[完]本好き元地味令嬢〜婚約破棄に浮かれていたら王太子妃になりました〜

桐生桜月姫

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違和感

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「いつ気がついたんだ?」

 先輩は名乗ることなく、私が本当に気がついているのかを試すことにしたらしく、名乗ってくださいませんでした。まぁでも、名乗ってくださらないのならば、名乗らなければいけない状況に持っていくまでです。

「違和感を持ったのは出会い頭です。」

 私は隠していたつもりであろうことをずけずけと言ってのけることにしました。だって、彼が言ってはいませんけれど、言えと言っている気がしたんですもの。

「………どうしてだ?」

「歩き方に全くのブレがなかったからです。」

 そう、先輩の歩き方は惚れ惚れするほどに重心のブレがなく、とってもとっても綺麗なのです。
 天井から糸で吊り下げられているかのように真っ直ぐに伸びた背筋、一切の無駄のない完璧な重心分散のなされた足運び、指の先まで神経が行き届いているのことの分かる歩き方は、剣を握る人間からすれば、憧れるなと言われることが酷なくらいに、本っ当に綺麗なのです。
 そして、現、近衛騎士団団長の娘にして物心つく頃から剣を握っている私もその憧れを抱く人間の1人なのです!!

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読んでいただきありがとうございます😊😊😊


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