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不足の事態
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ーーーコンコンコン、
ベッドの上でだらだらとしながら猫さんの頭をふわふわと撫でていると、唐突にノックの音が響きました。おそらく、不測の事態が発生したことによって、私が出ていく必要のあるお仕事が発生してしまったのでしょう。
私は急いで魔法で新たなお洋服を着ると、入室の許可を出します。
「失礼いたしますっ、」
焦った声で入室してくるのは、最近新たにこの宮のメイドとなった少女でした。名前はさっぱり覚えていませんが、確か、見どころがあると言ってレムが面倒を見ていた子だったはずです。確かに、きびきびとした仕草やその奥に感じる気品から、少女が使える人間であることはビシバシ伝わってきます。レムが目をかけるのも納得です。
「レムさまが、レムさまがっ!!」
すこしだけ舌った足らずな叫び声を聞いて、私はすっと目線を細めます。『氷の王女様』という異名も相まって、最近では何もしていなくても恐れられてしまっているのですが、この少女はどうやら私が睨みつけても恐ることができないくらいに、冷静さを損なっているようです。
「………はあぁー、………案内しなさい。私が対応します。」
途端にホッとしたかのように泣き出しそうな表情をした少女は、私を急がせるかのようにたたっと走り始めました。様子を見るに、本当に大変なことが起こっているようですね。レムが対応できないものを対応しろと言われても、私としても困ってしまうのですが、そこのところはいかがお考えなのか教えて欲しいものです。
「ここ、ですっ!!」
息切れた少女が指差した先、そこには血だらけのレムが倒れていました。
****************************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
ベッドの上でだらだらとしながら猫さんの頭をふわふわと撫でていると、唐突にノックの音が響きました。おそらく、不測の事態が発生したことによって、私が出ていく必要のあるお仕事が発生してしまったのでしょう。
私は急いで魔法で新たなお洋服を着ると、入室の許可を出します。
「失礼いたしますっ、」
焦った声で入室してくるのは、最近新たにこの宮のメイドとなった少女でした。名前はさっぱり覚えていませんが、確か、見どころがあると言ってレムが面倒を見ていた子だったはずです。確かに、きびきびとした仕草やその奥に感じる気品から、少女が使える人間であることはビシバシ伝わってきます。レムが目をかけるのも納得です。
「レムさまが、レムさまがっ!!」
すこしだけ舌った足らずな叫び声を聞いて、私はすっと目線を細めます。『氷の王女様』という異名も相まって、最近では何もしていなくても恐れられてしまっているのですが、この少女はどうやら私が睨みつけても恐ることができないくらいに、冷静さを損なっているようです。
「………はあぁー、………案内しなさい。私が対応します。」
途端にホッとしたかのように泣き出しそうな表情をした少女は、私を急がせるかのようにたたっと走り始めました。様子を見るに、本当に大変なことが起こっているようですね。レムが対応できないものを対応しろと言われても、私としても困ってしまうのですが、そこのところはいかがお考えなのか教えて欲しいものです。
「ここ、ですっ!!」
息切れた少女が指差した先、そこには血だらけのレムが倒れていました。
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読んでいただきありがとうございます😊😊😊
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