日本列島各地の旨いもの巡りの旅

黒蓬

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第14話 東京、進化する味の都

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千葉の豊かな自然と海の幸を満喫した早瀬真希が次に向かったのは、日本の首都・東京。世界中の料理が集まるこの大都市は、伝統と革新が融合する食文化の最前線だ。真希は、東京らしい「多様性」と「個性」を味わう旅を決めた。

東京駅に到着した真希がまず訪れたのは、駅構内に広がる「グランスタ東京」。ここは駅中とは思えないほど多種多様な店舗が並び、目移りするほどだ。特に目を引いたのは、江戸時代から続く老舗和菓子店「舟和」の芋ようかんだ。

真希は「舟和名物セット」を注文し、芋ようかんとあんみつを堪能した。

「芋ようかんって、こんなに素朴で優しい味なんだ。甘さ控えめで、素材そのものの美味しさが引き立ってる。」

あんみつは、寒天のぷるぷる感と黒蜜の濃厚な甘さが絶妙にマッチしており、一口ごとに幸せが広がる。

「これが東京の伝統的な甘味か。老舗の底力を感じますね。」

昼食には、築地市場跡地にできた「築地場外市場」へ足を運んだ。ここは今でも多くの観光客や地元民で賑わい、新鮮な海産物やストリートフードが楽しめる場所だ。

真希が選んだのは、行列ができていた寿司屋「築地鮨匠」。おまかせ握りコースを注文すると、目の前で職人が一貫一貫握ってくれる。

「どうぞ、まずはマグロから。」

鮮やかな赤身のマグロを口に入れると、驚くほどのとろける食感と濃厚な旨味が広がる。続いて提供されたウニ、エビ、ホタテもそれぞれの新鮮さが際立つ美味しさだ。

「本当に贅沢な時間だなぁ。築地の名残を感じながら、最高の寿司を味わえるなんて。」

午後は、東京の新しい食文化を体験するため、渋谷の「ミヤシタパーク」に向かった。この場所には、国内外の個性的なカフェやフードトラックが集まっており、若者に人気だ。

真希は、トレンドの「ヴィーガンフード」を提供するカフェ「プラントベース東京」に立ち寄った。注文したのは、ヴィーガン対応の抹茶ラテと、完全植物性のチーズバーガー。

「抹茶ラテは普通のものと遜色ないし、バーガーは驚くほどジューシー。植物性の材料だけでこんなに美味しく作れるなんて。」

ヴィーガンフードの進化に驚きながら、真希は東京が持つ革新性を実感した。

夕方には浅草を訪れ、観光名所である雷門や仲見世通りを散策。ここで目に留まったのは、創業百年以上の天ぷら屋「浅草天国」。

カウンター席に座り、旬の野菜と海老の天ぷらを注文。職人が目の前で揚げてくれる天ぷらは、サクサクの衣と中の素材のジューシーさが絶妙だ。

「この軽やかな衣の食感が最高ですね。浅草の雰囲気も相まって、心が落ち着く。」

店員がすすめるままに、天丼も追加注文。甘辛いタレと天ぷらがご飯に絶妙に絡み合い、満足感たっぷりの一品だった。

夜は東京スカイツリー近くにある「ソラマチ」の展望レストランで、東京の夜景を眺めながら食事を楽しんだ。ここでは、フレンチと和食を融合させたコース料理が提供されている。

前菜のフォアグラ茶碗蒸しから始まり、メインの黒毛和牛ステーキまで、どの料理も芸術的なプレゼンテーションと繊細な味付けが際立つ。

「伝統と革新が混ざり合う料理って、まさに東京らしいですね。」

窓の外には煌めく夜景が広がり、その光景に真希は思わずため息をついた。

宿泊先に戻った真希は、東京の食文化を振り返りながら記事をまとめた。和菓子、寿司、ヴィーガンフード、天ぷら、そしてフレンチの融合料理。どれも多彩で、東京が世界中の人々を惹きつける理由を体感した一日だった。

「東京は本当に懐が深い街だな。どんな人でも受け入れてくれる、多様性がある。」

次の目的地、神奈川への期待を胸に、真希は眠りについた。

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