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第一章 最早これは呪い? もう呪いとしか思えないでしょうっっ
2 リーナの独白 その2
しおりを挟むはい、では先程の続きとなりますね。
そして大体の皆様がお察しの通り私リーナの本質はこことは異なる世界、えぇ日本と言う平和で自由な国で生きていた頃の考え方の方が近い。
まあ最初の頃はこれでも少し……うん少しね、気位の高いお姫様的な考えと行動だったのだけれどね。
でもね二、三回目くらいかな。
同じ日本で転生を繰り返している間にしっかりと日本人として感化されてしまい、気がつけばこんなゆる~い正確へと変化していましたーってへっっ。
因みに日本人と言いましても関東人や北海道人……ましてや血の熱い九州人でも御座いません。
ここは一番こってこての……いやいやそこまでではないけれども、実はボケ突っ込みが大好物な関西人だったりする。
本場のこてこて、豹柄・おかんのいる大阪人じゃあないけれどもっ、生まれながらにボケと突っ込みが備わっているのは最早御愛嬌。
それにしてもあの近代文明の発達した世界は実に捨て難い……と私はしみじみ思ってしまう。
特に真冬ともなれば我がアールグレンは北方の山間にある国だからね。
はっきり言って物凄く寒い。
いやいや寒過ぎる!!
極寒ですよ、あれはね!!
一度外に出れば-30度のキラキラダイアモンドダストな世界が何時でも見られます。
郊外にある滝はキラキラと銀色に輝きを放ちながらも、カチカチに凍りつくくらいに寒い!!
少し有名な滝だから、その氷瀑を見たいと言う観光客も少なくはない。
だけどね、この極寒に住んでいる私と致しましては、日本で生きていた頃の様にのんびりとTV見ている分には良かったと思う。
なんと言いますか寒い日に炬燵へ入って、蜜柑やお煎餅、温かいお茶があればもう言う事無し!!
いやいや私はババアかっっ!!
未だ嘗てお婆ちゃんになるくらいまで長生きをなんかしていないっていうのっっ。
そう悲しいかな、何時も私は短命だった。
うん長く生きても20代前半だったよね。
なんて可哀想な我が人生……って何時までもくよくよしても仕方がない。
何と言っても今回は今までとは訳が違う。
だからこそこの七回の転生で得られなかったものをっ、八回目の転生こそは平穏で幸せな人生と言うものをゲットしたいっっ。
ついでにめっちゃかっこいいイケメンと、夢の様な熱烈な恋なんてものもしてみたいっっ。
あーえーっとお話が大分逸れてしまったので、一旦ここで元へ戻します。
私の生まれた環境を精査致しまして、そして私の中の記憶を探りに探り出した結果、少し時間を要したのだけれど、ここで一つの結論が出たのですよ。
それはこの世界背景と言うものが、私の最初の人生であった頃とほぼ同じなのです。
でもだからと言って私がタイムスリップしたのかと言えばそうではない。
ここは私の知っている世界とほぼほぼ酷似したある意味異なる世界でした。
とは言え私の両親や私に仕えてくれる者達、また愛すべき国民達もね。
そして……私にとってもう鬼門としか思えないラングハイム帝国や他の国々の主だった王族に名の知れた貴族達もちゃーんと同姓同名嘘偽りなく存在していましたよ。
勿論――――記憶にある元旦那様もご健在……でなくていいのにね。
後は私の知っている世界になくてこの世界にあるもの――――それは魔法。
言葉通り自身の内包する魔力を自由に行使する事が出来る優れモノ。
それが前世と今生との大きな違いだと思う。
魔法のあるこの世界では驚いた事に移動をする為の馬車は一応あるけれども、それは単に趣味嗜好で乗る乗り物と言うものであり、実際には点在する個々の魔法陣を通り抜け、自由自在に思う場所へ転移する事が出来てしまうのだっっ。
あの某魔法学校の様に飛ばされる心配もなしっっ。
これを体験した時の私はとても素晴らしいと、王女らしかぬ所作で思いっきり声を出して『万歳』と飛び上がって喜んでしまった。
その後に周囲の生温い視線には少々居た堪れなかったけれどね。
でもこの魔法があるからこそっ、我が国は私の記憶していた以上に物質的にも色々と豊かになっているので、物心ついた頃には物凄く、うん色々と感動してしてしまった。
勿論他にも魔法を行使する事も出来るわよ。
そして私は所謂王族だからしてその魔力は高い。
生活魔法から物理魔法に精神魔法と、色々この世界は何かと魔法で成り立っている。
不思議な世界。
でもね、まだ数年だけれどこの世界で過ごしてみて思うのです。
魔法の世界もいいけれど、やはりあの近代文明は実に捨て難い。
何を隠そう私はウォシュレット……あの何とも温かなお湯でお尻を洗浄してくれる心地よさが未だに忘れられないし、忘れたくもない。
な・の・で、私は決めたのです。
何時かいやいやするなら今でしょう!!
――――って、ちょっと古いかしら。
でも魔法と文明を融合し、更に心地の良いウォシュレットを、いやいや他にも沢山便利な道具を作り出し、私の愛するアールグレンを一大近代国家と成し得て見せます!!
それにね、ちゃーんと年を重ねてお婆ちゃんになれた時には、何と言ってもウォシュレットはマストアイテムでしょ。
そして前へ、未来へ進む前に振り返りましょう。
これよりお話しするのは、私のこれまで過去七回の転生記。
決して楽しいお話じゃあないけれどもっ、これがあるから今の私があるのだもの。
そうして私の身の内に住むもう一人の私の為にも――――ね。
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