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第7話『マシンガン暴露』
しおりを挟む目眩がしそうだ。
両手でなんとか大きくなっている高梨のムスコを隠し続けているけど、高梨だってなんか頬を赤くしているし、私なんてきっと茹で蛸のようだろうし。
「‥お前がやっと夢精して、元に戻るとするだろ?」
「う、うん‥」
「でも俺自身はずっと抜いてない状態のままだろ?」
「あー、まぁそうだね‥」
つまり何が言いたいのこの人。
なんか嫌な予感がするんだけど‥
「俺たぶん自分の体にチ◯コ戻ってきたらソッコー抜くと思うわ」
ぎゃーーーーーーー!!!
「や、やめてよ‥そしたらまたすぐに私のところに戻ってきちゃうじゃん‥」
「そう。んで、お前がまた夢精するまで放置したとするだろ?そしたら俺はまた抜けない生活になる」
「なにを淡々と‥!」
「いや真面目な話。
俺はすっげーーーーー我慢して、おまえのやつ最低限しか触んないようにしてた。もちろん見てもいない。なんでかわかるか?」
「そ、それは普通に、まぁ‥
我慢できなくなるからでしょ?」
高梨のやつ、やっぱり手出さないでくれてたんだ‥
それに比べて私は‥って、仕方ないよね?!高梨のムスコめちゃくちゃ存在感アピールしてくるんだもん。
「そうだよ。それは流石にと思って堪えてた。
でもこの状態がずっと続けば、俺は間違いなくどこかで爆発する。そう遠くない未来に」
「いやいや、何カッコつけて言ってんのよ」
つまりなんなの?!
何が言いたいの‥?!
「要するに、お前が俺のソレで自ら抜けるようになってくれないと、俺はいつの日かお前のアレを弄っちゃうぞって話」
「っ‥!」
いつ行われるかわからない夢精を待つのを繰り返す生活では、高梨は我慢しきれなくなるってことか。
‥‥。
待ってほんとなんなのこの呪い‥。
思春期の2人には酷過ぎる呪いよ‥。
「‥泣くなよ」
「泣いてない。恥ずかしすぎるだけ」
涙なんてこぼれ落ちてない。
羞恥心のあまり、ただ目が少し潤んだだけだ。
私でさえ、高梨のムスコを弄っちゃってたんだ。
高梨が抜きたいと思う気持ちは、もう理解できる。
「‥‥俺だって、知らねーところで勝手に自分の弄られたくねーよ。でも仕方ねーじゃん。
‥‥お前、そんなに嫌なのかよ」
高梨がムスッとした表情で私を見ている。
「‥‥だーーかーーらっ‥‥恥ずかしいんだってば!!」
「なにがだよ。どっちかといえば恥ずかしいの俺の方だろ。勝手に弄られるんだから」
「ちがう、それじゃない」
「じゃあなんだよ」
「‥逝ったのがバレちゃうってことでしょ?!
逝くことで体が取り替えっこされちゃうってことは、あーアイツ今1人でシテたんだなーって高梨にバレるってことでしょ!」
「っ‥」
オイ、なんで照れてんだよ高梨。
「あんたと私のハードルは全然違うの」
「‥‥‥じゃあ今してみたら?」
高梨が口元を覆うようにしながらそんなことを言う。
馬鹿なのかこいつは。
いつの間にか痛み止めの薬も効いたみたいで、なんだか体調も良さそうだし。
「‥するわけないじゃん馬鹿なの?」
こいつの前でそんなことするなんて、どんなプレイですか。
‥ていうか、私自分じゃうまく弄れないし‥。
「まぁ当たり前だよな。
でもまぁー‥いま1人でシテたんだとか思われんの嫌なら、俺と一緒にいるときにすればいいんじゃね?って思っただけで‥」
そんな単純な思考回路あります‥?!
「‥じゃあアンタは、私の目の前で1人で弄れるわけ?」
「‥‥あー」
高梨が私から視線をズラして下を向いた。
髪をぐじゃぐじゃっと掻いて、小さく笑う。
「ごめん。無理だったわソレ」
どうやらその様子を脳内でイメージしたらしい。
私だって高梨のそんな光景見せられるの勘弁だけどね。
「高梨だって私なんかのそんな光景見たくないだろうし。
まぁ高梨が言ってることもわかるけど、そんな簡単な話じゃないよ。実際いくら弄ってみたって、全然逝けないんだもん」
「‥‥‥え」
「‥‥ん?」
ん?
んんんんんん?
あ、あれ?待って、待ってこれ。
私これ墓穴掘った?触ってたの公言しちゃった?!
「え、あーっと‥」
高梨が頬を真っ赤にして、珍しく狼狽てる。
そんな高梨よりも狼狽てる私は、目をぐるぐると回しているに違いない。
「だ、だって!!!
めちゃくちゃしょっちゅう勃つんだもん!!!
触ったりすると気持ちいいけど、全然逝けないの!お風呂での高梨思い出して真似してみても、うまくできないんだもん!!!」
ああああああーーー
私何言ってんのまじで。
公開処刑にも程があるでしょ死にたい。
嘘つけない性格‥というか、ぺらぺら話してしまうこの馬鹿素直な性格が、今日ほど憎らしくなった日はないだろう。
テンパってるからって、おかしすぎる‥。
「‥タンマ。ちょっと待って、やばい‥」
顔を押さえながら息を吐く高梨。
そうですか!引きましたか!!変態高梨に引かれるほど私は変態ですか!!!
「なんなのよ!
しょーがないでしょ?!本当のことなんだから!!
もどかしくて辛いのがずっと続いてるの!!やり方わかんないし恥ずかしすぎるし、でもアンタに私の触られたくないし!!もうどうすればいいわけ?!」
ザ•マシンガン。一切途切れることなく、私の本音中の本音がつらつらと飛び出し続けた。
「‥‥じゃ、やり方教えてやるよ」
「へ?」
顔を真っ赤にした高梨が、私の上に覆いかぶさってきたのはそれから数秒後のこと。
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