奴隷島の青年たち

KEYちゃん

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37号と猛虎

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野球談義や関西の話などですっかり盛り上がった猛虎と37号である
「俺、猛虎さんのこと親しげに感じちゃって馴れ馴れしくしてごめんなさい」
コーヒーを飲みながら10年来の知り合いのような態度を取っていて、ふと我に帰って少し反省した
「え?良いよ良いよ」
「反省です」
「ここのボーイさんとこんなに打ち解けて俺も嬉しい」
猛虎は嬉しそうに言った
「ありがとうございます」
飲み終えたカップをテーブルに置いて
「僕を愛して下さい」
37号は猛虎の眼を直視した。その雰囲気は客と奴隷ボーイと言う買い手と売り手の関係を感じさせず、自由恋愛のようなものであった。例えば会社での上司と部下。今の37号の姿からだと高校の先生と教え子みたいな感じと言ってよかった
「じゃ、ベットに行こう」
猛虎が誘(いざな)い37号は磁石に吸い寄せられる砂鉄のようにベットの縁に座った
「隣、座っていい?」
「もちろん!」
猛虎はアラフォーと奴隷島リゾートの会員の中ではかなり若い部類に入る。高度な技術を持つエンジニアで会社員であるが給与を残した金を資金に株式投資や不動産投資を行いその稼ぎその額は本業を遥かに凌駕している。本業は投資家と言っていい。かなりなやり手である以上、バイタリティーも人並みを驚愕して高い
しかしバイタリティーが高い人ほど食にこだわる傾向にある。猛虎もそうで精力の源として玉子、ニラ、ニンニクなどを好む
「自分、ホンマ可愛いな」
可愛いと言われて嬉しいの他からも言われてて自覚があるからである
「嬉しいです」
37号は素直に喜んだ。猛虎が37号の唇に重ねる。少し口臭を感じた。37号は
「猛虎さん、ニンニク食べた?」
どストレートに聞いた
「解る?」
猛虎は申し訳なさそうに答えた。
「解るよ。僕をたくさん愛してくれるためにでしょう。嬉しい!」
と、返した。
これぞ11号から教えられた。わざわざ負けてポジティブに逆転ホームラン作戦である
「ホンマ、自分、ええわ。大好きやで」
「僕だって猛虎さんのこと好きやもんね」
手練手管とは言うが37号の場合は猛虎のことが好きになっている。その表現方法を学んだに過ぎない
その証拠に感じ方が違う。ボーイを感じさせる技術も確かにある。しかしそれだけでもない。相手への感情も影響がある。好感のあるお客様相手だとやはりいつもより感じてしまう
まさに今の37号である
制服の前ホックを外され、ファスナーを下ろされワイシャツのボタンを解く。一つ一つがじわじわと全身に性感として伝わる
乳首を触られてすぐにコリコリと立つ。ペニスにその快感が伝わるがそこは貞操帯が邪魔をする
「これも外してあげるね」
ズボンを下ろし貞操帯の鍵を入れて回す
「うん。嬉しい」
奴隷ボーイにとって貞操帯ほどもどかしい物はない
「可愛いチンチンだ。可愛がってあげるね」
「ダメ!僕が猛虎さんにサービスするの!」
自分が感じるのは二の次、三の次と教えられている。奴隷ボーイなのだから当然である
「ダーメ、俺はお前を感じさせたいんや」
お客様の意思はもっと絶対だ
「いいの?僕ばかり気持ち良くなっても」
普通のカップルでも片方ばかり感じる訳にはいかない
「時間はタップリあるんやから。また後で俺にもサービスしてくれな」
37号が猛虎に好意を持つ以上に猛虎が37号に好感を持った
猛虎が37号のペニスを口に含む
「止めて、僕のチンチンは猛虎さんにフェラして貰えるようなチンチンじゃない」
37号は本心で思った
「どう言うこと?」
少しムッとして猛虎が37号に問うた。
「僕の身体は汚れている」
37号の眼から涙が溢れる
「どうして?」
猛虎は37号に聞き返した
「性奴隷の身体だよ。僕は汚れている!」
猛虎に大事に扱われて人間の心が帰ってくると自分が汚い存在だと感じた
「お前は汚くない!そんなキレイな心を持ってるお前が汚い訳がない!黙って可愛がられろ」
猛虎はビシッと言い放った。普段、株主総会などで経営者などに容赦なく追及する口ぶりと同じであった
37号はそれからはもう否定的なことは言わなくなった
感じながら何度も泣いた気がするその涙は性奴隷としての穢れを浄化するものだった
37号はすぐに大量の精液を猛虎の口に発した
37号が精液を飲むことができるようになった
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