クロスオーバー・ラブ

黒崎由希

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…just a bit digress.1

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 ……よく寝た、何て言葉じゃ…足りない。



 感覚的には体だけじゃなく、心の中にあった凝りまでなくなったと感じるくらい、ぐっすり寝た気がする…と思いながら目蓋を開いた快斗の視界に見慣れない天井が広がり、背筋に何とも形容しがたい緊張が走る。


(どこだ、ここ)


 そう思うのと同時に、体の右側に誰かの温もりを感じて首を巡らせ――ギョッとする。



 ―――本田知徳。



 こちらに背中を向けてはいるが、よく見知った斎藤の肩幅とは違う堅固な首筋に、この背中の持ち主が誰なのかを瞬時に思い出す。


「…マジかよ」


 これが悪い夢だったら、どんなにいいだろう。


 けれど静かに身を引き起こそうとした尻の辺りに、アナルセックスをした時独特の違和感を覚えた快斗は、じわじわと海馬から侵食してくる記憶のせいで、顔をしかめずにはいられなかった。


(今…何時だ?)


 ナイトライトの薄明かりに沈む部屋の中を見回しても、時計らしいものは見当たらない。

 仕方なく、無理な体勢で知徳を受け入れたせいで軋む体を引きずるようにしてベットから出ると、部屋の隅のソファーにかけられていた自分のスーツを探し出し、スマートフォンで時刻を確認する。


 ――…もう少しで、夜明けを迎える時刻に差しかかっている。


 体を見下ろせば、あらかた性行の痕を拭き取ってくれたようだし、節々と、ある一ヶ所がちょっとジンジンするだけなことから、自力で帰宅できそうな気がした。



.
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