もふもふ好きのお姫様

桐生桜月姫

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去っていった者

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「にしても、………ケイが自己的にあの国に残ったのは意外だったな。僕は、使ケイはシャルの隣に立つ道を選ぶかと思っていた。」

 自己を、殺す………?
 私は一瞬アインスお兄様の言っていることの意味がわからなくて、目をぱちぱちとさせました。ですがやがて、少しずつアインスお兄様の言っていることの意味がわかってくると、身体がぷるぷると震えてきます。

「………“自己を殺す”というのはどういうことですか。」

「あ………、」

 自分の失言に気がついたかのように自分の口元を手で覆い隠すアインスお兄様に、私は次の瞬間には、これまでにないほどに激昂してしまいます。

「ケイが自己を殺さなくては私の側に居られなかったというのは、どういうことなのですかッ!!」

「………………、」

 怒鳴り声は思ったよりも大きくて、馬車の中を耳がキーンとするほどに甲高くこだまします。耳が痛くなろうが、声が震えようが関係ありません。私は感情を振り乱して、アインスお兄様を睨みつけます。

「どういうことか説明しろと言っているのですッ!!」

 またもや私が出した大きな声に、アインスお兄様は困ったように微笑みます。その微笑みすらも私の精神を逆撫でしてくるのですから、アインスお兄様は憎らしくて仕方がありません。

「アインスお兄様、………死にたくないのであれば、正直にお話しください。」

*******************

読んでいただきありがとうございます😊😊😊

ケイくんがいないのって寂しいですね。
書いていて寂しいです。
いなくなって早々、もうこっちに引っ張り戻したくなってしまっている作者であります。


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