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9 出会い
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「じゃあ、遠慮なく。みーちゃん、僕の言葉に『はい!』って元気よくお返事してね」
「? えぇ、分かったわ」
ルイボスに深い策略があると考えたミルフィーユは、厳かに頷いた。
ミルフィーユはルイボスのことを心の底から信頼し、信用し、そして大事に思っていたのだ。
ミルフィーユの頷きをもらったルイボスは、幼い頃の無邪気で元気いっぱいな笑みを浮かべてくしゃっと笑った。ミルフィーユはそんな笑みを見て、久しぶりに彼に初めて出会った日を思い出した。
▫︎◇▫︎
「ひっく、ひっく、おかあさま………!!おとうさま………!!うわあああぁぁぁん!!」
その日、ミルフィーユはアフォガード侯爵夫人に連れられて初めてのお茶会に出ていた。そこではたくさんのご令息やご令嬢に嫌味を言われた。女の子なのに眼鏡をかけているのはよくないだとか、庶子の分際でこの席につけるのは恵まれたことだから、地べたに這いつくばって喜べだとか、庶子と同じ空気を吸いたくないだとかだ。
幸いにも、ミルフィーユの嫌がらせは1時間ほどで露見し、王妃と侯爵夫人によって虐めっ子たちは親と共に厳しい制裁を受けることとなったが、ミルフィーユは心に深い傷を負った。
よって、2人に大丈夫だと言って庭園の奥深くに逃げ込んだミルフィーユは眼鏡を外してうずくまって泣きじゃくっていた。
ーーーがさっ、
「ひいぃっ!いやっ!こないでっ!!いやっ!!みーちゃんの方に来ないでっ!!」
「大丈夫だよ。僕は怖くないから、ね?」
これがミルフィーユとルイボスの初めての出会いだった。
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
「? えぇ、分かったわ」
ルイボスに深い策略があると考えたミルフィーユは、厳かに頷いた。
ミルフィーユはルイボスのことを心の底から信頼し、信用し、そして大事に思っていたのだ。
ミルフィーユの頷きをもらったルイボスは、幼い頃の無邪気で元気いっぱいな笑みを浮かべてくしゃっと笑った。ミルフィーユはそんな笑みを見て、久しぶりに彼に初めて出会った日を思い出した。
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「ひっく、ひっく、おかあさま………!!おとうさま………!!うわあああぁぁぁん!!」
その日、ミルフィーユはアフォガード侯爵夫人に連れられて初めてのお茶会に出ていた。そこではたくさんのご令息やご令嬢に嫌味を言われた。女の子なのに眼鏡をかけているのはよくないだとか、庶子の分際でこの席につけるのは恵まれたことだから、地べたに這いつくばって喜べだとか、庶子と同じ空気を吸いたくないだとかだ。
幸いにも、ミルフィーユの嫌がらせは1時間ほどで露見し、王妃と侯爵夫人によって虐めっ子たちは親と共に厳しい制裁を受けることとなったが、ミルフィーユは心に深い傷を負った。
よって、2人に大丈夫だと言って庭園の奥深くに逃げ込んだミルフィーユは眼鏡を外してうずくまって泣きじゃくっていた。
ーーーがさっ、
「ひいぃっ!いやっ!こないでっ!!いやっ!!みーちゃんの方に来ないでっ!!」
「大丈夫だよ。僕は怖くないから、ね?」
これがミルフィーユとルイボスの初めての出会いだった。
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