと大人たちは馬車に乗りこまれてその中に翔の両親もいた。
「あれは特攻隊で彼らには鉄針竜の卵を抱えて魔物に突撃を行うよ」
アーサーが言ったとおりにマントの中に卵に似た何かを抱えていた。
「そんな」
翔が膝から地面を付ける。
「そんなのありかよ!?」
「国は食糧危機で下級都市区の住民を使って解決しようとしているからしょうがないよ」
「だからって、クソ!」
また人が死ぬと思い胸糞悪くなる。
「響僕は大丈夫だから宿泊所に戻ろうよ」
翔はそう言っているが顔色は悪かった。
「分かったからお前もあんまり無理するなよ」
「うん」
アーサーと別れて宿泊所に戻る。
自分たちの部屋に入ってカバンからリブロムを取り出す。
「リブロム昔は魔法使いになるのは違ったのか?」
「そうだ、むしろ俺の方が昔と違って驚いているぜ」
やっぱりリブロムを作った人の時代はかなり前だからきっと儀式も違うはずだと思い狂人の史実を開いて追体験する。
「お前が体験するのは魔法使いになる試験を受ける時だがそれでいいか?」
「アア」
昔の魔法使いのなり方を知るためだ。
「それじゃ行くぞ、我が物語の開演!」
リブロムの体が両開きになり視界が白くなり気付くと辺り雪一面の凍った池の上にいた。
向かっている途中でこの都市区に住んでいる人の話し声が聞こえた。
『あれってまさか広場に向かおうとしてないかしら?』
『子供まで使うなんて、なにが起きているかたまったものじゃないな』
他の人も俺たちのことを心配しているがその言葉を聞きながら進むと広場に着く。
『これで全員か?』
『はい、しかし兵長これで良いのですか?』
『しょうがないだろう、貴族や王の命令だ、我らは恨まれ役が相応しい』
兵士と兵長が俺たちの事を気遣っていた時にリブロムの声が聞こえる。
「にしても難民が大量にいるな、これじゃまるで捨て駒だぞ」
他の人に気付かせないため急いで鞄を抱えて黙らせる。
「ムグ!?」
『今何か聞こえたか?』
『気のせいだろ』
少し聞かれたけど何とかばれずに済んだ。
「リブロムお前どうやって入ったのかよ!」
「響が出し忘れたでしょ」
翔に言われて昨日の事を思い出して、次からは本棚にしまおうと思ったときに兵長が銅像の前に立ち宣言する。
「これから魔法使いの儀式を行う! 今から辞めたいものはこの場から去るが良い!」
少し経つと他の人が少しずつ広場から離れて俺達を含めて百人の子供しか残らなかった。
「今から行う儀式の内容は魔法使いとって必要な右腕の結合と術式基盤を移植するだけだが右腕を引き離せば儀式は不合格なる」
右腕は知っているけど術式基盤は何かと思うと俺と少し年上の人が教えてくれる。
「術式基盤は禁術を発動する際に代償を軽減するために生み出された魔道具で、他にも詠唱をする時にサポートする機能も備わっているから覚えた方が良いよ」
教えてくれた人は黄色が混じった金髪で髪型はショートだけど少しははねていて目はサファイアの様に碧眼で顔はとてもよく大人になれば白馬の王子になりそうな少年だった。
「あんた誰だ?」
見れば誰もが見続けてしまうのになぜか見覚えが無い。
「失礼、僕の名前はアーサー・ペンドラゴンでアーサーと呼んでくれ」
俺達も自己紹介した後はアーサーと言う人も魔法使いになるために剣術や魔法を勉強したらしい。
「アーサーさんは術式基盤について知っていますか?」
翔がアーサーに質問する。
「僕を育ててくれた人は魔法使いで師匠何だ」
だから術式基盤をしていると納得すると百人分の右腕と十字架を携えている神父が兵長の隣に並ぶ。
「これより魔法使いの儀式である魔道之右腕の結合の儀を行いますので最初に受ける方は?」
辺りを見て観ると誰も銅像の前に出て来ない。
「魔道之右腕は言葉に出来ない位激痛が伴いしばらく右腕を動かせないし初めて大衆に行いうから怖くて行けられないからね」
だから誰も行かないのか。
「だったら最初に俺が行くぜ」
誰もやらないなら俺が行かなきゃいけないし、あの不快感が越える事なんて無いだろうと思い銅像に向かうが月が俺の右腕を掴む。
「お兄ちゃん無理しないで」
月が心配してくれて少し不安が和らぐ。
「君の妹はいい子だね」
「月を狙うなよ」
「狙わないよ」
多少アーサーと談笑したら自分の右腕に翳して銅像の前進む。
「貴方が最初の方ですか?」
「アア、早くやってくれ」
俺は覚悟の言葉を言うと正方形の手術台に乗って横になり拘束器具を付けられる。
「これから魔道之右腕を結合するので少し耐えてくだいよ」
「分かった」
神父はそう言うと荒布を右肩に強く巻き付けていると片目のおっさんが居た。
「久しぶりだな」
「アア、しかしそれでいいか?」
「俺は必ず魔物を全員殺す」
「そうか」
おっさんはそう言うと俺の右腕を掴み右腕と肩の関節を外す。
「イッ!?」
骨が折れる音がして肩の先の感覚が無くもだえ苦しんでいると切れ味がするどそうな肉切り包丁を関節に目掛けて振り下ろし肉を切り落とす音がしたと同時に右腕が切り落とされる。
「グァー!」
切口がとても熱く自分の血が大量に出て苦しむと神父が福音を唱えつつ魔道之右腕を傷口に付けると茨を腕の中に入れこまれるような痛みが襲い拘束器具和外したくなるが歯を食いしばって耐える。
するとようやく痛みが治まる神父が近づく。
「結合の儀は終わりましたが次は術式基盤を埋め込みますが痛みはそれほどありません」
神父が取り出すのは左右縦千二つとところどころに斜め線が付いているが緑電が流れていて右腕に当てるとそのまま差し込んでいく。
「ウッ!」
痛みはあるがさっきみたいなほどではなく自分の肌に虫が這いずるような感覚が残るが少し経てばこれで儀式が終わった。
「これで儀式は終わりあなたも見習の魔法使いです」
神父が包帯を使って俺の右腕に巻きつけた後は薬が入った瓶を飲ませる。
「これは痛みを軽減するための薬ですので安心してください」
そう言うと少しずつ痛みが和らいで行くと拘束器具はずれて月たちの所に行くと月が心配する。
「お兄ちゃん大丈夫!?」
「少し地味に痛みが残るけどヘッチャラだ」
月は少し安心しているとリブロムが顔を出す。
「これが今の魔法使いのなり方か、少しは良くなったな」
「如何ゆうことだ、リブロム?」
「それは後で教えてやるぜ」
そういうとカバンの奥に隠れる。
「今何か聞こえたような?」
アーサーがいたのを忘れて急いでごまかした後は他の人が儀式を受けて月と翔《ショウ》も何とか耐える事が出来た。
そして全員分終えたら兵長が噴水の前に立って言う。
「これで魔法使いの儀式を終えるが明日の早朝お前たちは八星魔術師の豪錬アグニス様による訓練期間を経てようやく魔法使いになれるから絶対に忘れず衣服は自分で用意するように」
そう言うと大人たちは馬車に乗りこまれてその中に翔の両親もいた。
「あれは特攻隊で彼らには鉄針竜の卵を抱えて魔物に突撃を行うよ」
アーサーが言ったとおりにマントの中に卵に似た何かを抱えていた。
「そんな」
翔が膝から地面を付ける。
「そんなのありかよ!?」
「国は食糧危機で下級都市区の住民を使って解決しようとしているからしょうがないよ」
「だからって、クソ!」
また人が死ぬと思い胸糞悪くなる。
「響僕は大丈夫だから宿泊所に戻ろうよ」
翔はそう言っているが顔色は悪かった。
「分かったからお前もあんまり無理するなよ」
「うん」
アーサーと別れて宿泊所に戻る。
自分たちの部屋に入ってカバンからリブロムを取り出す。
「リブロム昔は魔法使いになるのは違ったのか?」
「そうだ、むしろ俺の方が昔と違って驚いているぜ」
やっぱりリブロムを作った人の時代はかなり前だからきっと儀式も違うはずだと思い狂人の史実を開いて追体験する。
「お前が体験するのは魔法使いになる試験を受ける時だがそれでいいか?」
「アア」
昔の魔法使いのなり方を知るためだ。
「それじゃ行くぞ、我が物語の開演!」
リブロムの体が両開きになり視界が白くなり気付くと辺り雪一面の凍った池の上にいた。
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