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大きくなったクロエーラ
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魔法の光が収まり、私は目を開きました。
そこには、綺麗に整頓された小さなお家の中の光景が広がっていました。優しいクリーム色の壁紙と洗練されたデザインの木製のアンティーク家具が優しい印象を与える、やすらぎの空間です。
いつもの場所に転移できたことにほっと息を吐くと、ケイがどかっとソファーに腰を下ろしました。
「紅茶いる?」
「んー、ホットミルクはダメ?」
「いいよ、用意してくる。」
隣のお部屋にあるキッチンに入り、冷蔵用の魔道具の中から牛乳瓶を取り出します。
そして、台所に火をつけて牛乳を鍋に入れてぐつぐつ煮込みます。途中で蜂蜜をたーっぷりと入れるのが、私流のホットミルクの作り方です。
リーン!リーン!
「ケイト、開けてきて。」
「はーい、」
ここでは必ず偽名を使って生活している私は、始めて城下町に来た時に名付けた『ケイト』という名でケイのことを呼びます。
「お邪魔しまーす!!」
元気の良い透き通る声に、私は微笑みを浮かべました。
「いらっしゃい、クロエ。」
「お邪魔ー!ロッテ!!お、それホットミルク?」
「うん、クロエもいる?」
「んー、やめとく。」
腰近くまである焦茶の髪を軽いお団子にして簪で固定しているクロエーラは、私のことを見下ろしながら肩をすくめました。黒い瞳が悪戯っぽく細められると、出会った当初のクロエーラを思い出します。
「これ以上ロッテと身長差が伸びちゃ嫌だし。」
「うぐっ、」
私とクロエーラとの身長差は軽く頭1つ分。確かにこれ以上開いてしまうと、見上げる際に首が痛くなってしまいます。
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
そこには、綺麗に整頓された小さなお家の中の光景が広がっていました。優しいクリーム色の壁紙と洗練されたデザインの木製のアンティーク家具が優しい印象を与える、やすらぎの空間です。
いつもの場所に転移できたことにほっと息を吐くと、ケイがどかっとソファーに腰を下ろしました。
「紅茶いる?」
「んー、ホットミルクはダメ?」
「いいよ、用意してくる。」
隣のお部屋にあるキッチンに入り、冷蔵用の魔道具の中から牛乳瓶を取り出します。
そして、台所に火をつけて牛乳を鍋に入れてぐつぐつ煮込みます。途中で蜂蜜をたーっぷりと入れるのが、私流のホットミルクの作り方です。
リーン!リーン!
「ケイト、開けてきて。」
「はーい、」
ここでは必ず偽名を使って生活している私は、始めて城下町に来た時に名付けた『ケイト』という名でケイのことを呼びます。
「お邪魔しまーす!!」
元気の良い透き通る声に、私は微笑みを浮かべました。
「いらっしゃい、クロエ。」
「お邪魔ー!ロッテ!!お、それホットミルク?」
「うん、クロエもいる?」
「んー、やめとく。」
腰近くまである焦茶の髪を軽いお団子にして簪で固定しているクロエーラは、私のことを見下ろしながら肩をすくめました。黒い瞳が悪戯っぽく細められると、出会った当初のクロエーラを思い出します。
「これ以上ロッテと身長差が伸びちゃ嫌だし。」
「うぐっ、」
私とクロエーラとの身長差は軽く頭1つ分。確かにこれ以上開いてしまうと、見上げる際に首が痛くなってしまいます。
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読んでいただきありがとうございます😊😊😊
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