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19 アキレスは対峙する
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ーーーざくっ!!
抱き合う双子の前に、月光の淡い光の下で尚太陽の光のような黄金の輝きを持つ髪を持った男が異常なまでの風を宿して現れた。
ーーーブシャッ!!
獣の鮮血が舞い、双子を殺そうとした獣は断末魔すら零さず崩れ落ちる。
双子は恐怖に抱き合い、やがてアイリスが真っ青な顔で気絶した。アキレスは咄嗟にアイリスの身体を支えて、そして目の前に立つ格上の男のことを虚勢いっぱいに睨みつけた。アキレスは決してアイリスを見捨てられない。
「父上、いきなりどこへ、!?」
もう1人慌てた雰囲気の男が現れた。男と同じような色彩の黄金の髪に、濃いエメラルドのような瞳。青年というくらいの年齢の若い男が、双子を見て目を見開いた。短髪なストレートの金髪は、不本意なことに先に現れた男と同様で、そして双子とも同じだ。
アキレスは色々と覚悟を決めてこの男たちに噛み付くことにした。手に負えない獣でいようと思った。アイリスと一緒に居られれば、もうなんでもよかったのだ。
「………ずいぶんと嗅ぎまわっているようだが、僕たちになんのようだ」
思っていたよりも刺々しくて、淡々とした声が出た。
ーーーやればできるじゃないか。
アキレスは心の中でほくそ笑んだ。いつも良い子でいようと、正義感が強いアイリスの隣に立つに相応しく、人に優しく接してきたアキレスは、今初めて人を本気で貶そうとしている。
「答えられないのか?じゃあもう僕らのことなんかほっとけよ。僕らはじきゅーじそくで生きていける。あんたらに迷惑をかけるわけじゃないだし、かんしょーする必要なんてないはずだ」
「………………」
若い男の方は目には見えないがなんとなくあたふたとしているが、もう1人の助けてくれた方の男は何も言わない。アキレスは体温がどんどん上がってき始めているアイリスを抱きしめて、2人の男を睨みつけた。
「うぅー、」
アイリスの指がピクリと動いた。まるで自分も手伝うとでも言っているかのようだ。
「っ、アイリス。だいじょぶ、だいじょうぶだ。僕が全部なんとかするから。だから、………ゆっくりおやすみ。せめて、幸せなゆめを」
ふわふわした癖っ毛を手櫛をかけるように撫でると、アイリスはほうっと息を漏らしてすうすう寝息を立て始めた。少し体調が安定したようだ。
アキレスは優しく微笑んだあと、男たちに向かって冷酷な表情を向ける。
「さあ、なんか言ったらどーなんだ」
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
抱き合う双子の前に、月光の淡い光の下で尚太陽の光のような黄金の輝きを持つ髪を持った男が異常なまでの風を宿して現れた。
ーーーブシャッ!!
獣の鮮血が舞い、双子を殺そうとした獣は断末魔すら零さず崩れ落ちる。
双子は恐怖に抱き合い、やがてアイリスが真っ青な顔で気絶した。アキレスは咄嗟にアイリスの身体を支えて、そして目の前に立つ格上の男のことを虚勢いっぱいに睨みつけた。アキレスは決してアイリスを見捨てられない。
「父上、いきなりどこへ、!?」
もう1人慌てた雰囲気の男が現れた。男と同じような色彩の黄金の髪に、濃いエメラルドのような瞳。青年というくらいの年齢の若い男が、双子を見て目を見開いた。短髪なストレートの金髪は、不本意なことに先に現れた男と同様で、そして双子とも同じだ。
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「………ずいぶんと嗅ぎまわっているようだが、僕たちになんのようだ」
思っていたよりも刺々しくて、淡々とした声が出た。
ーーーやればできるじゃないか。
アキレスは心の中でほくそ笑んだ。いつも良い子でいようと、正義感が強いアイリスの隣に立つに相応しく、人に優しく接してきたアキレスは、今初めて人を本気で貶そうとしている。
「答えられないのか?じゃあもう僕らのことなんかほっとけよ。僕らはじきゅーじそくで生きていける。あんたらに迷惑をかけるわけじゃないだし、かんしょーする必要なんてないはずだ」
「………………」
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「うぅー、」
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「っ、アイリス。だいじょぶ、だいじょうぶだ。僕が全部なんとかするから。だから、………ゆっくりおやすみ。せめて、幸せなゆめを」
ふわふわした癖っ毛を手櫛をかけるように撫でると、アイリスはほうっと息を漏らしてすうすう寝息を立て始めた。少し体調が安定したようだ。
アキレスは優しく微笑んだあと、男たちに向かって冷酷な表情を向ける。
「さあ、なんか言ったらどーなんだ」
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