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87 断罪の後
▫︎◇▫︎
それから3日後ディアン王国は極々自然に滅んだ。
国王は度重なる災害によって心労のため倒れ、王が倒れたことで正気を失った王妃は自殺した。国民達は次々に国を捨てて隣国へと逃げ込み、どうにか生活をしようと躍起になって働いた。王太子たるクロードとその婚約者たるライミーは、フェアリーン王国に王族への不敬罪に問われて鉱山送りになった。
アイーシャはそれら報告を聞き、静かに10日前まで住んでいたディアン王国にある屋敷の刺繍を刺し始めた。両親との思い出の詰まった邸宅は、災害の際に火に飲まれて消えてしまったらしい。
「アイーシャ、それは何?」
「!?」
唐突に後ろに現れたサイラスに、アイーシャはビクリと身体を揺らした。
「………ディアン王国にあった邸宅よ。忘れないうちに刺しておこうと思って」
「………………君にとって嫌な記憶の場所ではないのかい?」
「両親がいた頃は幸せだったもの。それに、ライミーが来てからも、時は進んでいたわ。わたしはそれを無かったことにはしない。今は苦しくて辛くても、いずれ乗り越えてみせるわ。これはその証」
「そっか………」
アイーシャの意思の強い瞳に射抜かれたサイラスは、穏やかに微笑んだ。
「アイツにわたしの刺繍が必要って言われたの、むかついたけれど、わたしそこそこ嬉しかったのよ?だってずっと無能無能って呼ばれていたのに、有用だって認められたみたいじゃない。でも、帰ってなんてあげない。無能は要らないって追い出したのはアイツらだもの。だから、わたしは大好きな刺繍で大好きなこの国を守るわ!!」
アイーシャはにっこりと勝ち気に微笑んで見せた。
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
それから3日後ディアン王国は極々自然に滅んだ。
国王は度重なる災害によって心労のため倒れ、王が倒れたことで正気を失った王妃は自殺した。国民達は次々に国を捨てて隣国へと逃げ込み、どうにか生活をしようと躍起になって働いた。王太子たるクロードとその婚約者たるライミーは、フェアリーン王国に王族への不敬罪に問われて鉱山送りになった。
アイーシャはそれら報告を聞き、静かに10日前まで住んでいたディアン王国にある屋敷の刺繍を刺し始めた。両親との思い出の詰まった邸宅は、災害の際に火に飲まれて消えてしまったらしい。
「アイーシャ、それは何?」
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アイーシャはにっこりと勝ち気に微笑んで見せた。
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