奴隷島の青年たち

KEYちゃん

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わがままな奴隷ボーイ

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奴隷島の奴隷ボーイのほとんどはお客様への躾が厳しく調教されているのでお客様にわがままなど言う者はいないのだが………
何ごとにも例外はある

19号
元はそこそこの資産家の令息であったが家運が傾きライバル企業により奴隷ボーイに売られた
奴隷ボーイに売られた当初は調教師の言うことは無論、リゾートの命令など聞く気もなくずっと反抗的な態度を改めなかった
そんな19号にも転機が訪れた
「いつまでも我々の言うことを聞かずこのままお客様を取らないなら可哀想だがお前には死んで貰うことになる」
食べ物を提供し粗末でも奴隷部屋を与え、囚人服も与えている。このままでは経費がかかる一方である
「勝手にしろ」
19号は言う。彼の企業グループはライバルに吸収され失意に両親は亡くなった。父が自殺し母は心労で心臓を病んだ
もうこの世に未練なんかない。同性相手に売春するぐらいなら死んだ方がマシだ
「そうだな。お前には死んでもらい鱶のエサにでもなってもらう」
孤島ならそれも可能であろう
「お前には姉と妹がいたな」
女を売った方が金になる
19号の父が罠に落とされた時に娘2人を他に養女に出した。女の子を凌辱させないためある。しかし息子の19号は大丈夫だと思っていたようだ。19号の容貌には十二分の価値があることを理解できていなかったのだ
「お前が言うことを聞かなくてそんな態度を続けるなら仕方ない。少々、手荒だが2人のお前の姉妹を拐ってくる」
女の売り場は男より豊富だ
このリゾートでは奴隷ボーイしか扱っていないので他の組織に売るだけだ
この組織なら本当にやりかねないことは自分や他の奴隷ボーイの扱いを見たら解る
「じゃ、あばよ」
調教師の管理長が言う。かたわらでボスも腕を組んで仕方ないって顔をしていた
「待ってくれ」
19号が叫ぶ。姉妹にだけはそんな思いをさせたくない
「待ってくれだと?何さまのつもりだ?」
管理長が吐き捨てた
「待って下さい。言うことを聞きます。だから姉や妹のことは触らないで下さい」
19号が折れた
こうして19号は奴隷ボーイとして調教を受け、性技も訓練されてお客様を受け入れるまでになった
しかし元は財閥のご令息。ワガママな部分が所々に見受けられた。タカビーな部分は改善されてすっかり見えなくなった
それが評判となった。可愛い容貌の19号にワガママを言われて鼻の下を伸ばすお客様が19号を指名するようになった
19号は俗に言う甘え上手になった
「もう、お前はワガママだなぁ」
などと言いながら鼻の下を伸ばしているのだ
本人にワガママなことを言っている自覚は全くなかった

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