27 / 160
25 第8・第9の作戦決行!
しおりを挟む
仕立て屋と話していると、ライアンがもじもじしながらやってきた。
「あら、可愛いですわね」
「………もう性別変更にしちゃいます?」
わたくしはライアンの元にてくてくと歩いて行き、ソファーまで彼をエスコートした。
「えっと、あの義姉上?」
「髪を結うから動かないでくださいまし」
「え、えぇ?」
そう、ライアンの髪は肩上で切り揃えられたサラッサラストレートなのだ。本当に朝から毎度ボンバーなわたくしからしたら、羨ましいことこの上ない髪質だ。
わたくしはサラッサラな髪をスルスルと編み込み、手近にあったドレスと同じ生地のりぼんで縛った。うん、可愛い。というか、クールビューティーだ。
「わたくしより似合いっていかがなものね」
「えっと、その、ごめんなさい?」
「謝られるともっと惨めかしら。今日1日は楽しくそれで過ごすことね」
「え、えぇー………」
ライアンは無表情のまま困り果てたような表情を作った。
「今日1日で女性のドレスの大変さを身に染みて学ぶといいですわ」
第8の作戦、『妙ににあったドレス姿で周りに笑われろ大作戦!!』と、第9の作戦、『重たいドレスに耐えて見せろ大作戦!!』を決行させることにしたわたくしは、意地の悪い微笑みを浮かべた。男どもは血が滲むような世の女性の美しさの秘訣を、身をもって学ぶべきね!!
「お義母さま、お義母さまはこの20着を仕立てますわ。そのドレスも今のウエストよりも5センチ大きく作ってありますから、その貧相な身体つきから2週間以内におさらばくださいまし。さもなくば、コッテリご飯地獄に致しますわよ」
「が、頑張るわ」
「5センチくらい増えなければ、健康を害してしまいますから、太ることには我慢くださいましね」
わたくしはお義母さまから目線を外し、仕立て屋の散らかしたもののお片付けをしながら言った。お義母さまには体調を崩されると面倒臭いのだ。またわたくしの怪談話が増えてしまう。あ、不名誉なお名前もだったわね。
「ともかく、ライアンもさっさと身長を伸ばしなさい!男の子なのに、年齢不相応に小さいわたくしより小さくてはいけませんわよ!?」
わたくしはライアンに微笑みかけると、仕立て屋にライアンとお義母さまのお洋服を最優先で仕立てるように耳打ちした。お金を少し弾む必要が出てくるが、仕方があるまい。それもこれも、2人のお洋服を事前に用意しなかったダメな父親のせいだ。他人に優しく、身内に厳しい、ね。
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
「あら、可愛いですわね」
「………もう性別変更にしちゃいます?」
わたくしはライアンの元にてくてくと歩いて行き、ソファーまで彼をエスコートした。
「えっと、あの義姉上?」
「髪を結うから動かないでくださいまし」
「え、えぇ?」
そう、ライアンの髪は肩上で切り揃えられたサラッサラストレートなのだ。本当に朝から毎度ボンバーなわたくしからしたら、羨ましいことこの上ない髪質だ。
わたくしはサラッサラな髪をスルスルと編み込み、手近にあったドレスと同じ生地のりぼんで縛った。うん、可愛い。というか、クールビューティーだ。
「わたくしより似合いっていかがなものね」
「えっと、その、ごめんなさい?」
「謝られるともっと惨めかしら。今日1日は楽しくそれで過ごすことね」
「え、えぇー………」
ライアンは無表情のまま困り果てたような表情を作った。
「今日1日で女性のドレスの大変さを身に染みて学ぶといいですわ」
第8の作戦、『妙ににあったドレス姿で周りに笑われろ大作戦!!』と、第9の作戦、『重たいドレスに耐えて見せろ大作戦!!』を決行させることにしたわたくしは、意地の悪い微笑みを浮かべた。男どもは血が滲むような世の女性の美しさの秘訣を、身をもって学ぶべきね!!
「お義母さま、お義母さまはこの20着を仕立てますわ。そのドレスも今のウエストよりも5センチ大きく作ってありますから、その貧相な身体つきから2週間以内におさらばくださいまし。さもなくば、コッテリご飯地獄に致しますわよ」
「が、頑張るわ」
「5センチくらい増えなければ、健康を害してしまいますから、太ることには我慢くださいましね」
わたくしはお義母さまから目線を外し、仕立て屋の散らかしたもののお片付けをしながら言った。お義母さまには体調を崩されると面倒臭いのだ。またわたくしの怪談話が増えてしまう。あ、不名誉なお名前もだったわね。
「ともかく、ライアンもさっさと身長を伸ばしなさい!男の子なのに、年齢不相応に小さいわたくしより小さくてはいけませんわよ!?」
わたくしはライアンに微笑みかけると、仕立て屋にライアンとお義母さまのお洋服を最優先で仕立てるように耳打ちした。お金を少し弾む必要が出てくるが、仕方があるまい。それもこれも、2人のお洋服を事前に用意しなかったダメな父親のせいだ。他人に優しく、身内に厳しい、ね。
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
93
あなたにおすすめの小説
婚約破棄された悪役令嬢の心の声が面白かったので求婚してみた
夕景あき
恋愛
人の心の声が聞こえるカイルは、孤独の闇に閉じこもっていた。唯一の救いは、心の声まで真摯で温かい異母兄、第一王子の存在だけだった。
そんなカイルが、外交(婚約者探し)という名目で三国交流会へ向かうと、目の前で隣国の第二王子による公開婚約破棄が発生する。
婚約破棄された令嬢グレースは、表情一つ変えない高潔な令嬢。しかし、カイルがその心の声を聞き取ると、思いも寄らない内容が聞こえてきたのだった。
折角転生したのに、婚約者が好きすぎて困ります!
たぬきち25番
恋愛
ある日私は乙女ゲームのヒロインのライバル令嬢キャメロンとして転生していた。
なんと私は最推しのディラン王子の婚約者として転生したのだ!!
幸せすぎる~~~♡
たとえ振られる運命だとしてもディラン様の笑顔のためにライバル令嬢頑張ります!!
※主人公は婚約者が好きすぎる残念女子です。
※気分転換に笑って頂けたら嬉しく思います。
短めのお話なので毎日更新
※糖度高めなので胸やけにご注意下さい。
※少しだけ塩分も含まれる箇所がございます。
《大変イチャイチャラブラブしてます!! 激甘、溺愛です!! お気を付け下さい!!》
※他サイト様にも公開始めました!
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
婚約破棄で悪役令嬢を辞めたので、今日から素で生きます。
黒猫かの
恋愛
「エリー・オルブライト! 貴様との婚約を破棄する!」
豪華絢爛な夜会で、ウィルフレッド王子から突きつけられた非情な宣告。
しかし、公爵令嬢エリーの心境は……「よっしゃあ! やっと喋れるわ!!」だった。
転生したら悪役令嬢だった婚約者様の溺愛に気づいたようですが、実は私も無関心でした
ハリネズミの肉球
恋愛
気づけば私は、“悪役令嬢”として断罪寸前――しかも、乙女ゲームのクライマックス目前!?
容赦ないヒロインと取り巻きたちに追いつめられ、開き直った私はこう言い放った。
「……まぁ、別に婚約者様にも未練ないし?」
ところが。
ずっと私に冷たかった“婚約者様”こと第一王子アレクシスが、まさかの豹変。
無関心だったはずの彼が、なぜか私にだけやたらと優しい。甘い。距離が近い……って、え、なにこれ、溺愛モード突入!?今さらどういうつもり!?
でも、よく考えたら――
私だって最初からアレクシスに興味なんてなかったんですけど?(ほんとに)
お互いに「どうでもいい」と思っていたはずの関係が、“転生”という非常識な出来事をきっかけに、静かに、でも確実に動き始める。
これは、すれ違いと誤解の果てに生まれる、ちょっとズレたふたりの再恋(?)物語。
じれじれで不器用な“無自覚すれ違いラブ”、ここに開幕――!
本作は、アルファポリス様、小説家になろう様、カクヨム様にて掲載させていただいております。
アイデア提供者:ゆう(YuFidi)
URL:https://note.com/yufidi88/n/n8caa44812464
【完結】モブのメイドが腹黒公爵様に捕まりました
ベル
恋愛
皆さまお久しぶりです。メイドAです。
名前をつけられもしなかった私が主人公になるなんて誰が思ったでしょうか。
ええ。私は今非常に困惑しております。
私はザーグ公爵家に仕えるメイド。そして奥様のソフィア様のもと、楽しく時に生温かい微笑みを浮かべながら日々仕事に励んでおり、平和な生活を送らせていただいておりました。
...あの腹黒が現れるまでは。
『無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない』のサイドストーリーです。
個人的に好きだった二人を今回は主役にしてみました。
お妃候補を辞退したら、初恋の相手に溺愛されました
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のフランソアは、王太子殿下でもあるジェーンの為、お妃候補に名乗りを上げ、5年もの間、親元を離れ王宮で生活してきた。同じくお妃候補の令嬢からは嫌味を言われ、厳しい王妃教育にも耐えてきた。他のお妃候補と楽しく過ごすジェーンを見て、胸を痛める事も日常茶飯事だ。
それでもフランソアは
“僕が愛しているのはフランソアただ1人だ。だからどうか今は耐えてくれ”
というジェーンの言葉を糧に、必死に日々を過ごしていた。婚約者が正式に決まれば、ジェーン様は私だけを愛してくれる!そう信じて。
そんな中、急遽一夫多妻制にするとの発表があったのだ。
聞けばジェーンの強い希望で実現されたらしい。自分だけを愛してくれていると信じていたフランソアは、その言葉に絶望し、お妃候補を辞退する事を決意。
父親に連れられ、5年ぶりに戻った懐かしい我が家。そこで待っていたのは、初恋の相手でもある侯爵令息のデイズだった。
聞けば1年ほど前に、フランソアの家の養子になったとの事。戸惑うフランソアに対し、デイズは…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる