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第一章 旅立ち編
第3話 食事会
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今現在、エクシィアが朝食を作っているところだ。ファストウルフの肉とその他もろもろでなにか作っている。
「この匂い…ビーフカレーだな。」
「…なんでカレールー作ってすらないのにわかった?」
「カレー粉の匂いで気づいた。」
どうやらダンケルクは腹時計だけでなく鼻もよく利くみたいだ。
数十分後、雑談をしながら作ったビーフカレーが完成した。
「完成だ!」
「いただきます。」
「もう食ってやがる…」
エクシィアとダンケルクは一度見たようなコントをした。
「でも何気に俺らのも配膳してくれてるな。」
「気配りは忘れない。これは俺のポリシーだ。」
そんなことを言っているダンケルクは、すでに配膳したビーフカレーを半分食べ終えていた。
「…俺達も食うか。」
「そうだな…」
二人は少し呆れつつビーフカレーに手を付けた。
「そういやさ、俺たちって周りと比べて見てどのくらいの強さなのかね?」
テンペスタは、突然そう言った。
「…」
全員考え込んだ。
そう、全員長い間あの村に住んでいたから世間一般的な強さがわからないのだ。
「そうだ!取り敢えず街に行って冒険者ギルドに行ってみよう。そうすれば周りの基準も分かるんじゃないか?」
テンペスタはそう提案すると…
「なるほど…いいんじゃないか?」
エクシィアは肯定
ダンケルクも頷いている。
「…で、この辺りに街あったっけ?」
ダンケルクはボソッと言った。
「探知できないか?」
エクシィアはダンケルクに頼んだ
「お前は街を外敵と勘違いしてないか?」
探知魔法は地形関係なく敵対生物にのみ反応する魔法だ。地形自体は把握できない。
「俺に任せろ!」
テンペスタはそう言うと、ある魔法の詠唱を始めた。
「ちょ、何する気だよ。」
エクシィアが言い終わったころ、テンペスタは視界から消えた。
「どこいった!」
「上」
エクシィアは探そうとすると、ダンケルクは察していたのか確認もせずに言い当てた。
しばらくしてテンペスタは空から落ちてきて
「向こうに街らしい影がみえたぞ!」
「どうやって見つけた。」
エクシィアは頭がかたいのか、未だに気づいていないらしい。
「身体強化で飛び上がって空から周囲の様子を確認しただけだよ。」
「だけって…」
この時点では誰も気づいていないようだ。空から落下して無事なことはおかしいということに。
「取り敢えず他人の前で本気は出さないようにしておこう。」
ダンケルクがそう言うと二人は頷いた。そして街に向かって歩き始めるのであった。
「この匂い…ビーフカレーだな。」
「…なんでカレールー作ってすらないのにわかった?」
「カレー粉の匂いで気づいた。」
どうやらダンケルクは腹時計だけでなく鼻もよく利くみたいだ。
数十分後、雑談をしながら作ったビーフカレーが完成した。
「完成だ!」
「いただきます。」
「もう食ってやがる…」
エクシィアとダンケルクは一度見たようなコントをした。
「でも何気に俺らのも配膳してくれてるな。」
「気配りは忘れない。これは俺のポリシーだ。」
そんなことを言っているダンケルクは、すでに配膳したビーフカレーを半分食べ終えていた。
「…俺達も食うか。」
「そうだな…」
二人は少し呆れつつビーフカレーに手を付けた。
「そういやさ、俺たちって周りと比べて見てどのくらいの強さなのかね?」
テンペスタは、突然そう言った。
「…」
全員考え込んだ。
そう、全員長い間あの村に住んでいたから世間一般的な強さがわからないのだ。
「そうだ!取り敢えず街に行って冒険者ギルドに行ってみよう。そうすれば周りの基準も分かるんじゃないか?」
テンペスタはそう提案すると…
「なるほど…いいんじゃないか?」
エクシィアは肯定
ダンケルクも頷いている。
「…で、この辺りに街あったっけ?」
ダンケルクはボソッと言った。
「探知できないか?」
エクシィアはダンケルクに頼んだ
「お前は街を外敵と勘違いしてないか?」
探知魔法は地形関係なく敵対生物にのみ反応する魔法だ。地形自体は把握できない。
「俺に任せろ!」
テンペスタはそう言うと、ある魔法の詠唱を始めた。
「ちょ、何する気だよ。」
エクシィアが言い終わったころ、テンペスタは視界から消えた。
「どこいった!」
「上」
エクシィアは探そうとすると、ダンケルクは察していたのか確認もせずに言い当てた。
しばらくしてテンペスタは空から落ちてきて
「向こうに街らしい影がみえたぞ!」
「どうやって見つけた。」
エクシィアは頭がかたいのか、未だに気づいていないらしい。
「身体強化で飛び上がって空から周囲の様子を確認しただけだよ。」
「だけって…」
この時点では誰も気づいていないようだ。空から落下して無事なことはおかしいということに。
「取り敢えず他人の前で本気は出さないようにしておこう。」
ダンケルクがそう言うと二人は頷いた。そして街に向かって歩き始めるのであった。
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