奴隷島の青年たち

KEYちゃん

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B37号と紀伊大納言

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レストランを出ると調教師の俊介が待っていた。B37号を拘束しないといけない
お客様の前てまは出来る限り拘束しているのを見せないようにしているが移動の時は規則である
拘束具を俊介に見せられてB37号は、
「奴隷の戒めお願いします」
と言わなければならない。何も知らない紀伊大納言の前でこのセリフを口にするのは辛い
「いい子だ」
B37号は手錠を掛けられる時は少し両手を空けて前に出し、足枷の時も装着しやすいように片足ずつ少し上げた
「おい、やり過ぎだろう!」
いたいけなB37号が重い拘束具を装着されるのを見て紀伊大納言は黙っておれなかった
「そんな物、オレの目の前で付けるな」
紀伊大納言が言う
調教師の俊介は申し訳なさげな表情を紀伊大納言に返し、
「申し訳ありません。規則なんで許して下さい」
と、返事した
俊介にしてもこれほどの拘束は必要ないと思っている
しかしひと目につく場所で規則を守らないとすぐに命令が入る。俊介も宮仕えなんだ。上司の指導には歯向かえない
怒る紀伊大納言に対してこれを制したのは他ならぬB37号であった
「紀伊大納言さま、ここは僕に免じて、怒りを鎮めて下さい」
と、頼み込むように言った
意外な!?
紀伊大納言はB37号に返す
「君が良いなら俺はこれ以上は何も言わない」
B37号は調教師の中でも俊介と大輝は奴隷ボーイに優しく何かと人知れずに便宜を図ってくれる。嫌なことをするお客様からも守ってくれたこともある
こっそりと甘い食べ物を渡してくれたこともある
奴隷ボーイに落ちて奴隷部屋で泣いていた時も横で色々と話してくれた。卒業をする希望も与えてくれた
「だから紀伊大納言さま、俊介さんを責めないで下さい」
俊介はB37号から庇われ泣いてしまった。本当は心優しいのだ
それを見て紀伊大納言も俊介の肩を叩いた
「解った。俺こそ何も知らずに責めて悪かった!」
と、言った。そして、
「お前もなかなかイケメンじゃねえか!調教師なんて辞めてよ奴隷ボーイになれよ。たまには買ってやるから」
と、笑った
プレイルームの前でB37号の拘束は解かれる。紀伊大納言にプレイルームのルームキーが手渡される。これがないと部屋の扉は開かない。奴隷ボーイの逃走防止のためだ。奴隷ボーイを連れて外に出る時は調教師を呼ぶように伝えられた。そして、
「これがB37号の貞操帯の鍵です」
ティーラウンジやレストランでは奴隷ボーイは貞操帯装着がルールである。指名客と言えどコーヒーや食事を楽しむ他のお客様の前でいかがわしきことは許されない
「解った。何かあったら俊介君に連絡する」
「では、ごゆっくりとお楽しみ下さい」
俊介は一礼してプレイルームの鍵を閉めた
B37号と紀伊大納言の楽しみが始まるのだった
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