奴隷島の青年たち

KEYちゃん

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空のイルカまたね

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楽しかったお正月も終わり通常の日々がリゾートにも戻りつつあった
多くのお客様が島を離れそれぞれに帰って行く
空のイルカもそうだ。船と在来線と新幹線とまた在来線で帰らなければならない
「楽しかったよ。朝まで一緒に横で寝てくれるか?」
空のイルカの言葉にB6号は今にも泣きそうな表情を浮かべた。リゾートの奴隷ボーイは悲しい境遇で育った子が多いからか涙もろい子が多い
泣き癖がついているんだ!と、よく11号が言っていた
腹が減れば食べ、眠たければ眠り、怒りたくば怒る
悲しい時は泣くと気持ちが和らぐのだ
と、前に11号が教えてくれた
だからB6号は空のイルカの胸元でいっぱいの涙を溜めて泣いた
「ヤダよ~。離れたくないよぉ~」
小さい子どもが駄々をこねるようなことを言って溜めていた涙を流した
「そう言う訳にはいくまい」
空のイルカはB6号を宥めた。B6号も大人ではないかも知れないが幼児でもない。解ってはいるのだが………。迫ってくる悲しみを抑えきれないでいた
「解ってるけど……。解らないよ!」
と、訳の解らないことを言って空のイルカを困らせた。しかしそれは自分を慕ってのことだから悪い気はしない
「一旦、帰ってお前を迎える準備をしないとね」
空のイルカはB6号を抱きしめながら言った。急にB6号の表情が明るくなった
「解った?」
B6号の表情は満面の笑顔となった
そしてB6号は返事をする代わりに空のイルカの唇に自分のものを重ねた。空のイルカは嬉しくて手をB6号の後頭部に回した。キスを継続するように意思表示したのだ

長い長いキスの後、空のイルカは
「それともここにずっと居たい?」
と!意地悪なことを言った。奴隷ボーイのB6号にとってそれはあり得ないことだ
「意地悪なことをいわないで!」
B6号はほっぺを膨らませて怒る
「泣いたり、笑ったり、怒ったり。忙しい子だなぁ~」
空のイルカは吹き出してしまった
「もう、嫌い!嫌い………。でも………大好き」
B6号は空のイルカの胸を軽く叩きながら言った。泣き笑いの何とも言えない表情だ
「やっぱり、君は笑ってる顔が一番、可愛い」
空のイルカはポツリと言った
「可愛いって言ったら僕が黙るって思ってるでしょう」
少し膨れた表情でB6号が返した
「そうなんだ~?良いことを聞いたなぁ。覚えておこう」
空のイルカが言った。今度も怒らせたら可愛いって言ってやればおさまるのなら簡単だ
見透かされたようなことを言われてB6号はまた頬を膨らませた。思春期の少年がアラサーの社会人に敵う訳もないのに………
「ほう、怒った顔も可愛いね~」
などと言う
もう敵わない。B6号も察した
「もう怒らないよ。怒っても喜んじゃうんだから!」
B6号はヤケクソに笑った。空のイルカはその顔にキスをした。2人は永遠にこの時間が続きますようにと願うのだった



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