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83 マリンソフィアの願いは叶う
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マリンソフィアはおチビちゃんを撃墜させた後も、オペラグラスでパレードを見つめ続けていた。
猫の足跡がついてなお胸を張っている王太子は、王太子然とした態度だが、失笑するしかない状態に陥っている。何故ならば、ぱんつ一丁の裸で、上半身にいっぱい猫の足跡がついていて、しかもぱんつがひよこちゃんブリーフという大変なことになっているからだ。しかも、背中にはタトゥーを入れたかのような『青薔薇服飾店』の紋章があるのだ。笑わない方が難しいが、国民は皆一様に国王夫妻と王太子に声援というか歓声を上げている。
「あぁ、早くどこかのちみっこが本当のことを言わないかしら………」
マリンソフィアは切に願いながら、僅かに空いた窓から外の音を聞く。
そして、1人の男の子が王太子の事を指差して爆笑している小さな男の子を見つけた。
(あら、いい子そうな子ね。言ってくれないかしら?)
マリンソフィアはその男の子のことをじっと見つめ、そして男の子がすうっと息を吸ったタイミングで満面の笑みを浮かべた。
「王子さま!やっぱり、なんにも着てないよ!!」
男の子が叫び、群衆はざわめめかせる。マリンソフィアは舞い上がり始めていた。台詞は少し違うが、おおむね完璧だ。何というミラクル少年だろうか。マリンソフィアは思わず涙ぐんでしまう。
ーーーパチンっ、
「クラリッサ、あの男の子に金貨10枚を」
「かしこまりました」
マリンソフィアの指鳴らしと共に発せられた命令を受け、クラリッサは凛とした足取りで男の子へとお金を渡しに行く。
その間にも、民衆の困惑と疑心暗鬼な声はどんどん高まっていく。
『なんにも着ていらっしゃらないのか?』
『えぇ、そうかもしれないわ。だって何にも見えないもの』
『ひよこぱんつだしな………』
『そうね、流石にあれはダサいわ』
何も布地が見えなかった国民の間にざわめきは広がり、ついに収集不可能なレベルになってしまう。そして、妙にあったタイミングで国民たちが一斉に叫んだ。
『王太子さまは、なんにも着ていらっしゃらない!!』
マリンソフィアはそんな光景を見て、知性を表すと言われるほどに美しいサファイアの目を爛々と、無邪気な子供のように輝かせる。
「うふふふっ、あはははははははっっ!!わたくしに与えた苦しみを味わって、せいぜい憎めばいいわ!!」
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
猫の足跡がついてなお胸を張っている王太子は、王太子然とした態度だが、失笑するしかない状態に陥っている。何故ならば、ぱんつ一丁の裸で、上半身にいっぱい猫の足跡がついていて、しかもぱんつがひよこちゃんブリーフという大変なことになっているからだ。しかも、背中にはタトゥーを入れたかのような『青薔薇服飾店』の紋章があるのだ。笑わない方が難しいが、国民は皆一様に国王夫妻と王太子に声援というか歓声を上げている。
「あぁ、早くどこかのちみっこが本当のことを言わないかしら………」
マリンソフィアは切に願いながら、僅かに空いた窓から外の音を聞く。
そして、1人の男の子が王太子の事を指差して爆笑している小さな男の子を見つけた。
(あら、いい子そうな子ね。言ってくれないかしら?)
マリンソフィアはその男の子のことをじっと見つめ、そして男の子がすうっと息を吸ったタイミングで満面の笑みを浮かべた。
「王子さま!やっぱり、なんにも着てないよ!!」
男の子が叫び、群衆はざわめめかせる。マリンソフィアは舞い上がり始めていた。台詞は少し違うが、おおむね完璧だ。何というミラクル少年だろうか。マリンソフィアは思わず涙ぐんでしまう。
ーーーパチンっ、
「クラリッサ、あの男の子に金貨10枚を」
「かしこまりました」
マリンソフィアの指鳴らしと共に発せられた命令を受け、クラリッサは凛とした足取りで男の子へとお金を渡しに行く。
その間にも、民衆の困惑と疑心暗鬼な声はどんどん高まっていく。
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『王太子さまは、なんにも着ていらっしゃらない!!』
マリンソフィアはそんな光景を見て、知性を表すと言われるほどに美しいサファイアの目を爛々と、無邪気な子供のように輝かせる。
「うふふふっ、あはははははははっっ!!わたくしに与えた苦しみを味わって、せいぜい憎めばいいわ!!」
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