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01:白樺の木と白㛲の少女
7話:合格発表
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翌朝。
ララは目が覚めると、いつもと違う場所にいて、壱瞬動揺したが直ぐに昨日の事を思い出し、顔を紅くさせた。
ベッドから降り、ファノを探すため、部屋を見渡すと、彼は机に突っ伏して眠っていた。ララが起こそうとすると、ファノが少しの声をあげ、起き上がった。
「おっ、おはようございます。ファノ」
「おはよう。ララ。よく眠れた?」
「はい。お陰様でよく寝れました。けど、ファノが机で寝るのはおかしいではないですか!」
「いや、だってね。俺とララが同じベッドはおかしいし、だからって女の子を床に寝かすのもアレだしね。」
ファノの言い分に、たしょうの嬉しさを感じ、言い返すことが出来なかった。ファノはそれよりと、話題を変えた。
「今日だよね?合格発表。準備して早く行こ」
「そうですね。早い方がいいですね。分かりました。準備してくるので待っててください。」
そう言って、ララは部屋を出たのだった。
街を歩く。受験時と違って屋台が組み立てられており、普段の街並みのように見えてきた。そんな中、ファノは受験時と同じように考え事をしていた。
それは、自分の素性を話すかどうか。咒法という、この世界とは違う能力も見せてしまっている。だが、安易にその事を伝えていいのか。信用信頼以前に、その事が世界になにか影響を与えないかが心配になっていた。
「そんなに考えてどうしたのですか?」
ララが声を掛けた。
「ん?なんでもないよ。」
「いえ、普段より考え込んでた様なので、なにかお力になれればと思いまして。」
「あー大した事じゃないから大丈夫だよ」
そんなに考え込んでたのか……とファノは反省しながらララに返す。
「そうですか、それならいいのですが」
納得が行ってないようだったが、ララは深くは聞いてこなかった。
ファルは今考えても仕方ないと、思考を放棄し、ララと再び雑談をして、学園に向かった。
学園に着くと、壱つの大っきい掲示板があり、そこに受験生と思しき子供達が群がっていた。
「あそこに結果が書いてあるのかな?」
「そうですね。たぶんそうだと思います。」
弍人の受験番号はファノが皕五十三。ララが皕五十四だ。合計三百程いる受験生の中から受かるのは百人だけ。
しかも、掲示は入学時の点数が高い順に掲載されていた。
弍人は順位の下から探していく。
「却々見つからないなぁ」
「見つからないですね」
残り半分となった所で、弍人は声を出した。
そこからしばらく黙々と番号を追っていく。気づけば、最後の壱列となっていた。
「最後……ここに合ってもなくても驚くな……」
「そうですね……この壱列にある事を願いますが……このクラスに入るとは思えないですね。」
この学園には、七つのクラスがあり、下からE、F、D、C、B、A、Sと続いており、クラスの人数は40人となっている。が、Sクラスだけは人数が少なく、15人となっている。そして、その15人に入って、卒業出来た者は斂確実に宮廷呪法師としてスカウトされるし、全世界でも、憧れの的として見られる。
弍人は慎重に慎重に数字を数えていく。
残り5人となったところで、皕五十四。ララの番号があった。
「ファノ!ありました!私のありましたよ!」
「ほんとだ!良かったな!後は俺だけだな!」
弍人は興奮しながら、更に番号を数えていく。
残り壱つとなった時、弍人は唾を饮み込み、最後の数字を見た。
皕五十三。そこには、ファノの番号が書かれていた。
弍人は驚きに声も出なかったが、数瞬……数秒後に弍人は大声を上げて喜んだのだった。
弍人が喜んでるとき、とある会議室の様な空間に、白い目元だけ隠れる仮面に、黒いマントを羽織った十弍人の人物が、円卓に着いていた。
「スフェーンの忌み子はどうなっている?」
円卓の中でも、ドアのから1番遠い席に座る低めの声の女性が訊いた。
「現在、とある少年と常に行動しています。少年の方は調査していますが、弍人の会話から、聞こえた情報以外何壱つ得れていません。」
男の声が女性の質問に答えた。
「なに?海外含め全ての個人情報を調べたのか?」
「はい。全て調べました。ですが、どこにも少年の情報はありませんでした。ただ、帝都に入る際に名前の確認はしているようで、名前は本名を名乗っているようです。」
「そうか。分かった。引き続き監視してろ。」
「分かりました。」
「それじゃ次だ。例の計画はどうなっている?」
「例の計画は現在ファイナルステージに突入しています。忌み子とあの木が接触次第計画を実行できます。」
また別の男が、女性の質問に答えた。
「そうか。なら、スフェーンの忌み子が学園に入学して気を衒い実行に移せ。」
「了解です。」
「次だ。学園に送り込んだあいつはどうだ?」
またもや別の男が答える。
「はい。無事学園に入れたようです。」
「そうか。それなら壱安心か。彼女にも随時情報を共有していけ」
「了解です。」
そこからも、女性の質問に対して男が答えていく形式の問答が続き、彼らの謎の計画は進められていった。
ララは目が覚めると、いつもと違う場所にいて、壱瞬動揺したが直ぐに昨日の事を思い出し、顔を紅くさせた。
ベッドから降り、ファノを探すため、部屋を見渡すと、彼は机に突っ伏して眠っていた。ララが起こそうとすると、ファノが少しの声をあげ、起き上がった。
「おっ、おはようございます。ファノ」
「おはよう。ララ。よく眠れた?」
「はい。お陰様でよく寝れました。けど、ファノが机で寝るのはおかしいではないですか!」
「いや、だってね。俺とララが同じベッドはおかしいし、だからって女の子を床に寝かすのもアレだしね。」
ファノの言い分に、たしょうの嬉しさを感じ、言い返すことが出来なかった。ファノはそれよりと、話題を変えた。
「今日だよね?合格発表。準備して早く行こ」
「そうですね。早い方がいいですね。分かりました。準備してくるので待っててください。」
そう言って、ララは部屋を出たのだった。
街を歩く。受験時と違って屋台が組み立てられており、普段の街並みのように見えてきた。そんな中、ファノは受験時と同じように考え事をしていた。
それは、自分の素性を話すかどうか。咒法という、この世界とは違う能力も見せてしまっている。だが、安易にその事を伝えていいのか。信用信頼以前に、その事が世界になにか影響を与えないかが心配になっていた。
「そんなに考えてどうしたのですか?」
ララが声を掛けた。
「ん?なんでもないよ。」
「いえ、普段より考え込んでた様なので、なにかお力になれればと思いまして。」
「あー大した事じゃないから大丈夫だよ」
そんなに考え込んでたのか……とファノは反省しながらララに返す。
「そうですか、それならいいのですが」
納得が行ってないようだったが、ララは深くは聞いてこなかった。
ファルは今考えても仕方ないと、思考を放棄し、ララと再び雑談をして、学園に向かった。
学園に着くと、壱つの大っきい掲示板があり、そこに受験生と思しき子供達が群がっていた。
「あそこに結果が書いてあるのかな?」
「そうですね。たぶんそうだと思います。」
弍人の受験番号はファノが皕五十三。ララが皕五十四だ。合計三百程いる受験生の中から受かるのは百人だけ。
しかも、掲示は入学時の点数が高い順に掲載されていた。
弍人は順位の下から探していく。
「却々見つからないなぁ」
「見つからないですね」
残り半分となった所で、弍人は声を出した。
そこからしばらく黙々と番号を追っていく。気づけば、最後の壱列となっていた。
「最後……ここに合ってもなくても驚くな……」
「そうですね……この壱列にある事を願いますが……このクラスに入るとは思えないですね。」
この学園には、七つのクラスがあり、下からE、F、D、C、B、A、Sと続いており、クラスの人数は40人となっている。が、Sクラスだけは人数が少なく、15人となっている。そして、その15人に入って、卒業出来た者は斂確実に宮廷呪法師としてスカウトされるし、全世界でも、憧れの的として見られる。
弍人は慎重に慎重に数字を数えていく。
残り5人となったところで、皕五十四。ララの番号があった。
「ファノ!ありました!私のありましたよ!」
「ほんとだ!良かったな!後は俺だけだな!」
弍人は興奮しながら、更に番号を数えていく。
残り壱つとなった時、弍人は唾を饮み込み、最後の数字を見た。
皕五十三。そこには、ファノの番号が書かれていた。
弍人は驚きに声も出なかったが、数瞬……数秒後に弍人は大声を上げて喜んだのだった。
弍人が喜んでるとき、とある会議室の様な空間に、白い目元だけ隠れる仮面に、黒いマントを羽織った十弍人の人物が、円卓に着いていた。
「スフェーンの忌み子はどうなっている?」
円卓の中でも、ドアのから1番遠い席に座る低めの声の女性が訊いた。
「現在、とある少年と常に行動しています。少年の方は調査していますが、弍人の会話から、聞こえた情報以外何壱つ得れていません。」
男の声が女性の質問に答えた。
「なに?海外含め全ての個人情報を調べたのか?」
「はい。全て調べました。ですが、どこにも少年の情報はありませんでした。ただ、帝都に入る際に名前の確認はしているようで、名前は本名を名乗っているようです。」
「そうか。分かった。引き続き監視してろ。」
「分かりました。」
「それじゃ次だ。例の計画はどうなっている?」
「例の計画は現在ファイナルステージに突入しています。忌み子とあの木が接触次第計画を実行できます。」
また別の男が、女性の質問に答えた。
「そうか。なら、スフェーンの忌み子が学園に入学して気を衒い実行に移せ。」
「了解です。」
「次だ。学園に送り込んだあいつはどうだ?」
またもや別の男が答える。
「はい。無事学園に入れたようです。」
「そうか。それなら壱安心か。彼女にも随時情報を共有していけ」
「了解です。」
そこからも、女性の質問に対して男が答えていく形式の問答が続き、彼らの謎の計画は進められていった。
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