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「…そうだった!昼‼」
昼の直前でことらに飛ばされたことを思い出した。
あの家から香っていた匂いは何だっただろうかと、少し恨めしく思いながら、もう一度鞄を開く。
そうして袋の中からユウリはチーズの入ったパンと好きな果実水を取り出して、ピクニック気分でそれを広げたのだった。
「…おいしそう」
(まぁ、まずは腹ごしらえだよな、よかった食料があって。)
待ちに待った昼がようやく来たことで気分がいくらか上がった。
さらに言えば、周りを見渡しても暗いこと以外に焦るような要素が一つもなく、なんならお宝でも詰まっていそうな雰囲気で完全に今がどんな状況だったのかを忘れたのであった。
美味しいものを食べているとなんだか楽しくなってきて、食べ物片手に立ち上がった。そしていつもはシュウと一緒にやる探索を始めた。今いる場所はまるでどこか洞窟系列のダンジョンに入ったみたいで、所々に薄く青く光る葉や紫のキノコとかがあるし、湿った空気や冷たい岩肌がそう感じさせた。
やっぱり冒険者として、こういう場所は探検してから帰るのがセオリーだよなと考えてから、次はどちらに進もうかと思案し始める。一応、吊るされていたところから歩きながら魔印をつけているので、方向感覚は問題なさそうだ。魔印は魔力を込めた印のことでユウリのものは余程のことがなければ、なくなりはしない。
せっかく洞窟に飛ばされたのだから、どうせ帰るなら儲かるものでも持って帰りたい。
洞窟と言えば、クローム茸という金属っぽくて黒っぽいキノコが有名で、鍛冶職人が一般的な強度の武具の素材としてよく使っている。
(———あそこに寄生しているキノコって確か依頼ボードにあった闇茸だよな。あれ一本で3千ガスクは稼げる。ってか、あの隣も持って帰っても…きっときれいだからって高値で引き取るよな…、あの隣は見たことないな…)
植物の効能とかはあまり詳しくないので、ある程度の「傷薬になる葉」とかしか覚えていない。でも武器に使う素材とか見た目がきれいなものは鍛冶職人や買い取る側の気持ちで考えれば意外とよくわかるものだ。
今日見た依頼ボードの内容を思い出しながら、ユウリは金に変わるものを探した。
そうして、見つけ次第植物を空間に放り投げた。
(はは~これもいいな‼シュウも来ればよかったのに…。哀れな野郎だな…。)
シュウがいないのはもったいないと思ったが、ここは宝の山のようだと目を輝かせて採取に没頭する。そして、見つけた素材に頬を緩ませた。
ユウリは根っからの冒険好きだった。冒険の何が好きだったかと問われれば、それは一言では言い表せないが、素材はなんでも手にとって、大事にしまって、そして売りに出す。
それは幸せ以外の何物でもない。そして片手に持っていた干し肉の最後の一口を放り込むと、満足した。
ユウリはしばらく幸せに浸っていると大きな岩の陰からゆらゆら歩いてくる人影を見つけた。自分がどうしてここにいるのか半分忘れかけていたがその人物のおかげで思い出す。
「———やっぱりここはダンジョンだったのか。」
本来疑うべきはここに連れ去った張本人であるはずだが、なんとなく人=ダンジョンと結びつけた。でも、ゆっくり歩いてくるその人物はいつも見る冒険者とは異なって、全身真っ黒で闇に溶け込んでいる感じが、なんだか慣れすぎて気味が悪い。
何だか嫌な感じがして警戒態勢をとる。
その時あちらもこちらに気付いたようで、目にもとまらぬ速さで近づいてきた。
それはのんきに考えられる時間がある程度の速さで「何か振りかぶったなー」と思ったらキラッと光る金属片のようなものが重くユウリの大剣に響いた。
昼の直前でことらに飛ばされたことを思い出した。
あの家から香っていた匂いは何だっただろうかと、少し恨めしく思いながら、もう一度鞄を開く。
そうして袋の中からユウリはチーズの入ったパンと好きな果実水を取り出して、ピクニック気分でそれを広げたのだった。
「…おいしそう」
(まぁ、まずは腹ごしらえだよな、よかった食料があって。)
待ちに待った昼がようやく来たことで気分がいくらか上がった。
さらに言えば、周りを見渡しても暗いこと以外に焦るような要素が一つもなく、なんならお宝でも詰まっていそうな雰囲気で完全に今がどんな状況だったのかを忘れたのであった。
美味しいものを食べているとなんだか楽しくなってきて、食べ物片手に立ち上がった。そしていつもはシュウと一緒にやる探索を始めた。今いる場所はまるでどこか洞窟系列のダンジョンに入ったみたいで、所々に薄く青く光る葉や紫のキノコとかがあるし、湿った空気や冷たい岩肌がそう感じさせた。
やっぱり冒険者として、こういう場所は探検してから帰るのがセオリーだよなと考えてから、次はどちらに進もうかと思案し始める。一応、吊るされていたところから歩きながら魔印をつけているので、方向感覚は問題なさそうだ。魔印は魔力を込めた印のことでユウリのものは余程のことがなければ、なくなりはしない。
せっかく洞窟に飛ばされたのだから、どうせ帰るなら儲かるものでも持って帰りたい。
洞窟と言えば、クローム茸という金属っぽくて黒っぽいキノコが有名で、鍛冶職人が一般的な強度の武具の素材としてよく使っている。
(———あそこに寄生しているキノコって確か依頼ボードにあった闇茸だよな。あれ一本で3千ガスクは稼げる。ってか、あの隣も持って帰っても…きっときれいだからって高値で引き取るよな…、あの隣は見たことないな…)
植物の効能とかはあまり詳しくないので、ある程度の「傷薬になる葉」とかしか覚えていない。でも武器に使う素材とか見た目がきれいなものは鍛冶職人や買い取る側の気持ちで考えれば意外とよくわかるものだ。
今日見た依頼ボードの内容を思い出しながら、ユウリは金に変わるものを探した。
そうして、見つけ次第植物を空間に放り投げた。
(はは~これもいいな‼シュウも来ればよかったのに…。哀れな野郎だな…。)
シュウがいないのはもったいないと思ったが、ここは宝の山のようだと目を輝かせて採取に没頭する。そして、見つけた素材に頬を緩ませた。
ユウリは根っからの冒険好きだった。冒険の何が好きだったかと問われれば、それは一言では言い表せないが、素材はなんでも手にとって、大事にしまって、そして売りに出す。
それは幸せ以外の何物でもない。そして片手に持っていた干し肉の最後の一口を放り込むと、満足した。
ユウリはしばらく幸せに浸っていると大きな岩の陰からゆらゆら歩いてくる人影を見つけた。自分がどうしてここにいるのか半分忘れかけていたがその人物のおかげで思い出す。
「———やっぱりここはダンジョンだったのか。」
本来疑うべきはここに連れ去った張本人であるはずだが、なんとなく人=ダンジョンと結びつけた。でも、ゆっくり歩いてくるその人物はいつも見る冒険者とは異なって、全身真っ黒で闇に溶け込んでいる感じが、なんだか慣れすぎて気味が悪い。
何だか嫌な感じがして警戒態勢をとる。
その時あちらもこちらに気付いたようで、目にもとまらぬ速さで近づいてきた。
それはのんきに考えられる時間がある程度の速さで「何か振りかぶったなー」と思ったらキラッと光る金属片のようなものが重くユウリの大剣に響いた。
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