奴隷島の青年たち

KEYちゃん

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2号と17号

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2号と17号の共通点は家庭の事情で高校も行けていないことだ。リゾート内の学園でも席を並べて学んでいる
2号も家庭の事情で一旦は底辺校と呼ばれる高校に入学したがすぐに退学した。17号よりほんの少し学力が上か?

いずれにしても教養面で劣る奴隷ボーイも少なからずいたが学習ばかりさせる訳にもいかない
夜は指名客を取ってもらい稼いで貰わないとリゾートも経費ばかりかかることなる。また奴隷ボーイにとってもお客様に性を売らないと借入金が減らない。どころか日々の生活費や借入金の金利で総額は増え続ける。総額が増えれば借入金利もまた増える。苦界の無限サイクルになる

2号も17号も夜からはサロンに出る。夕方、ブロンズクラスの彼らは鉄格子で隔たれたプライバシーのない奴隷部屋を出る。他の奴隷ボーイはティーラウンジやレストランなどに従事し、あるいはヘアーカットなどメンテのため奴隷部屋にはいない
朝の勉学、昼からは性技のレッスンが続く彼らだけが奴隷部屋にいた
2人を迎えに来たのは2号の担当調教師の大輝。17号の俊介は今日は大輝にお任せ
出入り口が鉄格子なのは暴れる奴隷ボーイの場合、鉄格子前に立たせてドアーを開けずに拘束具を装着できるからである
ただこの2人ならその心配はなさそうだ。仮に暴れたとしても大輝一人で制圧できそうだ
大輝は一人ずつ扉を開け、手錠を嵌め、足枷を装着した。移動用の拘束具は手錠と足枷が鎖で繋がっている。その長さは数種類ある。小柄な2号と17号には一番短い物を用いる。真ん中よりやや下に腰ベルトが付いている。手錠と足枷を装着してからこの腰ベルトを奴隷ボーイの腰に固定する。この物々しい拘束具は奴隷ボーイの立場を自覚させ逃亡の期待を粉砕するためである
しかしそれだけではない
シルバークラスに昇格すると手錠と腰ベルトだけになる。軽そうだし足の自由は羨ましい。そしてゴールドクラス。部屋の外を拘束なく自由に移動できる
部屋に鍵が掛かるのは夜だけらしい。朝の点呼があれば鍵は開放され仕事などの制約がない限り自由に移動できる

一度、滅茶苦茶に不自由にしておいてその後、それを戻していく。奴隷ボーイは上のクラスを目指して頑張る。そして頑張った先には卒業という自由が待っている

とにかく今の2号と17号には夢のまた夢である
「オレたちも頑張らないとね」
この間、2号が17号に言った
「うん。一緒に卒業しようぜ!!」
17号が応えた。卒業して頑張ってちゃんとした生活をしたい
人並みでいい。2人はそう思った
2人は大輝に連れられてサロンに向かった
「お前ら頑張れよ。そして幸せになるんだぞ」
若くて悲しい事情を持つ2人に大輝も好意的であった 


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