10 / 36
大きくなったさくら
しおりを挟む
「!?」
さくらが自らの身体に違和感を覚えたのは、ケーキを食べ終えたあたりでの出来事だった。さくらは急に身体中に悪寒が走り、ぶるっと身震いした。そして、身体が大きくなり始めたのだ。どうやら、さくらが今食べたケーキは身体が大きくなるという謎システムが搭載されたものだったらしく、さくらは一瞬だけ喜んだ。
しかし、今度は身体が大きくなりすぎてしまい、さくらは部屋から出られなくなった。多分だが、さくらはケーキを食べ過ぎてしまったようだ。
困りはてたさくらは、手のひらサイズのぬいぐるみっぽくなったもかを抱きしめて泣き出し、その大量の涙で池が出来てしまった。部屋がミニチュアだったが故にできたことだろう。
「ほ、ほらっ、だ、大丈夫だよ!なんとかなるなる!!」
「な、なんでそんなに脳天気なの!?」
ギャンギャンと泣きながら、お部屋からはみ出した腕をぶんぶんと振って、さくらはわんわんと喚き続ける。
『わんわんわんっ!!』
そうしていると、ふっと昔の光景が蘇った。
もかがまだ生きていた頃の光景で、さくらがフリスビーを遠くに投げ過ぎてしまってわんわんと泣いていた時に、『大丈夫大丈夫!!』とでも言っているかのように、もかがさくらに向けて吠えてる場面だ。もかは『大丈夫』というのが口癖のようで、けれど、それがさくらの元気づけになっていたことをどこか遠くのことのように思い出した。
そうして少しだけ昔のもかの光景に癒されたさくらは、ふっと目の前に真っ白なうさぎさんがいることに気がついた。
「あっ!」
****************************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
さくらが自らの身体に違和感を覚えたのは、ケーキを食べ終えたあたりでの出来事だった。さくらは急に身体中に悪寒が走り、ぶるっと身震いした。そして、身体が大きくなり始めたのだ。どうやら、さくらが今食べたケーキは身体が大きくなるという謎システムが搭載されたものだったらしく、さくらは一瞬だけ喜んだ。
しかし、今度は身体が大きくなりすぎてしまい、さくらは部屋から出られなくなった。多分だが、さくらはケーキを食べ過ぎてしまったようだ。
困りはてたさくらは、手のひらサイズのぬいぐるみっぽくなったもかを抱きしめて泣き出し、その大量の涙で池が出来てしまった。部屋がミニチュアだったが故にできたことだろう。
「ほ、ほらっ、だ、大丈夫だよ!なんとかなるなる!!」
「な、なんでそんなに脳天気なの!?」
ギャンギャンと泣きながら、お部屋からはみ出した腕をぶんぶんと振って、さくらはわんわんと喚き続ける。
『わんわんわんっ!!』
そうしていると、ふっと昔の光景が蘇った。
もかがまだ生きていた頃の光景で、さくらがフリスビーを遠くに投げ過ぎてしまってわんわんと泣いていた時に、『大丈夫大丈夫!!』とでも言っているかのように、もかがさくらに向けて吠えてる場面だ。もかは『大丈夫』というのが口癖のようで、けれど、それがさくらの元気づけになっていたことをどこか遠くのことのように思い出した。
そうして少しだけ昔のもかの光景に癒されたさくらは、ふっと目の前に真っ白なうさぎさんがいることに気がついた。
「あっ!」
****************************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
0
あなたにおすすめの小説
【奨励賞】花屋の花子さん
●やきいもほくほく●
児童書・童話
【第2回きずな児童書大賞 『奨励賞』受賞しました!!!】
旧校舎の三階、女子トイレの個室の三番目。
そこには『誰か』が不思議な花を配っている。
真っ赤なスカートに白いシャツ。頭にはスカートと同じ赤いリボン。
一緒に遊ぼうと手招きする女の子から、あるものを渡される。
『あなたにこの花をあげるわ』
その花を受け取った後は運命の分かれ道。
幸せになれるのか、不幸になるのか……誰にも予想はできない。
「花子さん、こんにちは!」
『あら、小春。またここに来たのね』
「うん、一緒に遊ぼう!」
『いいわよ……あなたと一緒に遊んであげる』
これは旧校舎のトイレで花屋を開く花子さんとわたしの不思議なお話……。
四尾がつむぐえにし、そこかしこ
月芝
児童書・童話
その日、小学校に激震が走った。
憧れのキラキラ王子さまが転校する。
女子たちの嘆きはひとしお。
彼に淡い想いを抱いていたユイもまた動揺を隠せない。
だからとてどうこうする勇気もない。
うつむき複雑な気持ちを抱えたままの帰り道。
家の近所に見覚えのない小路を見つけたユイは、少し寄り道してみることにする。
まさかそんな小さな冒険が、あんなに大ごとになるなんて……。
ひょんなことから石の祠に祀られた三尾の稲荷にコンコン見込まれて、
三つのお仕事を手伝うことになったユイ。
達成すれば、なんと一つだけ何でも願い事を叶えてくれるという。
もしかしたら、もしかしちゃうかも?
そこかしこにて泡沫のごとくあらわれては消えてゆく、えにしたち。
結んで、切って、ほどいて、繋いで、笑って、泣いて。
いろんな不思議を知り、数多のえにしを目にし、触れた先にて、
はたしてユイは何を求め願うのか。
少女のちょっと不思議な冒険譚。
ここに開幕。
9日間
柏木みのり
児童書・童話
サマーキャンプから友達の健太と一緒に隣の世界に迷い込んだ竜(リョウ)は文武両道の11歳。魔法との出会い。人々との出会い。初めて経験する様々な気持ち。そして究極の選択——夢か友情か。
(also @ なろう)
こちら第二編集部!
月芝
児童書・童話
かつては全国でも有数の生徒数を誇ったマンモス小学校も、
いまや少子化の波に押されて、かつての勢いはない。
生徒数も全盛期の三分の一にまで減ってしまった。
そんな小学校には、ふたつの校内新聞がある。
第一編集部が発行している「パンダ通信」
第二編集部が発行している「エリマキトカゲ通信」
片やカジュアルでおしゃれで今時のトレンドにも敏感にて、
主に女生徒たちから絶大な支持をえている。
片や手堅い紙面造りが仇となり、保護者らと一部のマニアには
熱烈に支持されているものの、もはや風前の灯……。
編集部の規模、人員、発行部数も人気も雲泥の差にて、このままでは廃刊もありうる。
この危機的状況を打破すべく、第二編集部は起死回生の企画を立ち上げた。
それは――
廃刊の危機を回避すべく、立ち上がった弱小第二編集部の面々。
これは企画を押しつけ……げふんげふん、もといまかされた女子部員たちが、
取材絡みでちょっと不思議なことを体験する物語である。
左左左右右左左 ~いらないモノ、売ります~
菱沼あゆ
児童書・童話
菜乃たちの通う中学校にはあるウワサがあった。
『しとしとと雨が降る十三日の金曜日。
旧校舎の地下にヒミツの購買部があらわれる』
大富豪で負けた菜乃は、ひとりで旧校舎の地下に下りるはめになるが――。
「いっすん坊」てなんなんだ
こいちろう
児童書・童話
ヨシキは中学一年生。毎年お盆は瀬戸内海の小さな島に帰省する。去年は帰れなかったから二年ぶりだ。石段を上った崖の上にお寺があって、書院の裏は狭い瀬戸を見下ろす絶壁だ。その崖にあった小さなセミ穴にいとこのユキちゃんと一緒に吸い込まれた。長い長い穴の底。そこにいたのがいっすん坊だ。ずっとこの島の歴史と、生きてきた全ての人の過去を記録しているという。ユキちゃんは神様だと信じているが、どうもうさんくさいやつだ。するといっすん坊が、「それなら、おまえの振り返りたい過去を三つだけ、再現してみせてやろう」という。
自分の過去の振り返りから、両親への愛を再認識するヨシキ・・・
瑠璃の姫君と鉄黒の騎士
石河 翠
児童書・童話
可愛いフェリシアはひとりぼっち。部屋の中に閉じ込められ、放置されています。彼女の楽しみは、窓の隙間から空を眺めながら歌うことだけ。
そんなある日フェリシアは、貧しい身なりの男の子にさらわれてしまいました。彼は本来自分が受け取るべきだった幸せを、フェリシアが台無しにしたのだと責め立てます。
突然のことに困惑しつつも、男の子のためにできることはないかと悩んだあげく、彼女は一本の羽を渡すことに決めました。
大好きな友達に似た男の子に笑ってほしい、ただその一心で。けれどそれは、彼女の命を削る行為で……。
記憶を失くしたヒロインと、幸せになりたいヒーローの物語。ハッピーエンドです。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
表紙絵は写真ACよりチョコラテさまの作品(写真ID:249286)をお借りしています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる