奴隷島の青年たち

KEYちゃん

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猛虎と37号(その3)

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ティーラウンジでコーヒータイムを終えた猛虎と37号だが、37号はそのままプレイルームに行くものと考えていた
が、猛虎の思いは違った
まずショッピングゾーンに向かった
37号の服とかを買ってやろうと思ったのだ。元々、大学生だった37号がファッションに興味がない訳がない

エッ、すぐにしないの?
猛虎への想いが募っていた37号は意外な顔をした
「自分(あなたのこと)どうしたん?浮かん顔して?」
猛虎が聞く
「え?」
37号は顔を赤らめながら、
「すぐエッチしてくれると思ったから」
と、応じた
思わず猛虎は大笑いしてしまった
「意外と自分、エッチやったんやなぁ」
そう言われて 37号は急に恥ずかしくなってきた
「猛虎さんってホンマは京都の人?」
実際は事情があっての話だが京都人は腹が解らないとよく言われる
「そんなイケズに見える?それに
そんなストレートに京都の人は言わんよ」
回りくどい言い回しをする。意外とエッチなんてストレートな言い方はしない
「そらそうやね」
37号も顔を見合わして笑ってしまった。京都の人以外の関西人に通じる話題かも知れない

猛虎は持ちきれないほど服とかを買ってくれた。ここに来る前もこんなたくさん持っていなかった
「これも似合いそう」
とか言いながらだが、
「僕の身体は一つしかないからもう大丈夫だって」
株で儲けたとは聞いているが投資に損失も付き物である。今度の暴落時のため余り使わせたくない
そんなことを言うと猛虎は少し渋い顔をして、暴落時の際の余剰金は今回、たくさん保有した。抜かりはないから安心してと言う
「このあと、美味しいものでも食べに行こうかと思ったけど、まずはプレイルームでくつろぐか?」
37号は奴隷ボーイ、性奴隷である。セックスに飢えてる訳ではない。猛虎との愛情に飢えているのだ。そのことを知って猛虎は嬉しかった。37号ほどの可愛い男子がこのリゾートで寂しい想いをするはずがない。寂しいのは大好きな相手への想いだ
「もう!知らん」
37号はプイッと横向いた。からかわれて恥ずかしかったのだ

これ以上、からかうと本気で怒り出すかも知れない。客と奴隷ボーイとの間を超えた仲である
近くの営業を呼び、プレイルームを手配させた
37号の貞操帯の鍵も預かっている
猛虎も急に37号が抱きたくなった。俺もかなりエッチやなぁ。そう思うと笑ってしまった
「どうしたの?」
37号が不思議そうな顔をして聞いてくる
「なんでもない。俺もエッチだなぁと思っただけ。急にお前を抱きたくなった」
「一緒だ!!」
2人はプレイルームに消えた

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