《完》わたしの刺繍が必要?無能は要らないって追い出したのは貴方達でしょう?

桐生桜月姫

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27 ディアン王国の異変

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▫︎◇▫︎

 時は少し遡りアイーシャが国を出た2日後、つまりアイーシャの多くの作品が燃やされた次の日、ディアン王国では異変が起こり始めていた。

「クロード殿下!大変です!!太陽が登ってきません!!」
「クロード殿下!我が国のみ闇に覆われてしまっています!!」
「そんなもの言われなくても分かっている!!」

 王太子でありこの国で最も強い魔力を持つクロードは焦っていた。昨日の有頂天な気分はどこにいったのやら、今日は異常なまでにおかしなことが次々と起こっている。
 太陽が隠れ、闇がを覆うなど、前代未聞だ。

「クロード殿下!川が氾濫ししたことにより洪水が!!」
「クロード殿下!火山が噴火を!!」
「クロード殿下!地震により大きな地割れが!!」
「クロード殿下!突然の竜巻により色々な場所で倒壊が!!」

 それに、次々と災害が起こっている。まるで、何か大切なものに見放されてしまったようだった。

 クロードはふと祖父たる先代国王が言っていたことを思い出した。アレが生まれた時から、災害が多かった我が国の災害がぴたりと音沙汰もなく治まったと。不思議なくらいにぴたりと止んだのだと。だから、アレと自分の婚姻が決定したのだと。
 クロードは気がついた。アレがこの国から居なくなって、アレが作ったものを燃やした途端にこのような惨状になっていると。

 ーーークロード殿下!クロード殿下!クロード殿下!クロード殿下!クロード殿下クロード殿下クロード殿下クロード殿下クロード殿下!!ーーー

*******************

読んでいただきありがとうございます😊😊😊


『あの、……どなたでしょうか?』

という作品が本編完結いたしました。短編ですので、もしよろしければ読んでやってください(๑>◡<๑)
紹介文としましては、

「キャサリン・ルーラー
 爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」

見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………

「あの、……どなたのことでしょうか?」

まさかの意味不明発言!!

今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!

結末やいかに!!

です。
よろしくお願いいたします(*≧∀≦*)
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