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8 眠れる獅子は目覚めた
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「みーちゃん、流石にこれはやりすぎじゃないかな?」
「そんなことないわよ。これくらいしなくちゃ、王族が侮辱されるのは異常事態だってことを愚か者たちに知らしめられないわ。ふふふっ、それにね、わたくし怒っているの。だからね、例え泣いて喚いたって許してあげない」
「あぁー、あぁー、なんてことだ。誰がこの、眠れる獅子を起こすなんて暴挙をしてしまったんだ………」
額を抑えてうずくまった王太子ルイボスに、ミルフィーユはニコニコと笑った。今までは侯爵夫人の言う通りに大人しくしおらしく、美しいご令嬢を演じていたが、もうその必要はない。よって、ミルフィーユは暴走し放題なのだ。
「みーちゃん、………こんな時だけど、僕の小さい頃からの夢を叶えていい?」
うずくまったまま顔を覗かせて真っ赤な顔で頼んできたルイボスに、ミルフィーユはキョトンと首を傾げた。なぜ絶対王政を引いているこの国で、王族が他人に許可を取るのだろうか。
ミルフィーユは必死になって頭を回転させて、1つの答えへと行き着いた。
「? ………あ、そう言うことね!いいわよ!!」
(貴族への罵倒をやってみたかっただなんて、品性方向なルー君らしくないけれど、たまには暴れてもいいと思うのよね!!これでちょっとでも、ルー君のストレスが減ったらいいのだけれど………)
「!? いいの!?本当に!?」
きらきらとした髪を揺らして、爛々と顔を輝かせるルイボスに、ミルフィーユはこくんと優しい表情で頷いた。
「えぇ」
(無能はちゃーんと心をバッキバキに折って、ゴミ箱に捨てておかないといけないしね)
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
「そんなことないわよ。これくらいしなくちゃ、王族が侮辱されるのは異常事態だってことを愚か者たちに知らしめられないわ。ふふふっ、それにね、わたくし怒っているの。だからね、例え泣いて喚いたって許してあげない」
「あぁー、あぁー、なんてことだ。誰がこの、眠れる獅子を起こすなんて暴挙をしてしまったんだ………」
額を抑えてうずくまった王太子ルイボスに、ミルフィーユはニコニコと笑った。今までは侯爵夫人の言う通りに大人しくしおらしく、美しいご令嬢を演じていたが、もうその必要はない。よって、ミルフィーユは暴走し放題なのだ。
「みーちゃん、………こんな時だけど、僕の小さい頃からの夢を叶えていい?」
うずくまったまま顔を覗かせて真っ赤な顔で頼んできたルイボスに、ミルフィーユはキョトンと首を傾げた。なぜ絶対王政を引いているこの国で、王族が他人に許可を取るのだろうか。
ミルフィーユは必死になって頭を回転させて、1つの答えへと行き着いた。
「? ………あ、そう言うことね!いいわよ!!」
(貴族への罵倒をやってみたかっただなんて、品性方向なルー君らしくないけれど、たまには暴れてもいいと思うのよね!!これでちょっとでも、ルー君のストレスが減ったらいいのだけれど………)
「!? いいの!?本当に!?」
きらきらとした髪を揺らして、爛々と顔を輝かせるルイボスに、ミルフィーユはこくんと優しい表情で頷いた。
「えぇ」
(無能はちゃーんと心をバッキバキに折って、ゴミ箱に捨てておかないといけないしね)
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