奴隷島の青年たち

KEYちゃん

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17号の充実した日々

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奴隷ボーイとなった青年たちは自分の運命を恨み、そしてここから脱出するためにもがき苦しむのが常であるが17号だけは違った
食べ盛りの16歳に3度の食事が用意され父親がした借金取りから逃げるように野宿したり居留守のため息を殺して部屋で固まったりしなくてすむ
食欲が満たされ、睡眠もキチンと取るようになると16歳の17号に湧いてくるのは性欲であるが奴隷ボーイとしてこれは抑制されている
リゾートの奴隷ボーイは全員、オーダーメイドの本格的な貞操帯が装着されている。1人の奴隷ボーイに3体ほども用意されていてメンテナンスの間も奴隷ボーイの自由にさせない徹底ぶりである

これには17号も困惑甚だしい
16歳の男子高校生なんて性欲の塊と言っても過言でない。性欲が制服着て通学している
それを試験や部活で紛らわせてるのだ

試験も部活もない奴隷ボーイの17号は性欲を紛らわせる術がない
普通の男子だった17号だが、性欲を抑制され性感帯の研修などで性欲はより募る。性欲さえ満たしてくれるなら誰でも構わなくなる。そうして同性相手に性を売ることに違和感がなくなっていくのだ。リゾートが奴隷ボーイの射精を厳しく管理するのはそんな理由もあった

17号は昼間、ティーラウンジやレストランでも働いた。働くことは苦にならない。高校生の時も放課後は長い時間、バイトしていた。寸暇惜しんで働いたとは父親と暮らしていた頃の17号である。それでも満足に食えない日々が続いた。ハイエナのような借金取りやギャンブル依存症の父親がいたので高校生のバイトぐらいでは焼け石に水だった。ここにいるとあまりお金の心配をせずに済むのがありがたい
ティーラウンジでもレストランでもサロンでも17号は人気者になった。明るくて可愛いのも人気の理由だがそれだけではない。何かほっておけない魅力のうような雰囲気を持っていた。父親の修羅場に接して自然と身についたのだろう
ティーラウンジでもレストランでもサロンでも指名のオファーは多い
「まだまだ未熟者ですけど構いませんか?」
とフロントで聞くのだが多くはそれでも良いと言う顧客も多い
なかなかの人気者であるが本人は余り関心がない
お客様がついて貞操帯を外して貰え射精できる。それしか関心がなかった
ここを出て自由になることにも関心がなかった。ここにいたら衣食住の心配がない

「17号、指名が入った。四万十様だ」
高知県の人?17号はとは思わなかった。高校には入学したがほとんど勉強してなかったし、授業もマトモに出ていない。勉強は苦手だった

「シマントさま、本日はご指名ありがとうございます」
プレイルームに入って挨拶した
「よく来たね。こっちへおいで」
優しそうなお客様で良かった
17号は四万十の元にすり寄った。四万十も嬉しそうにしている。この四万十との出会いが後々、17号を覚醒させ、前向きに生きていくことになっていく。
それはまた、べつの機会にでも


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