奴隷島の青年たち

KEYちゃん

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兄妹再会

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 小太郎(もみじ饅頭)に連れられて葵(元奴隷ボーイC35号)は小太郎のテニスのレッスン場を見学する
 毎週日曜日と月曜日と土曜日は趣味でテニスを楽しむ人が訪れる。コーチも若くて見栄えの良い男女がほとんどで年配のお客様や小さな子どもたちにレッスンしている
 その他の日は中学・高校のテニス部のメンバーがより強くなりたくて本格的なコーチにレッスンを受け、特に見どころのある子どももここで学んでいる
 前者は和気あいあいとテニスを楽しみ後者は勝つためのテクニックを真剣にレッスンされる

「凄い迫力です!」
 葵が昔通っていた都立高のテニス部はもっと軽くレッスンしていた。前者のように楽しんでいたのかも知れない。その代わり弱かった。大抵、団体戦も個人戦もダブルスも2~3回戦で敗退していた
「山本、嫌ならもう辞めろ!」
 などと怒号がとんでいた
「いえ!もう1回お願いします!」
 などと真剣にボールを追っていた
「村田!なんてサーブを打ってる!ほれッ!」
 リターンエースを取られる
「サーブはこうすんだ!」
 コーチが放った打球は村田と呼ばれる選手の逆方向に飛び追いかける村田は三歩は足らなかった
「反応が遅い!」

 葵の妹の桃香は中学のテニス部に所属し、休日にここで初心者コースで鍛えている
 今日は久しぶりに兄の葵に会える!私のために借金し返済してくれていた兄が
 レッスン場で待っているように養父の小太郎に言われた
 待っている間、トレーニングウェアに着替え走り込みや素振り練習していた。テニスを頑張ると養父は英語のテストで100点取ってくるより喜んでくれる
 そして勉強よりテニスが好きな桃香だった

「おうおう、桃香は頑張ってるなぁ」
 小太郎が言う
「あっお父さん」
 桃香は首に掛けてあったタオルで汗を拭き走ってきた
 その後ろに大好きな兄もいた!
「お兄ちゃん!」
 2人は手を取り合って喜んだ。遠洋漁業か土木現場で肉体労働をしていると大黒屋金融の担当者には言われていた。親の残した借金と桃香のこれからの教育費を借りてその返済のためだと教えられていた
ある意味、肉体労働には違いないが………
「桃香、着替えておいで。3人で美味しいものを食べに行こう」
小太郎が言うと桃香は更衣室に走った
桃香は中高一貫の女子校に通っている。かなり学力も高い学校だ。この兄妹は地頭が良い
少し勉強するだけで高い学力をつけた。小太郎はそれを聞いて桃香に名門女子校に入学させた
兄の葵にもこれから来春まで特訓させて名門校を受験させるつもりでいる。もちろん文武両道だ。テニスもコーチするつもりだ
文武両道の厳しい生活を待つ葵に今日は美味しいものを楽しく食べさせたいと思う
厳しいことと楽しいことが交互にないと人は成長しない
小太郎はそう思いながら近くのレストランに向かったのだった
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