《完》男前な男装皇女は小動物な悪役令息をお望みです

桐生桜月姫

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71 皇女は赤くなる

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「ミカエル殿、なぜわたしはミカエル殿の婚約者に近寄ったらいけないのだ?」
「………チェルシーは君のファンクラブの会員なんだよ」
「ファン、クラブ?」
「? もしかしなくとも、知らないのか?」
「知らない」

 セレスティアはミカエルの言葉に首を傾げた。何が起こっているのか綺麗さっぱり分からず、ミカエルをじーっと見つめた。

「むぅー、セレス、ファンクラブについては僕が説明してあげるから、僕を見て………!!」
「ん? あぁ、頼む」

 セレスティアの男装の袖をくんっと引っ張ったミシェルに、セレスティアは微笑んだ。

(可愛い………)
「セレス、今何か失礼なこと考えてない?」
「いや、そなたはいつでもどこでも可愛いなと」
「………だからそれは男女逆………」

 疲れたようなミシェルの言葉に、セレスティアは妖艶に微笑んだ。

「わたしが可愛いと褒められるような人間ではないことなど分かっているだろうに」
「むぅー、セレスは十分可愛いよ!!」
「はえ!?」
「ほら、今とかとっても可愛い!!」

 顔を赤く染めてぱくぱくとしたセレスティアを、ミシェルはビシッと指差した。声は弱々しいのだが、仕草がダイナミックなだけありミシェルが少しだけ大きく見えた。

「か、揶揄うのはやめろ!!」
「揶揄ってはいないよ。だってセレスが可愛いのは事実だろう?」

 ミシェルはこてんと純粋に首を傾げた。

(か、可愛い………!!)
「ま~た、考えてるだろう」
「君はエスパーか?」

 セレスティアはこてんと首を傾げた。

「君たちは似たもの同士か?」

 ミカエルの言葉に、セレスティアとミシェルは左右反対に首を傾げた。

「わたしはミシェルほど可愛くないぞ?」「僕はセレスみたいに強くないよ?」

*******************

読んでいただきありがとうございます😊😊😊

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