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第二章 どうやら成人する前に色々と人生を詰んでいるみたいです
6 切なる願い
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「姫姉様先日の事もありますわっっ。騎士達を呼びましょうっっ」
姫姉様……幼い頃より何時もそう呼んでくれるのは私の大切な乳姉妹であり、最早実の妹同然のアン。
私の乳母でありお母様の大親友でもあるバーバラの娘。
リーヴ伯爵令嬢 アン=マリー・リサーナ・モランデル。
空色の髪に緋色の瞳を持つ可愛らしい顔立ちをした同じ年齢の心優しい少女。
「そうですわね。流石はアン様、リーナ様私が扉の向こうにいる騎士を呼んで参ります」
アンの言葉に同意を示したのは彼女が10歳の頃より私の侍女……と言うよりも主に話し相手として王宮へ伺候してくれてるエリーサ。
リングホルム子爵令嬢 エリーサベルト・ファンヌ・クランツ。
現在12歳のクランツ子爵家の三女。
本来ならば世継ぎの姫の専従侍女の任へ就くには身分的に色々と異例の事なのだけれど、彼女の生まれ持った魔法の才により国王夫妻自らの指名で私の許へやってきた、多分私達三人の中では誰よりも淑女と言う言葉が似合う少女。
亜麻色の髪にエメラルドグリーンの瞳を持つほんの少しふくよかだけれど、そこがまた彼女の持つであろう可愛らしさが引き立たせていると言ってもいい。
自己評価がかなり低いと言う事だけが玉にキズ――――だけれども、最近は私達……いやいや多分私がだと思う。
その影響もあってか随分と明るくなったと思うのは私だけかしら。
そしてエリーサは今にも勢いよく立ち上がろうとした所で私は彼女達を視線で制した。
何もしないで――――と。
そうして私は再び彼へと視線を向ける。
「何故この部屋へいらっしゃいますの」
そう、彼、アンセルムは扉を開けてこの部屋へ入室したのではない。
簡単に言えば別の場所よりこの部屋へ転移してきたのだ。
それも王宮外からではなく、王宮内へ一度入宮した上での転移だろう。
その魔法を行使したのも恐らく高位の時を操る魔法に長けた者。
アンセルムの生家であるバルテルス公爵家は確か水を操る者が多い筈。
彼自身がこれを成したとは思えないけれども、とは言えこの私の部屋へ直接転移出来るなんてそうそういない筈なのだけれどな。
うん王宮は勿論の事、特にこの王族のプライベートエリアには他国よりの侵入を防止する為に幾重もの多重防御結界が張られているのは当然の事ながら、御丁寧にもその上へ私が特別に防御結界を張っているのだもん。
それもこれも全てはエドお兄様の所為だけれどね。
今の私には何時どの様な場面でバッドエンドが待っているのかがわからないもの。
身体と力を自由に行使出来る様になった時点で、一番に私がした事は自身と両親の身を護る事だった。
それでもどれだけ~って言うくらいの行使が出来る魔法や今まで培ってきた知恵をフルに使っている今でも、はっきり言って全く安心出来ないって言うのに目の前にいるコイツは〰〰〰〰っ、一回本気でシメるべきだろうかっっ。
いやいやシメたとしてもなんとなくこういうタイプは懲りないと思う。
ああもうっ、なんでコイツの性格が前世と違うのだろう。
本当に予定通りにいかない。
ただ大人しく私の婚約者として、行く行くは夫として傍にいてくれれば後は何も文句なんて言わないのに……。
そう愛情なんてモノも要求してはいないの。
ただ偏に無事に生き延びる為だけっっ。
それに私だけじゃないっっ。
アンやエリーサ……ううん私に仕えてくれるだろう多くの者達の運命を何としても好転させたいだけなの。
だからお願いもう少しだけでいいから大人しくなってよ。
せめて来年の婚約発表まではね。
姫姉様……幼い頃より何時もそう呼んでくれるのは私の大切な乳姉妹であり、最早実の妹同然のアン。
私の乳母でありお母様の大親友でもあるバーバラの娘。
リーヴ伯爵令嬢 アン=マリー・リサーナ・モランデル。
空色の髪に緋色の瞳を持つ可愛らしい顔立ちをした同じ年齢の心優しい少女。
「そうですわね。流石はアン様、リーナ様私が扉の向こうにいる騎士を呼んで参ります」
アンの言葉に同意を示したのは彼女が10歳の頃より私の侍女……と言うよりも主に話し相手として王宮へ伺候してくれてるエリーサ。
リングホルム子爵令嬢 エリーサベルト・ファンヌ・クランツ。
現在12歳のクランツ子爵家の三女。
本来ならば世継ぎの姫の専従侍女の任へ就くには身分的に色々と異例の事なのだけれど、彼女の生まれ持った魔法の才により国王夫妻自らの指名で私の許へやってきた、多分私達三人の中では誰よりも淑女と言う言葉が似合う少女。
亜麻色の髪にエメラルドグリーンの瞳を持つほんの少しふくよかだけれど、そこがまた彼女の持つであろう可愛らしさが引き立たせていると言ってもいい。
自己評価がかなり低いと言う事だけが玉にキズ――――だけれども、最近は私達……いやいや多分私がだと思う。
その影響もあってか随分と明るくなったと思うのは私だけかしら。
そしてエリーサは今にも勢いよく立ち上がろうとした所で私は彼女達を視線で制した。
何もしないで――――と。
そうして私は再び彼へと視線を向ける。
「何故この部屋へいらっしゃいますの」
そう、彼、アンセルムは扉を開けてこの部屋へ入室したのではない。
簡単に言えば別の場所よりこの部屋へ転移してきたのだ。
それも王宮外からではなく、王宮内へ一度入宮した上での転移だろう。
その魔法を行使したのも恐らく高位の時を操る魔法に長けた者。
アンセルムの生家であるバルテルス公爵家は確か水を操る者が多い筈。
彼自身がこれを成したとは思えないけれども、とは言えこの私の部屋へ直接転移出来るなんてそうそういない筈なのだけれどな。
うん王宮は勿論の事、特にこの王族のプライベートエリアには他国よりの侵入を防止する為に幾重もの多重防御結界が張られているのは当然の事ながら、御丁寧にもその上へ私が特別に防御結界を張っているのだもん。
それもこれも全てはエドお兄様の所為だけれどね。
今の私には何時どの様な場面でバッドエンドが待っているのかがわからないもの。
身体と力を自由に行使出来る様になった時点で、一番に私がした事は自身と両親の身を護る事だった。
それでもどれだけ~って言うくらいの行使が出来る魔法や今まで培ってきた知恵をフルに使っている今でも、はっきり言って全く安心出来ないって言うのに目の前にいるコイツは〰〰〰〰っ、一回本気でシメるべきだろうかっっ。
いやいやシメたとしてもなんとなくこういうタイプは懲りないと思う。
ああもうっ、なんでコイツの性格が前世と違うのだろう。
本当に予定通りにいかない。
ただ大人しく私の婚約者として、行く行くは夫として傍にいてくれれば後は何も文句なんて言わないのに……。
そう愛情なんてモノも要求してはいないの。
ただ偏に無事に生き延びる為だけっっ。
それに私だけじゃないっっ。
アンやエリーサ……ううん私に仕えてくれるだろう多くの者達の運命を何としても好転させたいだけなの。
だからお願いもう少しだけでいいから大人しくなってよ。
せめて来年の婚約発表まではね。
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