奴隷島の青年たち

KEYちゃん

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C35号の毎日

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 C35号は亡くなった両親の借金を健気に返済する元高校生。中学生の妹を借金のカタにすると言われて自ら奴隷島リゾートに行くことを志願して奴隷ボーイになった
 ちなみに奴隷ナンバーにCが付いているのは過去に35号とB35号が存在して卒業したからである。聞くところによると、1人は自力返済し、いま1人は大好きになった顧客に見受けされてともに幸せに暮らしているとのこと
「だからお前も必ず幸せになれるぞ。ここを早く卒業して妹さんと幸せに暮らせ」
 担当調教師の大輝に言われた
 大輝は担当奴隷ボーイに厳しい規則を守らせるが根っこの部分は優しい調教師である。そのことは担当奴隷ボーイもよく知っているので皆んな大輝を慕って
 いる

 C35号は従順な奴隷ボーイだった。自分がここでしっかり働かないと妹が風俗で働かないといけなくなる
 未成年の女子と男子。性を売ることには女子の方が深刻だとC35号は思っている

 ただ異性でなく男性に性を提供するのにはかなり抵抗があった。性的にはかなりオクテではあるが、それでも元々ノンケである。男性客の相手には嫌悪感がでるのをどうすることも出来なかった
 大輝は上司と掛け合って入ってすぐのC35号を顧客に出さず、その嫌悪感をできるだけ和らげることに心を砕いた
 同性との性交に快感を教え込む
 それでC35号の性欲を同性にも向けさせれば………。と、考えた
 それには多くのお客様のような年配者ではなく若いしかも見た目の爽やかなイケメンの方が良い。ここにはそんなイケメンは売るほどいる。いや、実際に売っている
 奴隷ボーイ達である
 大輝に指名されたのはまずはC20号である。リゾート内ユニット・ご三家の新紀伊クンとして多忙である。しかし、
「大輝さんの頼みなら断れないや」
 と、時間の許す限りC35号への性的な開発に協力すると答えた。元B37号の叶夢が卒業に伴い水戸クンをも脱退した時に叶夢は後継に弟として慕ってくれたC20号を指名した。が、それを決めるのはメンバーではなくリゾートである。大輝は上司にC20号を積極的に推してくれた。その甲斐あって彼が新水戸クンに選ばれた
ユニットメンバーに選ばれると指名料は上がるし指名客も増える。卒業が一気に間近になる
そんな大輝の頼みには否応ない
「よろしく頼んだよ」
指名扱いにもしてくれると大輝は言ってくれた。しかし調べるとその費用は大輝のポケットマネーだと知り、C20号は断った
聞けばC35号の嫌悪感を取り除いてやるためのことらしい
自分にも同性に性を売ることになった時の違和感や嫌悪感をなかなか取り去ることは出来なかった
大輝のような担当だったら(彼の新入奴隷ボーイの時は別の調教師が担当だった)もっと早くこの仕事に慣れていてもっと早く卒業できたかも知れない。今ごろは元の高校生に戻り、義兄と慕う叶夢と自由を謳歌しているかも知れない
「大輝さん、僕のスケジュールはよくご存じだと思いますので、いつでも言って下さい」
大輝は思わずC20号の腕を握ったのだった
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