貴方なんていらないし寵愛なんてものも結構よ!!  呪いを纏いし精霊姫はBADENDを踏み倒す!!

雪乃

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序章

酒は飲んでも呑まれるな!!

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 ガンガンガンガン。

 うぅ、ううっ……気持ち悪いのもあるけれど、それよりもめっちゃ頭が痛い。
 考えを巡らせるだけでも頭に響く……。
 そして気分はこれ以上ないくらい最悪に悪いわっっ。

 あ、くぅ〰〰〰〰っっ!?
 あの怒りを思い出すだけで頭にくる……と言うか、響く。
 あの御蔭で私は昨夜思いっきりヤケ酒したのだもの。
 何をそんなに飲んだのかって?
 えーっと様々な種類のエールにワイン、東方の神仙より取り寄せた米より造られし吟醸酒。
 うん、アレは遥か昔?
 そうね、馴染みのある懐かしい日本酒。
 流石に焼酎まではないけれど、色々なお酒と言うお酒をことごとくチャンポンしながら飲みまくった結果――――見事なまでに私は二日酔いとなった。


 今迄二日酔いになった事等なかったのに……。
 あ゛あ゛〰〰〰〰それもこれもアレよ、アレ!!
 アレが原因で今私は思いっきり苦い思いをしているのだわっっ。

「姫様、アイリ様。もう宜しいでしょう。お願いですからシャンとして下さいませ!!」


 私の向かいに座しているのは私の専従侍女であり、四大精霊の一人ウンディーネの妹テゥーリア。
 精霊界では髪を結い上げる事等ないのに、今のテゥーリアは自身が持つ自慢のキラキラ光る青銀の髪を動き易い様にそしてすっきりと如何いかにも侍女と言った様に纏められている。
 そして深い森の緑を思わせる翡翠色の瞳からは、今も絶賛放たれている非難しまくりの視線が実に、また地味に痛い。
 水を自在操る精霊の一人でもあるテゥーリアより、得意の水魔法で攻撃をされる事を思えばまだまし……ね。
 
「なぁアイリ、さっきからリアの視線が何故か無関係な俺まで痛い」
「煩いよエアリス。貴方こそ黒豹人ブラックパンサーの癖になんで小さなになっているのよ!!って〰〰〰〰っつうっっ!?」

 自分の声が強烈に頭へ響くぅぅっ!!
 私は自身で頭を抱え込むけれど、そんな私に目の前の二人は本当に冷たい。
 これぞ塩対応ですかっっ!!
 〰〰〰〰っつ、いかんいかん感情的になればなる程頭が割れる様に痛いっっ。

 それにしてもウンディーネの妹のリアは精霊なのは勿論だけれどエアリスは黒豹人。
 正確に言えば獣人族と精霊族とのハーフ……いやいやクウォーターだったけ???
 精霊を500年程していれば、細かい諸事情なんてどうでもよくなるのよね。
 兎に角今はイケ猫だけれど、黒豹になればイケ黒豹?
 人型になっても黒髪に紅い瞳をしたエキゾチックな長身痩躯なイケメン。
 そんなエアリスは私の良き友であり親友。

 そして私は――――精霊界アハティアラを統べる大精霊王を兄に持つ精霊姫。
 本来ならば私は生涯精霊界より出る事もなかった筈〰〰〰〰なのにあのっ!!

 400年も前より何度も何度もこの日の為に脅し倒し、げふんげふん。
 いやいや切に懇願し、散々口を酸っぱくして言い含めたと言うのにも拘らずにだっっ。

 のだっっ!!

 あれ程酒は飲んでも呑まれるなと、口を酸っぱくしてずっと言い続けた400年に渡る私の血と汗、それへ注いだ精神と労力を返せっっ!!
 馬鹿兄!!

 くぅ〰〰〰〰っっ!?
 いだい。
 興奮すると頭へもろ響く。


「酒に呑まれたのは貴女様もでしょう。全く兄弟揃いも揃って……」
「――――だな」
「煩いっ、これが飲まずにいられるかって言うのよ!! あ、痛〰〰〰〰い!!」

 ガンガンと響く頭痛を抱えながらも私はまだまだ諦めてはいない。
 愚兄の行動なんてまだまだ予想内だもの。
 そう、私はこの400年もの間何もせずに今日を迎えたのではないわ。


 用意は周到。
 策は万全。
 やるべき事は全て行ったもの。
 後する事があるとすれば――――か。

 神の様な存在でもある大精霊王の妹が神頼み?
 有り?
 有り……なのか!?
 うん、これは有る事にしよう。
 それで平穏な幸せが手に入るのならば、運でも神でも愚兄だろうと願ってやろうじゃないっっ!!

 全てはに嫌われる為なのだから!!

*現在進行形で加筆修正しています。
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