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一章
再会と忘れられない痛み
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目を覚ました瞬間、フィリシアは自分が本当に“戻ってきた”のだと確信した。見慣れた寮の天井、柔らかすぎる枕、窓から差し込む朝の光。すべてが、死の直前に見た白い光とは違って、温かくて、現実だった。
制服に袖を通す手が震える。鏡に映る自分の顔は、まだ少し青ざめていたが、確かに生きていた。
部屋の扉を開けると、ちょうどそこにセシルが立っていた。
「フィリ! 起きたのね、よかった……!」
セシルの顔がぱっと明るくなる。その笑顔に、フィリシアは胸が詰まった。死の直前、泣き叫んでいた親友の顔が脳裏に焼き付いている。
「……セシル。私、倒れたの?」
「ううん。体調悪いって言って、自室でずっと寝てたの。今はもう平気?」
「うん、大丈夫。少し寝たら楽になったみたい」
フィリシアがそう答えると、セシルは安心したように頷いた。
「じゃあ、授業の続きに行こう。今は選択授業で、剣技学科と魔法学科の合同授業よ。外国語のやつ」
歩きながら、フィリシアは周囲の景色を確認するように目を走らせた。すべてが懐かしくて、痛々しいほどに鮮明だった。
教室に入ると、すぐにルシアンがこちらに気づいた。
「フィリシア、大丈夫か?」
優しい声。柔らかな表情。未来で彼が向けてきた冷たい目とはまるで違う。フィリシアは戸惑いながらも、微笑んで答えた。
「うん、もう平気。心配かけてごめんね」
ルシアンは安心したように頷いた。その隣には、いつものように無表情なライナーが座っていた。
フィリシアが戻ってきたことに気づいているはずなのに、彼は何も言わない。ただ、ちらりと視線を向けただけだった。
その目を見た瞬間、フィリシアの胸が締め付けられた。
――「当然の結果だな」
あの言葉が、耳の奥でこだました。
どう接すればいいのか分からなかった。今までは毎日言い合っていた仲だったのに、そんな気力も湧いてこない。
授業は淡々と進み、フィリシアはほとんど口を開かなかった。
終わった後、セシルとルシアンが心配そうに声をかけてきた。
「やっぱり今日は無理しないほうがいいんじゃない?」
「そうだね。自室に戻って休んだほうが――」
その言葉を遮るように、ライナーがぼそりと呟いた。
「バカは風邪引かないって言うから、大丈夫だろ」
その一言に、フィリシアは思わずムッとした。
「誰がバカですって!?」
怒鳴った瞬間、自分が“いつものように”接してしまったことに気づき、我に返る。
ライナーは肩をすくめて、適当に返した。
「間違ったことは言ってないだろ」
その軽い態度に、フィリシアは言葉を失った。
でも、少しだけ――ほんの少しだけ、心が軽くなった気がした。
午後、フィリシアは剣技学科の課外授業を見学していた。
真剣な眼差しで剣を振るライナー。その姿を見て、フィリシアは自分が彼を“変に意識している”ことに気づいた。
「まさか、ライナーに気があるんじゃないでしょうね?」
隣でセシルがからかうように言う。
「そんなわけないでしょ!」
即座に否定したが、心の中はざわついていた。
――私は、犯人を見つけなきゃいけないのに。
なのに、ライナーのことばかり考えてしまう。
そして、ふと脳裏に浮かんだのは、ライナーとの“最初の出会い”だった。
あれは二人が五歳の頃。両家の顔合わせの場で、初めて言葉を交わした。
「挨拶しなさい」と言われ、フィリシアは勇気を出して手を差し出した。
だが、ライナーはそれを無視した。
「失礼ね!」と怒るフィリシアに、ライナーは「なんでお前に挨拶しなきゃいけねぇの?」と返した。
結局、親に怒られても、ライナーはふんっと顔を背けたままだった。
それから一年後、グラフィス学園初等部の入学式。偶然にも席が隣だった二人は、あの時の記憶を思い出し、皮肉を込めて「お世話になった」と言い合った。
そこから、二人のライバル生活が始まった。
初等部最初のテストでは、フィリシアが1位、ライナーが2位。
運動会のかけっこでは、ライナーが勝ち、ドヤ顔で「遅っ」と見下した発言をしてフィリシアを激怒させた。
それからも、先生の目を盗んで物理的な喧嘩を繰り返した。
言い合い、ぶつかり合い、それでもどこかで信頼し合っていた。
――だからこそ、あの言葉が、あの裏切りが、痛かった。
フィリシアは空を見上げた。
この世界は、過去。やり直せるチャンス。
でも、心はまだ揺れていた。
犯人は誰なのか。なぜ自分が罪を着せられたのか。
そして、ライナーとは――これからどう向き合えばいいのか。
答えはまだ、見えなかった。
フィリシアとライナーの言い争いは、初等部だけで終わらなかった。
中等部に進学すると、剣技と魔法、それぞれの分野で互いに腕を磨き、今度は実戦形式でぶつかり合うようになった。
学年で二人だけが選ばれる監督生長選挙。互いに推薦され、まさかのダブル当選。
監督生だっただけでも十分だったのに、監督生長にまでなってしまった二人は、毎日のように顔を突き合わせる羽目になった。
「邪魔すんなよ、リュミエール」
「そっちこそ足引っ張らないでよね、レオンハルト!」
業務中の言い争いは日常茶飯事だった。
書類整理ひとつ取っても、衝突は避けられない。
「ちょっとレオンハルト!この書類、こんなまとめ方じゃ先生見にくいでしょ!」
「そんなこといちいち気にすんなよ。面倒くせぇ女だな、テメェは。」
「はぁ!?何ですって!?」
周囲の生徒たちは、もはや呆れるというより、微笑ましく見守っていた。
それでも、業務は完璧にこなす二人。喧嘩しながらも、誰よりも責任感が強く、誰よりも学園を支えていた。
高等部に進学しても、監督生長の任をそのまま引き継ぎ、二人の関係は変わらなかった。
さらに、剣技学科と魔法学科の合同試合が定期的に開催されるようになり、二人は何度も対戦した。
その度に、勝負はつかない。
ライナーの剣は、風のように速く、雷のように鋭い。
フィリシアの魔法は、精密で、爆発的な威力を持っていた。
周囲の生徒には、二人の動きが見えないほどだった。
強すぎるがゆえに、互いに勝てない相手は、互いだけだった。
「今日こそ絶対に勝つわ」
「精々頑張れよ、魔法学科」
そんな会話を交わすたび、フィリシアの胸は高鳴った。
悔しさと、誇らしさと、どこかくすぐったい感情が混ざっていた。
――だからこそ、あの言葉が、痛かった。
そんなことを思い出していると、セシルの声が聞こえた。
「フィリ!」
耳元で名前を呼ばれて、フィリシアははっと我に返った。視線の先には、こちらを覗き込むセシル・グレイシアの心配そうな顔。
「……あ、ごめん。ちょっと考え事をしてたわ」
「やっぱり疲れてるのよ。そろそろ寮に戻ろう?」
セシルの促しに、フィリシアは軽く頷いた。二人は並んで歩き出す。石畳を踏みしめる足音が、夕暮れの学園の回廊にやわらかく響いた。西の空は朱に染まり、塔の影が長く伸びている。
「……そういえば、明日は家に帰らないとね」
「家?」セシルが横目を向ける。
「ええ。お父様とお母様に、無事に高等部三年に進級できたこと、ちゃんと報告しないと」
そう口にして、フィリシアはふと立ち止まる。――そうだ、明日は帰省日だった。
リュミエール家の屋敷は、グラフィス学園から馬車でおよそ二時間。広大な敷地と庭園を擁し、四季折々の花が咲き誇る場所。正面玄関の両開きの扉、母の淹れるハーブティーの香り、父の低く落ち着いた声――どれも懐かしい。
(絶対に、心配はかけない)
胸の奥で、固くそう誓った。未来で彼らが見せた悲痛な表情を二度と見たくはない。あの記憶は、決意を強めるために刻まれた痛みだ。
やがて女子寮に着き、二人は別れ際に「また明日」と笑顔を交わした。
部屋に戻ったフィリシアは、翌日の支度を整え、早めに床につく。窓の外では、夜風がカーテンを静かに揺らしていた。
* * *
翌朝。
制服ではなく、淡いクリーム色の外出用ドレスに袖を通す。リボンを結び、髪をきちんと整え、銀色の小さなブローチを胸元に留めた。祖母の形見であり、お守りのようにいつも身に着けているものだ。
荷物をまとめ、玄関前で待っていた御者に軽く会釈して馬車へ乗り込む。黒光りする車体の内装は深い緑のビロード張りで、座席の感触が心地よい。
御者台から「出発します」の声がかかり、馬車がゆっくりと動き出す。石畳を蹄が叩くリズムが、鼓動と重なった。窓の外では、学園の尖塔が少しずつ遠ざかっていく。
胸の中で、フィリシアはもう一度、静かに誓う。
――大切な家族の前では、笑顔でいること。どんな不安も悟らせないこと。
そうして、馬車はリュミエール家のある郊外へ向かって走り続けた。
制服に袖を通す手が震える。鏡に映る自分の顔は、まだ少し青ざめていたが、確かに生きていた。
部屋の扉を開けると、ちょうどそこにセシルが立っていた。
「フィリ! 起きたのね、よかった……!」
セシルの顔がぱっと明るくなる。その笑顔に、フィリシアは胸が詰まった。死の直前、泣き叫んでいた親友の顔が脳裏に焼き付いている。
「……セシル。私、倒れたの?」
「ううん。体調悪いって言って、自室でずっと寝てたの。今はもう平気?」
「うん、大丈夫。少し寝たら楽になったみたい」
フィリシアがそう答えると、セシルは安心したように頷いた。
「じゃあ、授業の続きに行こう。今は選択授業で、剣技学科と魔法学科の合同授業よ。外国語のやつ」
歩きながら、フィリシアは周囲の景色を確認するように目を走らせた。すべてが懐かしくて、痛々しいほどに鮮明だった。
教室に入ると、すぐにルシアンがこちらに気づいた。
「フィリシア、大丈夫か?」
優しい声。柔らかな表情。未来で彼が向けてきた冷たい目とはまるで違う。フィリシアは戸惑いながらも、微笑んで答えた。
「うん、もう平気。心配かけてごめんね」
ルシアンは安心したように頷いた。その隣には、いつものように無表情なライナーが座っていた。
フィリシアが戻ってきたことに気づいているはずなのに、彼は何も言わない。ただ、ちらりと視線を向けただけだった。
その目を見た瞬間、フィリシアの胸が締め付けられた。
――「当然の結果だな」
あの言葉が、耳の奥でこだました。
どう接すればいいのか分からなかった。今までは毎日言い合っていた仲だったのに、そんな気力も湧いてこない。
授業は淡々と進み、フィリシアはほとんど口を開かなかった。
終わった後、セシルとルシアンが心配そうに声をかけてきた。
「やっぱり今日は無理しないほうがいいんじゃない?」
「そうだね。自室に戻って休んだほうが――」
その言葉を遮るように、ライナーがぼそりと呟いた。
「バカは風邪引かないって言うから、大丈夫だろ」
その一言に、フィリシアは思わずムッとした。
「誰がバカですって!?」
怒鳴った瞬間、自分が“いつものように”接してしまったことに気づき、我に返る。
ライナーは肩をすくめて、適当に返した。
「間違ったことは言ってないだろ」
その軽い態度に、フィリシアは言葉を失った。
でも、少しだけ――ほんの少しだけ、心が軽くなった気がした。
午後、フィリシアは剣技学科の課外授業を見学していた。
真剣な眼差しで剣を振るライナー。その姿を見て、フィリシアは自分が彼を“変に意識している”ことに気づいた。
「まさか、ライナーに気があるんじゃないでしょうね?」
隣でセシルがからかうように言う。
「そんなわけないでしょ!」
即座に否定したが、心の中はざわついていた。
――私は、犯人を見つけなきゃいけないのに。
なのに、ライナーのことばかり考えてしまう。
そして、ふと脳裏に浮かんだのは、ライナーとの“最初の出会い”だった。
あれは二人が五歳の頃。両家の顔合わせの場で、初めて言葉を交わした。
「挨拶しなさい」と言われ、フィリシアは勇気を出して手を差し出した。
だが、ライナーはそれを無視した。
「失礼ね!」と怒るフィリシアに、ライナーは「なんでお前に挨拶しなきゃいけねぇの?」と返した。
結局、親に怒られても、ライナーはふんっと顔を背けたままだった。
それから一年後、グラフィス学園初等部の入学式。偶然にも席が隣だった二人は、あの時の記憶を思い出し、皮肉を込めて「お世話になった」と言い合った。
そこから、二人のライバル生活が始まった。
初等部最初のテストでは、フィリシアが1位、ライナーが2位。
運動会のかけっこでは、ライナーが勝ち、ドヤ顔で「遅っ」と見下した発言をしてフィリシアを激怒させた。
それからも、先生の目を盗んで物理的な喧嘩を繰り返した。
言い合い、ぶつかり合い、それでもどこかで信頼し合っていた。
――だからこそ、あの言葉が、あの裏切りが、痛かった。
フィリシアは空を見上げた。
この世界は、過去。やり直せるチャンス。
でも、心はまだ揺れていた。
犯人は誰なのか。なぜ自分が罪を着せられたのか。
そして、ライナーとは――これからどう向き合えばいいのか。
答えはまだ、見えなかった。
フィリシアとライナーの言い争いは、初等部だけで終わらなかった。
中等部に進学すると、剣技と魔法、それぞれの分野で互いに腕を磨き、今度は実戦形式でぶつかり合うようになった。
学年で二人だけが選ばれる監督生長選挙。互いに推薦され、まさかのダブル当選。
監督生だっただけでも十分だったのに、監督生長にまでなってしまった二人は、毎日のように顔を突き合わせる羽目になった。
「邪魔すんなよ、リュミエール」
「そっちこそ足引っ張らないでよね、レオンハルト!」
業務中の言い争いは日常茶飯事だった。
書類整理ひとつ取っても、衝突は避けられない。
「ちょっとレオンハルト!この書類、こんなまとめ方じゃ先生見にくいでしょ!」
「そんなこといちいち気にすんなよ。面倒くせぇ女だな、テメェは。」
「はぁ!?何ですって!?」
周囲の生徒たちは、もはや呆れるというより、微笑ましく見守っていた。
それでも、業務は完璧にこなす二人。喧嘩しながらも、誰よりも責任感が強く、誰よりも学園を支えていた。
高等部に進学しても、監督生長の任をそのまま引き継ぎ、二人の関係は変わらなかった。
さらに、剣技学科と魔法学科の合同試合が定期的に開催されるようになり、二人は何度も対戦した。
その度に、勝負はつかない。
ライナーの剣は、風のように速く、雷のように鋭い。
フィリシアの魔法は、精密で、爆発的な威力を持っていた。
周囲の生徒には、二人の動きが見えないほどだった。
強すぎるがゆえに、互いに勝てない相手は、互いだけだった。
「今日こそ絶対に勝つわ」
「精々頑張れよ、魔法学科」
そんな会話を交わすたび、フィリシアの胸は高鳴った。
悔しさと、誇らしさと、どこかくすぐったい感情が混ざっていた。
――だからこそ、あの言葉が、痛かった。
そんなことを思い出していると、セシルの声が聞こえた。
「フィリ!」
耳元で名前を呼ばれて、フィリシアははっと我に返った。視線の先には、こちらを覗き込むセシル・グレイシアの心配そうな顔。
「……あ、ごめん。ちょっと考え事をしてたわ」
「やっぱり疲れてるのよ。そろそろ寮に戻ろう?」
セシルの促しに、フィリシアは軽く頷いた。二人は並んで歩き出す。石畳を踏みしめる足音が、夕暮れの学園の回廊にやわらかく響いた。西の空は朱に染まり、塔の影が長く伸びている。
「……そういえば、明日は家に帰らないとね」
「家?」セシルが横目を向ける。
「ええ。お父様とお母様に、無事に高等部三年に進級できたこと、ちゃんと報告しないと」
そう口にして、フィリシアはふと立ち止まる。――そうだ、明日は帰省日だった。
リュミエール家の屋敷は、グラフィス学園から馬車でおよそ二時間。広大な敷地と庭園を擁し、四季折々の花が咲き誇る場所。正面玄関の両開きの扉、母の淹れるハーブティーの香り、父の低く落ち着いた声――どれも懐かしい。
(絶対に、心配はかけない)
胸の奥で、固くそう誓った。未来で彼らが見せた悲痛な表情を二度と見たくはない。あの記憶は、決意を強めるために刻まれた痛みだ。
やがて女子寮に着き、二人は別れ際に「また明日」と笑顔を交わした。
部屋に戻ったフィリシアは、翌日の支度を整え、早めに床につく。窓の外では、夜風がカーテンを静かに揺らしていた。
* * *
翌朝。
制服ではなく、淡いクリーム色の外出用ドレスに袖を通す。リボンを結び、髪をきちんと整え、銀色の小さなブローチを胸元に留めた。祖母の形見であり、お守りのようにいつも身に着けているものだ。
荷物をまとめ、玄関前で待っていた御者に軽く会釈して馬車へ乗り込む。黒光りする車体の内装は深い緑のビロード張りで、座席の感触が心地よい。
御者台から「出発します」の声がかかり、馬車がゆっくりと動き出す。石畳を蹄が叩くリズムが、鼓動と重なった。窓の外では、学園の尖塔が少しずつ遠ざかっていく。
胸の中で、フィリシアはもう一度、静かに誓う。
――大切な家族の前では、笑顔でいること。どんな不安も悟らせないこと。
そうして、馬車はリュミエール家のある郊外へ向かって走り続けた。
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